12月21日の夢(停電)

 家にいると突然電気が消えて、真っ暗になった。停電だ。直感的に何者かが襲ってくる、という恐怖にとらわれる。家族に声をかけて懐中電灯を探し、暗闇の中で上着を着て、カバンを背負い、襲撃に備える。だが、何事もないうち、電気が再びついた。

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12月13日の昼の夢(真っ赤な服を着る)

 ぼくの会社のフロアがまるでショッピングモールのようにだだっ広くなっている。たくさんの同僚たちがモールの店舗の中で忙しく立ち働いているが、ぼくはそこに席がない。ぼくは通路に低い台を持ち出し、その上にパソコンを置いて仕事しようとするが、男の同僚が「ちょっといい?」と言って、その台をさっさと持ち去ってしまう。ぼくは何もすることがないので、廊下をうろうろする。知人のパソコンを借りたいと思うが、それもどこにあるのか分からない。
 しかたなくランチをとろうと食堂へ行くと、そこは貸し切りになっていてパーティーの準備でおおわらわだ。そういえばさっきお誕生会のチケットを買ったんだっけと思い出す。なにげなくそばにあった上着を身に着けて廊下へ戻る。ふと自分の身だしなみを見ると、真っ赤な上着に真っ赤なズボンだ。これではあまりにけばけばしいと、たじろぐ。既にモールの中の同僚たちが気づいて、こそこそとぼくの悪口を言うのが聞こえる。どこでこの服を脱げばいいだろうか。

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12月13日の朝の夢(三つの椅子)

 文芸評論家で詩人のG氏が「あなたの会社に行ってもいいですか」と言うので、「いいですよ」と答えて、会社に連れてくる。ぼくの会社の従業員の数は来客に応じて、数百人単位で増えたり減ったりする。ぼくはG氏の訪問に応じて増えた従業員の数を、百人単位で数える。G氏は今度は「夜、お宅にお邪魔して、奥さんも含めて三人で寝てもいいですか」と尋ねる。「女性もいるのに一緒に寝るわけにはいかないですよ」と、ぼくは断る。
 クリニックで女医の診察を受けている。診察室には三つ葉のクローバーのような形に三つの椅子が並んでいる。ぼくは真ん中の椅子に座っていたが、部屋の脇を男性の医師が通り過ぎたのをきっかけに女医が別の席に移ったので、ぼくも右端の席に移る(女医の席の位置は記憶していない)。女医はぼくに「そうしたければ言ってくれればよかったのに」と言う。

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12月8日の夢(ベランダの怪しい男)

 夜中に気配を感じてふと起きると、ベランダに怪しい男の影が走った。若い男がぼくの家のベランダを行ったり来たりしている。窓のところに行って「何をしている?!」と怒鳴ったつもりだが、半分眠っているらしく、もがもがと力のない声しか出ない。その間も男はぼくを無視して、左右に走り回っている。
 見ると近くのどの家にもベランダに怪しい男が侵入している。それを察して、警察のヘリコプターが上空に現れ、さこからロープで警官がするすると降りてきた。警官は一人しかいないので、どの家の泥棒にも「おまえを捕まえに来たぞ!」というパフォーマンスをして見せるが、ベランダの怪しい男たちはまるでどこ吹く風である。

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12月5日の夢(女性ランナーたち)

 東京駅のコンコースのような広い地下空間を妻と歩いている。そこには縦横碁盤の目に通路がある。妻は「縦の通路には何もないわ」と言う。ぼくは「いや、横の通路にそれがあるよ」と答える。「それ」が何かは言葉では伝えられない。「それ」と言うしかないものだ。
 「それ」を持って、沢山の女性たちが地上の道路を走り始めた。黄色い服装をした女性ランナーが、あと少しでゴールというところでなぜかギブアップして立ち止まる。だが、これまでの走りのタイムが十分に速い。もし他のランナーたちがそのタイムを超えられなければ、彼女が優勝することもありえるだろうとぼくは思う。立ち止まる彼女の前を次々とランナーたちが追い抜いていき、黄色い車両も何台か通過していく。「みんな黄色だね」とぼくは妻に言う。

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11月25日の夢(曲がり損ねた電車)

 妻と二人で外出し、電車で帰宅の途につく。電車は二両連結である。運転手が分岐線に入るのを一瞬忘れたらしく、猛スピードのままカーブを曲がろうとして、電車は九十度回転してしまうが、幸い脱線事故にはならなかった。
 無事に帰宅して、新居で食事をする。ご飯とおかず一品だけのつましい食事だ。ぼくのおかずは豆腐、妻のおかずはもう少しおいしそうだ。

