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2007年11月06日

サウスバウンド本編

前フリが長いのはこの映画館も同じで、コマーシャルやら予告編をだらだらと30分ぐらい流すので意気込みがすっかり萎えてしまう。
そのせいもあっただろう。映画がはじまってしばらくしてもなかなかその世界に入り込んでゆけない。饒舌なわりにはセリフがこわばっているし、間がわるいし、全体のテンポもぎくしゃく。主人公の豊川悦司は好きな俳優だけどなんかわざとらしいし。最初の「ナンセンス」のひとことには氷ってしまった。天海祐希はともかく、吉田日出子も加藤治子も平田満も出てくるのにちっともノレない。「家族ゲーム」のときのチョイ役だった太田光みたいなヘンな存在感もないのだ。

イライラ、ムズムズする居心地の悪さのなかで席を立つタイミングをはかっていた。ところがそのタイミングを未練がましくずるずる引き延ばしたのが幸いした。
一家が沖縄に移住したあたり、映画も半ばにさしかかっていたが、俄然精彩を放ちはじめたのだ。沖縄の島の生命感に満ちた背景もあるが、登場人物たちの個性、魅力が際立ってきて、セリフもテンポもストーリーも生き生きと輝きはじめた。それからはグングンと物語の世界に引き込まれ、笑いも涙も素直に湧きあがり「ナンセンス」という言葉も溌剌として聞こえてきた。イリオモテヤマネコのような珍種というか絶滅種の人物と夫婦、親子をめぐるお伽話の・ようなリアリズムではあったけれど面白かった。それにしても「みんな、お父さんを見習うな。お父さんは極端だからな。」には笑った。

うーむ、森田監督は移住前、移住後のギャップをわざとヘタとウマの映画表現で演出してみせたのかもしれない。もうひとつ気になった謎があるがそれは書かないでおこう。

投稿者 oqx1 : 2007年11月06日 17:24

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