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2007年08月14日

王道楽土

満州国は石原莞爾を首謀者とする関東軍の謀略(満州事変)がはじまりで建国されたことになっている。

石原は満州にアメリカのような人工国家を建設するという突拍子もないことを夢想していたらしい。そしてそこに「五族協和(日本人・漢人・朝鮮人・満州人・蒙古人)」「王道楽土」のユートピアを実現しようと。
実際には軍による中国侵略と対ソ防衛の拠点となるしかなかったが、石原自身はじぶんの妄想の実現をほんとうに願っていただろう。そしておそらくはこの満州国の王になることを。

石原は軍人育ちだったが気質としては文人であり宗教人のように思う。実際、預言者のようなところがあり、核兵器や超弾道兵器の出現を早くから予見し、それによる逆説としての「絶対平和」の到来も説いている(最終戦争論)。どこか宮沢賢治に通じるようでもあり、ヒットラーに似たところもある。ほんとうは石原の、石原による、石原のための王国をつくりかったのではないか。そういう意味でじつのところ"日本"が嫌いだったのではないか。というか"日本"という夜郎自大の物語からnowhereの物語へと無意識に逃亡しようとしたのではないか。

投稿者 oqx1 : 2007年08月14日 19:23

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