7月11日の夢(取材依頼)

 クライアントから二人のタレントの取材を依頼される。街角で携帯を使い、取材先の女優の所属する劇団の事務所に電話しようとしていると、マイミクの女性Sさんがやってきて、隣に座る。初対面だが、いきなり「今妊娠しているの」と告げられる。妊娠させた相手は人気詩人のN氏だという。「産む気があるの?」と彼女に言いつつ、資料を取り出し、ぼくは劇団の事務所に電話する。
 マネージャーの女性は「一色さんから電話が来るのは分かっていました」といきなり言う。「でも、その人の写真も貸してくれというなら、ダメです。もう、そのお芝居も終わってしまいましたし」。断られるのは困る。なんとかして粘ろう。その女優の名前を呼ぼうとするが、思い出せない。慌てて資料を探すが、見当たらない。「もっと資料の紙があっただろ」と、Sを叱咤し、電話を地面に置いて、二人で探し回る。あった。携帯を手に取り、「もしもし」と言う。とっくに切れているかと思ったが、電話は切れていない。しかし、マネージャーはやはり「ダメです」としか言わない。しかたがない。「じゃあ、またの機会にお願いします」と言って、電話を切ろうとする。すると、マネージャーはとたんに声が心細そうになり、ぼくに電話を切らせたくない様子。「うーん、ほかにいい女優はいないですか」とぼくは言う。いつまでたっても電話は延々と終わりそうにない。

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7月10日の夢(愛人面接)

 某財団の事務所に行く。今日は理事長が新しく愛人として採用する女性の面接をしている。面接が続いている間に、その愛人候補の控室にこっそり入る。トレイに彼女のヌード写真が何枚も畳まれて置いてある。ぼくは情欲を刺激され、その写真を盗もうとするが、あいにく面接が終わって、理事長室から女性が出てきたようだ。ぼくは慌てて隣室に移るが、そこも別の愛人候補の控室だ。ロビーで男性と愛人候補が話している声がする。怪しまれないうちに逃げた方がいい。ぼくは部屋とロビーを隔てる暖簾をくぐって、「失礼しました」と小声で挨拶し、急いで玄関に出る。靴をつっかけようとするが、慌てているのでなかなか履けない。ドアを開けて、街をどんどん走って逃げる。大きな川にかかる橋を渡る。ここまで来れば、もう追っ手も来ないだろう。

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7月9日の夢(朗読会)

 ぼくと同期でS社に入った女性が朗読会を開くという。当日はあいにく行けそうにないが、別の日にぼくだけのために試演してくれるというので、妻と二人で聴きに行く。
 最初はちゃんとステージの上で朗読していたが、上演中に電話がかかってきて、中座。戻ってきてからは、しんどいので、演る方も聴く方も床に寝転がることにする。彼女が寝返りをうつたびに、スカートの中がしどけない。しかし、彼女は朗読には手を抜かず、最後までしっかりと読み終わる。
 終わって、時計を見ると夜の6時を過ぎている。ぼくはこれから浜松へ出張なのだが、泊まるホテルさえ決めていない。携帯でここから予約すれば、ホテルの電話番号も携帯に記録されるから便利だと思いつく。
 明日もぼくは浜松に泊まりで、明後日はいよいよ彼女のステージの本番だ。しかし、ぼくが27歳で途中入社したとき、彼女は新卒だったとはいえ、あれから37年も経っているのだから、彼女自身随分いい年のはずではないか。なぜこんなに若々しく見えるのだろう? そういえば、このステージはもともとは原宿にある小学校の教室で、このクラスの担任は新鋭女性詩人のBさんなのだという。
 東京の高架線を走る電車に乗っている。晴れた空が青くて美しい。電車は環状線らしくぐるぐると回るばかりで、ちっとも目的地に行きつかない。乗り間違えたのかもしれない。だが、なんて美しい景色だろう。

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7月4日の夢(キュウリ)

 現代詩ゼミナールの担当者として会場に行く。受付に女性詩人のSさんが座っている。まだ開演前なのでいったん席を外し、会場に戻るとSさんの姿がない。だが、それは勘違いで、Sさんは受付を90度角度を変えて、別の場所に設営したのだった。
 どんどん会場には参加者が入ってくるが、一向に講演者が現れない。聴衆をかき分けてSさんのところへ行き、「今日は二人の詩人のどちらが先に話すの?」と尋ねると、「今、皆、隣の部屋で作戦会議をしていて、分からないのです」と言う。もう開演予定時間を10分以上過ぎているのに、困ったものだ。
 と思っているうちに、皆いつのまにか会場に到着したらしく、女性詩人が痩せた司会者の男性詩人の質問に答える形で、最初の講演が始まった。しばらくやりとりをして、女性詩人はいったん着席するが、また立ち上がり、「私は特にキュウリが好きです」と言う。一体なぜ唐突にキュウリなのだろう? 同じ疑問を感じたらしく、司会者はマイクを持ったまま、会場の奥まで見に行くが、キュウリは見当たらないらしく、怪訝な顔で戻ってくる。ぼくは隣席の妻にパンフレットを見せる。妻は「どこにもキュウリなんてないのにね」と笑う。

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7月2日の夢(2つの帽子)

