3月5日の夢(スプーンがない)

 ぼくは大企業の社員だ。朝、出社すると、社員全員が社員食堂のようなところで、無料で好きなコーヒーを選んで飲むことができる。入り口のテーブルにたくさんの種類のコーヒーが置かれているが、粉で選ばなくてはならず、ぼくはその選択に自信がない。だが、コーヒーの上に生クリームがふわりと乗ったウィンナーコーヒーだけは、カップに入ったものが二つ用意されている。ぼくの前にいた男性社員がその一つを選んだので、ぼくも真似をして最後のウィンナーコーヒーを手にとる。傍らに砂糖やクリーム、スプーンなどを置いたコーナーがある。誰かが「スプーンがないね」と言う。本当だ。いくら探しても、スプーンはなく、耳かきのように小さなスプーンばかりだ。あきらめて、その一つを選び、食堂の奥に進む。食堂は一番奥がカギの手に曲がっていて、そこだけ入り口から見えないスペースになっている。ぼくはその一番奥のテーブルにウィンナーコーヒーのカップを置き、立ったままで飲む。みんな執務時間に入ったのに、こんなふうにのんびりとコーヒーを飲んでいてよいのだろうか。
 会社から外に出て、ふと自分のいでたちを顧みる。ぼく以外はみんなスーツとネクタイ姿なのに、ぼくは上着こそスーツを着ているが、下は細身のブルージーンズだ。こんな格好でよいのだろうかと戸惑う。

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3月3日の夢(マンション内のスーパー)

 夜遅く自分のマンションに帰ってきた。薄青い照明の中、若い女性がエレベーターに乗っていくのが見える。エレベーターホールで見ていると、階数表示の明かりが十三階で止まった。最上階の住人なのだなと思う。
 自分もマンションに入ろうとして、薄闇の中、入り口のベンチにホームレスらしい老女が一人腰かけているのに気づき、ドキッとする。よく見ると、ガラス張りのマンションのあちこちにそうした老人の姿が見える。そうした人たちのいない入り口からマンションに入る。
 すると、そこはスーパーマーケットになっている。自分のマンションにそんな店があるとは、今まで気づかなかった。老支配人が「買い物が終わったら、すぐに商品を持って、表に出てください」と呼び掛けている。もう夜の九時頃だろうか。きっと閉店時間なのだろう。ぼくも店内でいくつかの商品を購入する。

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3月2日の夢(難読なメニュー)

 会社で働いていると、詩人で出版社主のT氏が来社したという。二階に上がってみると、ガラス張りの部屋に三人の来客がある。でもT氏とは別人である。ついでに突き当りの部屋をそっと覗くと、若い女の子たちが女子トークをしている気配なので、そおっとドアを閉めて、戻る。
 だが、なぜかT氏と喫茶店でお茶を飲んでいる。店にいるのに、ウェイターにオーダーを電話でしなくてはならない。手書きのメニューなので、とても読みづらい。T氏が読めずに、ぼくに受話器を渡す。ぼくが苦労して「いえ…」と読むと、ウェイターは「それは和という字ですよ」と笑う。ぼくはT氏に「漢字をローマ字と間違えて読んでしまった」と言い訳する。
 尿意を覚えて、外に出ると、そこは四谷の交差点だ。緑豊かな街並み。交差点の向かい側にトイレの赤と青のマークが見える。けれども、どうせ夢だからトイレが見つかることはないだろう。

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3月1日の夢(運命のボタン)

 ぼくの体にはボタンがついている。起きてから10分以内にそのボタンを押すと、体がピンク色に変わる。そしてぼくは運命から自由になり、自由意思で死ぬこともできるようになるのだ。

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2月28日の夢(災害派遣)

 東北に災害派遣されて、片付けの作業をしている。大きな川が目の前を流れている。当分、帰れそうにないなあと思う。
 駅前の広場のようなところ。人通りが激しい。突然、銃の発射音のようなものが響く。みんな不安そうだ。

