8月8日の夢(N氏の詩を贋作する)

 人気詩人のN氏から手紙が来た。「ぼくの詩を贋作してみてください」と言って、書くべき詩の梗概が書かれている。途中で酷暑と極寒について対比をする部分があり、ここは何行も使いたいので、ネットで検索して調べて書くようにという指示だ。
 その手紙を持って会社に行く。N氏も出社しているが、話すチャンスはない。だが、ぼくはN氏からそういう依頼を受けたことが嬉しく、見せびらかすつもりで自分のデスクの上に、その手紙をわざと開いて置く。
 それから「プレイボーイ」誌を持ってトイレに行く。スリッパに履き替えようと思うのだが、スリッパがビニール袋に入れてあり、これではトイレに入れない。あきらめようとすると、突然トイレの中に掃除のおばさんが出現した。彼女が脱ぎ捨てたスリッパをはいて、ぼくはトイレに入る。だが、なんと汚いトイレだろう。便器は上まであふれるまで大便が詰まっている。それでも、足の踏み場さえあればと思うが、よく見ると床にも大便があふれている。驚いて、その上に「プレイボーイ」誌を落としてしまった。

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8月7日の夢(電車の中のレンガ)

 会社から定時に退社し、山手線に乗る。しかし、反対回りの電車に乗り間違えたことに気づき、ある駅で降りて、ホームの反対側の電車に乗り直す。短い編成なので、ドアから人がはみだすほどの超満員だ。あきらめて乗らない人たちも多いが、ぼくは無理をしてドアに体をねじ込む。すると、不思議なことに車内はがらがらである。奥に入っていくと、床に一個のレンガが置かれている。ぼくはそれを持って、ある駅で降りて、ホームの壁際に置く。そのとき初めて、間違えて快速電車に乗ってしまったことに気づく。乗換駅を通り越して、五反田まで来てしまった。腕時計を見る。これではまた家に帰るのが遅くなるなあと思う。
 そこへ二人の女性詩人が現れる。一人は人気者のHさんだ。彼女はさっきのレンガに似た正方形の物体を手にしている。この物体の光に当たると詩が書けるのだが、彼女はそれをぼくの足に押し当ててくれた。熱い! しかし、おかげでぼくはとてもいい詩を書くことができた。

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8月5日の夢(研究会)

 今日は研究会の日である。畳敷きのそんなに広くない部屋に、白い座布団がいくつも並んでいる。ぼくの席はいつもと同じらしく、前列中央の座布団の上にぼくが寝るときに使う掛布団が置いてある。しかし、いつもはそこにあるはずのまっさらな研究作品のテキストがない。隣はと見ると、女性詩人のWさんの席らしい。そこにはテキストが置いてあるので、ぱらぱらとめくってみる。初めて参加する「あさみ」というハンドルネームじみた名前の作者の詩がある。連ごとに「一、二、三、四」と漢字で番号がふってあるから、まるで歌謡曲の歌詞だ。やれやれ。とんだ新入会員が飛び込んだものだが、しかたがないだろう。さらにページをめくると、明らかに小学生とわかる稚拙な文字の作品がいくつも並んでいる。皆、あさみさんが連れてきたものらしい。今日の研究会は大変なことになりそうだ。

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8月2日の夢(新幹線で取材)

 ピアノレスナーの取材をすることになる。もうとっくに退職したはずなのに、なぜぼくはこんなことをしているのだろう。しかも、ここは疾走する新幹線の車内だ。相手は2人の若い女性で、1人がレスナー、もう1人はその助手だという。ぼくはまだ挨拶もしていないことに気づき、名刺を探すが、ポケットから出てくるのは汚れたり、水に塗れたものばかり。どうしても1枚しかまともな名刺は見つからない。
 新幹線はスピードを出しているためか、大揺れに揺れる。だが、有難いことに、レスナーは予めインタビューの答えをメモ書きしてくれていた。これをコピーさせてもらい、アレンジすればぼくの取材は完了したことになる。しかし、うっかりしてカメラマンの手配を忘れていた。カメラマンの派遣を、同僚である詩人のN氏に頼む。彼は携帯電話に記憶されている暗証番号がもし変わっていたらどうしようと、しきりに不安がる。
 ぼくは列車の各号車に散らばってしまった取材資料を回収しながら前方の車両に向かう。ついに先頭車両に着いた。そこにある資料を手に取ろうとすると、今は社長になっている後輩のUくんが「あっ、それはぼくのものですよ」と言う。しかし、その間にもいろんな袋からさらに多くの資料がこぼれ出してしまい、ますます収拾がつかなくなっていく。

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7月29日の夢(猫の生首)