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11月13日の夢(人間の壁)

 会社が四国あたりの地方都市に引っ越した。雨が降っている。今日はY社から依頼された新しい切り口によるピアノの啓蒙本を作るための打ち合わせの日だ。いきなり音楽の必要性を説くのでなく、子供の情操教育の話からソフトにピアノの効果をアピールする冊子である。
 二時からのつもりだったが、二階の窓から見ていると、一時に早くも下の街路に自転車の停まる音がした。調律鞄を持った男が降りたところだ。きっとあの男が打ち合わせの相手だろう。急いでデスクの引き出しを開け、名刺を探すが一枚も見当たらない。そうしているうちに男が上がってきて、ぼくの名前を呼ぶ。出ていくと、カラーで印刷された名刺と小物のノベルティをさりげなく手渡してくる。ぼくはしかたなく「今名刺を切らしてまして」と弁解する。
 さて打ち合わせ場所を探すが、二階はもちろん一階に行っても空いているテーブルがない。玄関前にちょっとした台のような場所があり、そこでしようかと思うと、若い男が不愛想に「ここは俺が使っているところだ」と凄む。しかたがないので外に出て、喫茶店に入ろうと思う。しかし傘立てをいくら探しても自分の傘がない。おまけにぼくのズボンにはどうやらお尻に穴が開いているようだ。まあ、この程度なら外から見えないかもしれないと思う。
 男に外出を促すと、男もしぶしぶついてくるが、「本当は予定が詰まっていて、時間がないんだ」というようなことをぶつぶつと呟いている。
 喫茶店に入ると、隣の席にいる知らない女性がなぜかピアノの情操教育上の効果について話しかけてくる。なぜぼくらの話題について知っているのかと怪訝に思うが、「そうそう」と相槌を打つ。突然店中の男たちが人間の壁になって押し寄せてきて、ぼくは押しつぶされそうになる。

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11月12日の夢(新年会の怪異)

 お正月の新年会に出席する。舞台に向かって椅子が講演会形式に並び、固定椅子のほかに通路にも可動椅子が置かれている。会場はぎっしり満員だ。ぼくは遅れて行ったが、妻が右の通路に並べられた椅子席を確保しておいてくれたので、無事に並んで座ることができた。
 会の最後に手締めが行われることになる。三々七拍子である。ぼくは拍手のテンポが一拍遅れてしまい、ちょっと恥ずかしい。手締めの後、右の席に座った痩せた老女が大きく拍手をし始めるが、会場はしんとして誰もそれに応えようとしない。気まずそうに彼女もやめてしまう。気がつくと、会場は明かりが消えていて、真っ暗になっている。なんだかお葬式のようだ。司会者の男性が「お茶の一杯も差し上げずに失礼しました」とマイクで言うと、頭の禿げた男性が「いやいや、そんなこと気がつかなかったよ」と応じる。男性の右手には缶ビールが握られており、ぼくは「こっちは飲めないんだから、お茶の一杯ぐらい飲みたかったよ」と思う。

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11月5日の夢(封筒がない)

 雨が降っていて、ぼくの勤める会社のビルがびしょびしょに濡れている。
 その雨の中を買い物に来てくれた女性客が「袋はありませんか?」と尋ねる。ぼくは「社名入りの封筒でいいですよね」と答え、封筒を探しに二階のオフィスへ階段を登る。デスクで同僚たちが仕事をしている中、探し回るが封筒が見つからない。ようやく机の上に社名入りの定形封筒と定形外封筒を見つけ、ほっとして手に取るが、それは自社のものでなく他社の封筒だった。そういえば色がうちの会社のものと違うなと気がつく。

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10月30日の夢(通勤電車)

10月30日の夢(通勤電車)
 通勤電車で新宿に向かっている。電車の中はがらがらだが、もっと人が少なくなればいいと、ぼくは思っている。突然、車内は四畳半の下宿になり、大家のおやじとその妻がぼくに小言を言いながら、部屋の中をうろうろして、なかなか出ていかない。
 気がつくと、電車は逆向きに走っていて、ぼくは夜の自宅近くの畑の中にいる。畑の中にはパンの自動販売機が四台立っている。それらを示して、ぼくは弟たち三人に、食べるよう勧めるが、みんな食欲がなさそうだ。(ぼくは一人っ子だけれど)

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