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2月24日の夢(来客待ち)

 Y社の銀座店の高橋氏が我が家へ遊びに来たいという。とても名誉なことなので、多分昼食後に来られるのだろうと準備している。我が家は生垣に囲まれた芝生の庭のある一軒家だ。窓際に息子の勉強机が置かれた部屋の手前に、小さな卓を囲んだ二脚の椅子が置かれており、ここで応接したいと思う。しかし、時間の約束もしていないし、我が家の場所も高橋氏は知らないはずだ。口ではそう言っていても、実際には来ないのではないかと考え始める。外では植木屋のおばさんたちが談笑しながら、生垣の剪定をしており、のどかな初夏の光があふれている。

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2月14日の夢(研修所)

 海辺にある木造の研修所に行く。衝立とかではなく、室内は木組みでいくつかのスペースに仕切られている。入り口に近いスペースが、ぼくらのグループの集まりの場所で、そこにバリトンの立川清澄(故人)が来て「イエスタデイ」を歌うことになっている。
 彼を待つ間に、我慢できず、ぼくはトイレに立つ。小用をした後、パンツのしみが気になる。ぼくは下半身にズボンではなく、大きな下着のパンツをつけているだけなので、とてね恥ずかしい。
 席に戻ると、立川は既に到着している。ぼくの座る椅子がないので、ぼくは手前のテーブルから赤い椅子を一つ取って、空いている場所に自分用に置く。ぼくだけが赤い椅子に座るが、みんなは「それでいいよ」と言う。
 集まりが終わって、帰りのバスを待つ間、またトイレに行きたくなる。丘の上に休憩所のような建物があり、そこへ入る。二階にあがってトイレを探すが、見つからない。中年の女性たちが飲食をしている喫茶室を横切ろうとするが、空間がないので、ぼくはテーブルの上を這うようにして、外に出ようとする。ぼくが通るのを避けて、既に誰かが席を立ったのだろうか。テーブルの向こう側に一人分、ぽっかりと椅子のないスペースがある。

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2月10日の夢(義務としての夢日記)

 わが国では全国民が夢日記をつけることが義務付けられている。でも、せっかく個性的な夢を見たというのに、女友達は国の定めた「最低基準夢解釈」をそのまま日記に書くという。「そんなことしないで……」と説得しようとするが、多分無理だ。

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2月8日の夢(選考準備)

 今日は詩集賞の選考日だ。選考委員は四人なので、文庫版の詩集を四冊用意する。選考委員に口うるさい女性詩人がいるので、資料を細かく何度も書き直す。それから駅前に行き、選考委員を会場に運ぶためのタクシーを四台ロータリーに用意する。全部同じ会社の同じデザインのタクシーに揃える。でも、一台いなくなってしまったので、あとからもう一台追加する。さあ、これで準備完了だ。

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2月7日の夢(バス停)

 女友達と街の中心部にあるバス停で、バスを降りる。ぼくは「ここでいいの?」と言って、右へ行こうとするが、彼女は自信をもって左へ行く。自信たっぷりな様子にちょっと驚きながらついていくと、まさしくそこが会場だった。女友達は行列に並び、やがて中から名前を呼ばれた。「はーい」と彼女が答えると、ぼくは彼女が中に入るのも待たずに「じゃあね」と言って、きびすを返し、隣のビルに入ろうとする。隣のビルの黄色い土の壁には、上から下に狭い土の階段がついており、ぼくはそれを一人で降りていく。人々が邪魔になって、彼女の姿は見えない。途中でぼくは手すりもない狭い階段を降りていく恐怖に身がすくみ、うずくまってしまう。変だな。今までこんなことはなかったのに。勇を鼓して立ち上がり、這うように階段を降りて、建物の中に入る。ロビーにはソファーがいくつか置かれ、新川和江さんたちが座っているのが見える。ぼくはとても気分が悪い。インフルエンザにかかって、高熱が出ているようだ。ソファーに座って、体温を測らなくてはと思う。

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