 出張からの帰途、新幹線に乗っているうち眠ってしまう。目が覚めると、いつのまにかぼくはホームの端に寝ていて、周囲をぞろぞろと人々が降りていく。ホームの端にいるせいか、駅名呼称もよく聞こえない。ここはまだ新横浜だろうかと、寝ぼけて考えるが、どうも東京駅のようだ。慌てて起き上がる。ホームにはぼくの荷物もある。隣で転寝していたおじさんも慌てて起き上がり、降車するようだ。ぼくは帽子を2つ手にしていて、一つをかぶり、一つをカバンにしまう。荷物を持って、階段を降りる。

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黄金まわしの相撲取り

 マンションの自室に黄金色のまわしをしめた相撲取りがいる。彼は手にした包丁で自分の腹をめった刺しにし、血だらけで床に倒れる。ぼくは相撲取りが暴れて、ぼくを刺すのではないかと恐れ、慌てて部屋を飛び出す。途中、男と女が一人ずつ加わり、三人でパニックになって階段を駆け下りる。遠くへ逃げ去ろうかと一瞬思うが、それより沢山の人のいるマンションの管理室が安全と判断し、そこに駆け込む。そこには多くの人々がいる。ぼくは恐怖にかられ、四方の窓をたえず監視し続けるが、相撲取りはやってこないようだ。そのうち男と女はいなくなり、ぼくは一人で管理室にこもり続ける。

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6月28日の夢(パソコン盗難)

 職場中が忙しい仕事に追われている。ぼくのデスクのある列の右端は上司の席だが、そこには誰もおらず、その周囲、つまりぼくの右側は人けがない。一方、左側は戦場のような忙しさだ。ぼくもここで泊まり込みで仕事をしているのだが、実は妻にも小さな子供にも行き先を告げずに、来てしまった。自分が必要とされているのだから、しかたがないと思ったのだ。経営者の老人がチームのメンバーを集めて檄を飛ばした後、急に思いついて全員の紹介をするという。一人一人名前を呼ばれたのに、ぼくの名前は呼ばれず、妻の名前が呼ばれる。驚いて「それはぼくの妻ですが」と言う。そういえば、招集されたメンバー表の中に妻の名もあったのだが、間違いだろうと思って、気にしなかったのだ。だが、本当にここで必要とされているのは、ぼくではなく、妻の方だったのだ。
 デスクに戻ると、さっきまで使っていたぼくのパソコンがない。パソコンがなければ仕事も続けられない。別の部屋へ探しに行き、再び戻ると、デスクの上にそれらしいパソコンがある。だが、別のプロジェクトチームが開発したシステムの実証試験にそれを使っている。よく見ると、ぼくのパソコンではない気もする。作業を終わり、急いで撤収しようとするメンバーの一人の袖を必死でつかみ、「もう一度確認しますが、このパソコンはぼくのものではありませんよね」と言う。もちろん彼らは冷たく否定する。パソコンを奪われてしまったら、ぼくには手も足も出ない。こんなひどい目に遭うなら、もう仕事をやめてしまおうかと悲しくなる。でも、同じような境遇にある人も沢山いるはずなのだ。ここであきらめてはいけない。頑張らなきゃダメだと思う。

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6月27日の夢(黄金のトイレ・金色のパンツ)

 レポーターのぼくはマイクを手に、カメラクルーを従えて新しくできたスタジオの中をレポートしていく。スタジオの中は黄金一色である。まっすぐに続く廊下の手すりを乗り越え、さっと下に飛び降りると、そこは黄金のトイレだ。だが、トイレの中には大小のテーブルが喫茶店のように置かれていて、沢山の人たちが椅子に座り、おしゃべりを楽しんでいる。ここはトイレなのだから壁に向かって用を足せばいいのだが、これではあんまりだろう。それに、夢ではしばしばこんなふうにトイレじゃない場所をトイレと思い込まされることがある。だまされてはいけない。ちゃんと「トイレ」と壁に記された部屋を探さなければいけない。さらに歩いていくと、まさに「トイレ」と書かれた部屋を見つけた。早速ドアを開けて中に入るが、どうやらここも違うようだ。中にいたタレントらしい男に「黄金のパンツはありますか?」と声をかける。それはレポーターとしてのぼくの役目だから。男は「さあ、今年は衣装部は買ってくれたかなあ」と首をかしげつつ、奥へ探しに行く。だが、すぐに出てきて、「やっぱりなかった」と言う。

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6月24日の夢(大雪)

 ランチに色紙を食べようとする。しかし、手に取ると氷のように冷たくて、持っていられない。かわりにYさんのA4判の原稿を持つが、これも冷たくて食べられない。
 家の外に出る。大雪で純白の雪に自動車が半分埋まっている。新雪を踏んで、車の上にも駆け上がりたいと思うが、あまりに子供っぽいのでやめる。かわりに道路の方へ新雪を踏んで歩いていく。ぼくが初めて足跡をつけるのだ。

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6月23日の夢(お椀)

 夢友だちの映像作家N夫妻が突然、ぼくの会社を訪ねてくれた。二人ともあか抜けた茶色の服に身を包み、元気そうだ。ぼくが遠慮がちに「まだ上映会とかやっているの?」と尋ねると、「全然。でも、子供のためにはこれていいのだ」と言いつつ、案内ハガキのようなものを沢山手渡してくれる。えっ、二人に子供ができたのか・・といぶかしみつつ、ハガキを手に取る。ハガキの間に1個だけ木製のお椀が入っている。ぼくはさりげなく、そのお椀をかたわらの棚に置いて、ハガキを眺める。

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