9月15日の夢(ヴァーチャルな巨大ライオン)

 廃墟のような世界。今は核戦争後なのだろうか。人々はコロニーに分かれて生活している。コロニーの窓を開けると、隣の建物が見える。それは格納庫のような巨大な建物で、内部には黄金色に光り輝く巨大なライオンが何頭も見える。あれはヴァーチャルな3D映像なのだろうか。それとも本物の巨大化したライオンだろうか。
 ぼくは外出しては泥棒をして暮らしをたてている。見渡す限り地面は掘り返されて、工事現場になっており、なんだか怖い。警備員たちもここかしこに見える。通行禁止なのかとびくびくしながら通るが、とにかくどこもかしこも工事なのだから。通行禁止措置はとられていないらしい。

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9月14日の夢(寝息の電話)

 電話が二本同時に鳴った。印刷屋さんからだ。慌てて二本の受話器をとり、どちらに先に返事をするか迷う。一本目に「もしもし」と言うが、聞こえるのは「ぐーぐー」という寝息ばかり。もう一方を耳に当てるが、そちらも「ぐーぐー」。どちらも起きてくれない。困った。

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9月13日の夢(引き抜かれぬソケット)

 ある歌手のファンクラブに入ることになった。入会するためのマニュアルが届いた。そろえなければならない電気システムの配線図が入っている。壁の中に設置する機器の見本も入っている。それらは壁から引き抜かれたばかりらしく、壁土やちぎれたコードがくっついている。まるで地面から収穫されたばかりの野菜みたいだ。見本付きなのは、ぼくが特別扱いされているからだろう。プライドが刺激されて、熱心にマニュアルを読む。

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9月10日の夢(地下ネットワーク)

 御茶ノ水駅に入ろうとする。改札口は円形の柵に囲まれていて、2か所に駅員のいる改札がある。1か所に切符を投げ込むが、ぼくだけ入れない。何食わぬ顔をして、反対側の改札に行く。改札の駅員に入り方を教えてもらい、ようやく入場する。ホームには垂直のはしごを登らなくてはいけない。途中で別のはしごに乗り換えて、苦労してやっとホームに出る。
 食堂に入る。沢山の人々がいくつかの円卓を囲んで食事している。荷物を預けるように言われ、大きなスーツケースを床板の下にある荷物置き場に入れる。食べ終わり、帰ろうとするが、そこに置いたぼくのスーツケースがない。もう一人、荷物がないという男とともに、女主人を呼ぶ。荷物置き場は地下深く広がっていて、もう一人の男の荷物は洗浄機にかけられていたのが見つかる。ぼくの荷物だけない。もしかしたら、機械が勝手に自宅あて発送してしまったのかもしれない。その確認にはあと1時間かかると、女主人は言う。地下には都市全体に張り巡らされたそんなネットワークがあったのだ。

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9月8日の夢(縦長の映画館)

 医院の待合室がものすごく混んでいる。健康診断に来ている人が多いらしい。窓口で診察券を出そうとして、ポケットの中のものを山のように積み上げるが、見つからない。出てきたのは前回の健康診断書のコピーだ。しかも昔の青写真のような感じだが、青ではなくピンク色だ。それを見せると、窓口の女性に「それならこちらでお預かりしていますよ」と笑われてしまう。
 映画を見ている。ふつう、映画館は横長の空間だが、ここはものすごく縦長の空間に座席が並んでいる。しかも映写されているのはスライドのようで、1カットごとに画面が正方形になったり、横長や縦長に変わる。ぼくはほぼセンターの席で見ているのに、普通の画面サイズでも横が隠れて、見えなくなるのは困ったものだ。

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9月7日の夢(絶望した男)

 不況だ。街は絶望におおわれている。現代ではないらしい。戦前の古い街並みだ。そこへ絶望した男が一人、叫びながら走ってくる。いったん通り過ぎて、また叫びながら戻ってくる。絶望のあまり何をするかわからない。人々はてんでに逃げ散る。ぼくも路地裏に走りこむが、男の目から身を隠しきれない。道路に伏せてみるが、男と目が合ってしまう。
 不思議なことに、ぼくと男は意気投合して、市電を一台借り切り、それを会場に男が常盤津をうたう独演会を開くことにした。一回目はお客が集まらず、大失敗。でも二回目は超満員で大成功だった。ぼくは白い大きな犬と肩を寄せ合い、喜びにひたる。すぐに男もやってきて、犬を中心に男が左、ぼくが右で肩を寄せ合う。男は「これだけ成功したんだから、次は結婚したい」と言う。「誰と?」と、ぼく。それから、ぼくはふと思いついて言う。「そういえば、この犬の飼い主は中学の先生をしている女性だった」。男は「中学の先生かあ・・」と希望に満ちた顔で言う。

