2月5日の夢(帝都という機関車)

 自分の会社のあるお茶の水の駅に降りると、盛んにサイレンが聞こえてくる。救急車か消防車かと思ったが、そうではないようだ。街並みの屋根の向こうに、屋根よりも高く大型の蒸気機関車が台車に乗って、街を進んでくるのが見える。そして総武中央線のレールに乗ると、目の前にその機関車がやってきた。巨大な威容に驚いていると、誰かが「あれが帝都だ」と言う。そういう名前の機関車なのか。あるいはこれは映画の撮影で、「帝都」とは映画のタイトルなのだろうか。
 いっしょに駅を降りた同僚社員の男性が「線路の向こう側を歩いて通勤したことがあるか?」と尋ねる。そちら側の方が寺院などが多くて、出勤前の散歩にいいとは知っているが、ぼくは歩いたことはないと答える。
 ぼくは突如疾走し始める。岩でごつごつの下りの地面をものすごいスピードで走る。岩の突き出た部分もなんのその。息が上がることもない。
 会社のそばの街角で、露店を出していた老婆がぼくを呼び止める。「一色さん、こないだの買い物は150円足りなかったよ」と言う。記憶していないが、謝罪して150円を老婆に支払う。すると、老婆は急に優しくなり、海苔のついた小さな煎餅を沢山ビニール袋に詰めて、ぼくに渡してくれる。それをポケットに押し込もう手するが、入りきらない。ぼくはその袋を手に持ったまま、誇らしそうに会社に出社する。

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1月31日の夢(野原電車)

 モノプロの合評会を広い畳敷きの部屋でしている。メンバーの数は少ないが、長老女性詩人のKさんが参加してくれている。もう少し参加者があるといいのだがと思っていると、メールで未知の男性から問い合わせがあり、すぐに本人が現れる。現代詩を殆ど読んだことがない人らしい。ぼくは彼を交えたメンバーの前で自作の詩の朗読をする。
 終わって、駅に向かう。これから幼なじみのWくんと電車で戦いに行く約束をしている。ぼくは何か液体を付けたセーターを着ていて、それを脱いでバッグの中にしまう。だが、何かで液体を拭いた方が良いと思い、駅の食堂で雑巾かティッシュを探す。幸い、死角になったテーブルの下の棚にナプキンがあったので、うまく汚れを落とすことができた。
 乗車するはずの電車が入線してきた。レールは直接ホームの上まで敷かれており、青色の電気機関車はレールを少しオーバーランして、ホームで停まる。だがすぐに「バックします」という放送があり、電車はレールに収まるところまでバックして、ドアが開いた。電車は屋根も壁もなく、床は緑の苔や雑草が生えた大地そのものだ。道路の中央にあるグリーンベルトのような感じ。ぼくはWくんの姿を探すが見当たらない。しかたなく、空いている地面に座る。そこは針葉樹が隣に立っていて、時々顔に当たって邪魔である。だから空席だったのかもしれない。
 いつのまにかWくんと合流して、ぼくらはクライアントのオフィスへ戦いの報告に行く。だが、肝心のクライアントがまだ帰社していない。やっと戻ってきたクライアントはディズニーの3Dアニメに出てくるような顔をしている。とても生身の人間とは思えない。

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1月28日の夢(北海道支店)

 勤務する会社の北海道支店に向かっている。立派に舗装された道路に一台の車も走っていないので、ぼくはのんびり車道を歩く。あちこちに警官が立つ姿が見える。なんだか変だ。「ここはオリンピックのマラソンコースなので、コースに入ると逮捕されることもある」という誰かの声が聞こえ、慌てて舗道に戻る。
 支店に着いた。ぼくはこれまで入り口に近いところにデスクがあったが、今日から奥の方に席替えになった。仕事も忙しくなり、夜の八時になってもみんな帰れない。高級車で乗り付けた女性が片手鍋の蓋を取る。緑色と灰色の長い麩のようなものが四本、鍋の中にあり、かなり煮崩れている。その四つのうちのどれかを選ぶよう、女性に言われ、ぼくは選択に迷う。

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1月23日の夢(法事)

 今日は我が家で法事があるので、僧侶を呼びに行く。僧侶とともにマンションに入ろうとすると、敷地の手前の交差点が大きな水たまりになっていて、渡ることができない。どうやら何かの事情で、マンションから噴き出した水のようだ。
 交差点の左にある赤信号をしばらく見ていて、ふと目を戻すと、いつのまにか水はすっかり消えているので、マンションに入る。そこで参列者の一人、詩人のG氏と出会い、いっしょにエレベーターに乗る。着いたぼくの自宅は文字通り邸宅というのにふさわしい豪華な部屋だ。
 法事が終わったあと、ぼくは参列していた年増の二人の女性とともにエレベーターに乗る。なぜか下へ降りるのでなく、上に昇ろうと3階のスイッチを押す。隣にいた若い男が「ぼくも3階」と言ったので安心していたら、エレベーターは横揺れを始める。地震が起きたのだ。そしてエレベーターは3階に停まらず通過してしまった。このまま乗っていたらどこへ連れて行かれるか分からない。5階のスイッチが押されているので、そこでぼくも降りて、下りのエレベーターに乗り換えよう。ところがエレベーターは上にではなく、横に疾走し始めた。窓の外には川が見え、船や工事のトラックが見える。だが、乗客たちはそれに気づかないようだ。
 5階でドアが開いたので、あわてて降り、廊下を進む。廊下は鍵の手に曲がっていて、別の棟に渡り廊下となって繋がっている。走るようにして、廊下を突き進むと、目の前にあったのはアフリカの大草原だった。