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9月3日の夢(大陸進出の宣伝担当)

 楽器店に就職したぼくは社長の訓示を受ける。ちょっとヤクザのような感じのあぶない社長だ。社長はぼくらに「我が社のセールスポイントを言え」と言う。差された新入社員の若い男はへどもどして、答えられない。彼がぼくにメニューのような紙を渡してくれた。それをカンニングペーパーにして、答えようとするが、書かれている文字はぼくには読めない。しかし、社長たちはぼくを気に入ってくれたようで、ぼくは国家の大陸進出の宣伝担当を任されることになる。

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9月1日の夢(ラッパの売り方)

 会社の業績評価会議を傍聴する。主婦パート二人が、自分たちは人気詩人のN氏より売り上げも作品の評価度も高いと主張する。
 この会社が製造しているのはラッパで、彼女たちはそれをお店に卸すルート販売員だ。しかし、ノルマがないため、みんなマイペースで平均売り上げは一人月3万くらいしかない。これではどうしようもない。コピーライターであるぼくは、彼女たちのための販売マニュアルを書くことになる。
 彼女たちの中で、月一千万以上の売り上げがあるという二人を招いて、ぼくは話を聞く。しかし、それはたまたま関連した金融商品が売れたためらしい。これではマニュアルが書けるかどうかわからないと、頭を抱えていると、無能な上司のSが来て、「きみは週一回の出社だから、売り上げがなくても平気な顔をしているが、これからはきみも売り上げを出さないとね」と威張る。

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8月30日の夢(嵐の色のピアノ)

 会社で残業している。窓から外を見る。すっかり夜だ。窓のところには一枚の布がふうわりと落ちている。白から黄、黄から黒へとグラデーションがかかった布はとても美しい。そして布の端の黒はそのまま夜の闇へとつながっているかのようだ。
 思わずそう口にしようとすると、隣に立っていた女性がまるでぼくの心を察したかのように「美しいね」と呟く。二人でしばらくうっとりと外を眺めた後、ぼくは彼女に「もう帰る?」と声をかけるが、彼女は無言のままだ。ぼくは「これからはきみの・・・」と言いかけるが、胸がつまって言葉にならない。
 部屋の中では別の女性が友人と共にピアノを弾こうとしている。部屋にはグランドとアップライトの二台のピアノが置かれているのに、彼女が向かっているのはアップライトで、しかも電子ピアノだ。ぼくも彼女の真似をして、ピアノの蓋をあけるが、なぜか蓋の下に鍵盤は現れず、釘のいっぱい打たれた板が現れる。しかたなく、ぼくはピアノを弾くのをあきらめる。女性は「こういう嵐の色のピアノは珍しいのよ」と言う。「嵐の色」ってどんな色だろう。ぼくは右手の壁にかかった絵を指差し、「こういう色?」と尋ねる。彼女は「そうよ。私知っているの。だって、このピアノを売っていたんだもの」と言って、ピアノを弾き出す。いつのまにか、彼女は最初に窓のそばにいた女性に変わっている。

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8月26日の夢(完全に仕事を辞める日)

 さあ、今日は完全に仕事を辞める日だ。会社で整理のため、箱の中身を床にぶちまける。大量に出てきたのは目玉クリップだ。同僚が目歩丸くして、「何、それ?」と言う。ぼくは「これはぼくのところに届けられた資料の束をとめていたクリップさ。それをもとに、ぼくは沢山のマニュアルを書いたんだ」と答える。
 クリップを拾い集めるのもそこそこに、ぼくは階下に降りて、自分のデスクの整理をする。デスクは脚がふにゃふにゃになっていて、もう満足に立っていることができない。でも、ピアノを買いたいというお客がやってきた。ぼくはデスクの上に物差しを置いて、その物差しを鍵盤に見立て、ピアノを弾く真似をしてみせる。当然、うまくは弾けない。「音の出ない状態で弾くのは難しいね」と、ぼくは苦笑してごまかす。
 そろそろピアノを教える先生と生徒がやってくる頃だ。玄関が開き、先生が顔を出す。都はるみさんだ。しかし、生徒の方は遅れているらしい。その間にぼくはラジオを組み立てなければいけない。知ったかぶりで一人で組み立て始めたのはいいが、うまく配線がつながらない。

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