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1月22日の夢(解散パーティー)

 何かの解散パーティーのため何人かの男女が一軒家に集まり、てんでに料理を作っている。ぼくは川で取れた小さな細身の魚をフライパンに入れ、フライにする。パスタを作っている男性に「味見してね」と言うと、彼は鍋から直接パスタを一本すくって口に入れる。ちょっと汚い。このパスタは食べない方がいいなと思う。

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1月13日の夢(ハガキのジェットコースター)

 高速道路なのか、遊園地の遊具なのか分からない。人ひとり分のお尻の幅のすべり台のようなコースがジェットコースターのように設置されている。お尻の下に年賀状のようなハガキを一枚敷き、残りの何枚かを手に持ってぼくは滑降し始める。コースは上下の二手に分かれ、上を行くと自動車専用コースにつながるらしいが、ぼくは下のコースを行く。すごいスピードでみんな滑っている。最後に改札口があり、ぼくは手に持ったハガキを係員に渡して、出ようとする。係り員は「お尻の下の一枚もください」と言うので、ぼくは苦労して体を折り曲げ、その一枚のハガキを渡してコースを出る。

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1月10日の夢(外泊)

 よその家の二階に泊っている。目覚めて、ふと見ると蒲団の向こうから一本の手が出て、何かを投げ捨てる。手だけが見えるのは気味が悪い。だが、すぐにそれはこの家の息子だと気づく。二部屋つながっている和室の襖を開けて隣室に出て行く手を追いかけて、捕まえてみると、やはり小学生くらいのこの家の息子だった。彼に着換えを借りて、階下に降り、家のご亭主と主婦に挨拶する。この家に泊まったのは、この近くに訪ねようとしている女性の家があるからだが、その人がおばあさんなのか、中年なのか、それとも若い人なのか全く見当がつかない。さて、どうしたものかと考える。

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1月5日の夢(留学生の集い)

 東京にインドネシア系の留学生が沢山暮らすようになった。しかし、なかなか日本の習慣になじめず、苦労しているという。今日はそんな彼らのために交流パーティが開かれるというので、ぼくも初めて参加することにした。
 会場は既に沢山の留学生たちで賑やかだ。長いベンチが沢山置かれており、真ん中あたりに一つだけ誰も座っていないベンチがあったので、ぼくは飲み物片手にそこに座り、にこにこしながらみんなを眺める。彼らと日本人との異文化衝突で今話題になっているのは、彼らが椅子をハサミで切り刻む習慣を持っていること。それで日本の人たちとの間でトラブルになることもあるという。ぼくはそんな日本人ばかりではないことを示そうと、小さな一人掛けの椅子をハサミで切り刻む。けれど、会場で他にそんなことをしている人はいない。もう椅子を切り刻むことは留学生たちもしなくなったのだろうか。
 壁際のベンチにボランティアで参加したらしい日本人男女の姿がある。ぼくも彼らの近くに行くと、そこに電子ピアノが一台置いてあった。蓋を開けようとしてうっかり鍵盤にさわり、大きな音を出してしまう。電子ピアノの内部は洗濯機の中のようで、そこに色とりどりのビー玉のようなものが沢山詰まっている。ぼくはそれらを取り出し、隣にいた日本人の初老のおばさんに渡すが、ビー玉は後から後から出て来て、きりがない。おばさんは「これを容れるものはあるの?」とぼくに尋ねる。ぼくは「いや、ないだす。仕舞う場所がないから、このままピアノの中に入れた方がいいですかね」と尋ね返す。おばさんが「その方がいいわよ」と言うので、ぼくはせっかく取り出したビー玉をまたピアノの中に戻していく。

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12月26日の夢(新理事交代)

 某詩人会の総会で、新しい理事が指名されていく。指名するのはまだ若い一人の男性で、指名されるのも若手の男女。全員ぼくの知らない顔で、とても清新な感じだ。「最後に監査役二人を決めてください」とぼくが言う。やはり若手の男女二人が指名され、女性の方は外国人だ。早速キッチンのような場所で、新理事長のトークが始まる。左手の壁にドアのない出入り口があり、その奥で監査役二人は理事長の発言に問題がないかチェックする。だが、だんだん奥に引っ込んでしまい、ぼくが「監査役さん」と呼び出さねばならないほど、奥へ行ってしまっている。

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12月24日の夢(本を買う)

 テレビで「かたのがはら」という場所の歴史が特番をやっている。昔ここで大きな洪水があり、そこから人々が立ち上がった歴史が現在の「かたのがはら」を形づくっているのだ。その物語を書いた本が今ベストセラーになっているという。それを見た家族みんなで本屋に買いに行くことになる。
 年老いた祖母を含め、みんなで本屋のレジに向かって一目散に走る。ぼくがトップでレジに到着するが、肝心の本を持ってくるのを忘れた。しまった! と叫んで、また脱兎のようにショッピングセンターの楽器売り場を駆け抜け、書籍売り場に向かう。走りながら、ぼくは本当に「かたのがはら」の本を欲しかったのだろうか? 本当に欲しいものが別にあるのではないかと思い始める。

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