 会社のぼくの隣のデスクに若い男性新入社員が入った。ぼくらの席の周りの書棚は本や資料、書類などでいっぱいである。仕事に熱中していて、ふと時計を見ると、もう12時40分だ。とっくにお昼休みではないか。誰も席を立つ人はいないが、ぼくは一人、足の踏み場もなくごったがえすオフィスから外に出ようとする。廊下との境目にドアはないものの、床に女性社員たちが何人も座り込んでいて、話しながら仕事をしている。彼女たちを踏み越えるようにして、廊下に出る。
 トイレに行きたいが、どうせトイレは満員だろう。ぼくは廊下の真ん中に寝転がって、そのまま用を足そうとするが、これでは自分がぬれねずみになってしまう。中止して、男子トイレのドアをあける。案の定、中は男性でいっぱいだ。中には自転車に乗ったまま、用を足しているやつもいる。
 外に出ると、公園がある。その周囲の柵を労務者たちが工事している。外周通りでは不良少年たちが車をバックさせていて、あやうく労務者たちの作った柵に接触しそうになり、はらはらする。少年たちは車の後部から大量のゴミを道路におろす。選定した木の枝の中に沢山の猫の生首が混じっている。誰かにだまされて、こんなものを積み込まされてきたらしい。

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7月25日の夢(副担任)

 仙台から船に乗り、学校に副担任として赴任する。授業開始の時間になり、ぼくは教室の後ろで待ち受けるが、生徒たちがやってこない。どうしたのだろう?
 ようやくやってきた少年たちと床に寝転んで会話をする。こうすることで生徒たちと信頼関係ができ、クラスのいろいろな問題を知ることができる。
 さて、これはすべて映画の中の話で、ぼくたちはその映画を今セットで撮影中なのだ。しかし、外の様子を見ると、ここは屋内ではない。わざわざ学校のオープンセットを作ったのだろうか。
 生徒たちにそう質問すると、彼らは「違う」と言う。どうやらCGを使っているらしい。
 皆でバスに乗り、仙台に戻ることになる。ぼくは後方の席に座った。ほぼ中央の席に女性詩人のIさんが誰か男性と並んで座っている。彼女にぼくが声をかけると、「今日は一色さんはそこにいてくださいね」と言う。
 雪が降ってきた。だがよく見ると、映画の降雪用に作られた化学物質で、集めて固めると一枚のお餅のようになる。詩人のA氏と、それを使って広場で遊ぶ。
 「バスが出発するよ」という声がする。見ると、随分遠くの広場の出口にバスがすべりこんできた。置いて行かれてはかなわない。ぼくはパンツ一枚だったので、大慌てでTシャツを着て、ズボンをはこうとする。だが、バスに乗り遅れないことの方が大切なのだから、全部着なくてもいいと思い直す。

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7月20日の夢(線路の向こうへ)

 詩人のA氏と山手線に乗っている。ドアのところで床に腰をおろし、ぼくは疾走する車内から外に両足をぶらぶら垂らしている。しかし、さすがに危険なので、引っ込める。A氏が「あの本の名前は何でしたっけねえ。木曜日にTさんがニューヨークへ行かれるので、向こうで評判を聞いてこられるそうですよ」と言う。振り向くと詩人のT氏も同乗していたのだった。A氏は「じゃあ、Tさんがお帰りになったら日曜日にその報告を聞きましょう」と勝手に決めてしまう。ぼくは土曜日が研究会なのに、連続で出かけるのはつらいなあと、ちょっと不満に思う。T氏はひとことも言わず、いつもの温和な笑顔のまま、次の駅で降りていった。
 ぼくはこれから編集部に出社するのだ。それまでにアンケートに答えなければいけない。ちょうど編集部の持ち物であるオフィスがあるので、そこへ入ってデスクに向かう。そこはめったにぼくらが使わないため、他社の若い社員たちがにぎやかに談笑しているが、ぼくらの所有物であるのは間違いないので、構わず最後までアンケートの解答欄を埋めていく。
 二階にあったそのオフィスを出て、下の通りでタクシーをひろう。ふとリアウィンドウから後ろを見ると、他の車とトラブルを起こした男が刃物を振り回している。男はぼくの乗ったタクシーに手を伸ばし、乗り移ろうとする。「危ない!」 運転手はとっさの判断でアクセルを踏み、なんとか男の追跡を振り切る。ちょっとしたカーチェイスだ。
 タクシーを降り、高田馬場駅で電車を待っていると、男が「お宅の出版物は・・・」と因縁をつけてくる。なんとか男を説得して、誤解をとき、ぼくはまたタクシーに乗り込む。
 ところが走り出してしばらくして、ぼくは運転手に誤った行き先を告げたことに気づいた。「すみません。ぼく今、どこへ行ってくれと言いましたか?」「東京のツキへとおっしゃいましたよ」「えー、間違いました。早稲田へ行ってください!」
 タクシーはしかたなくUターンして、早稲田へ向かう。また大きな戦争があったのだろう。街並みは焼け焦げ、古びている。ちんちん電車が走り、なぜか時代が退化しているようだ。「どのあたりですか?」と運転手に問われ、「もう何年も来てないから、わからないな」とぼくは答えて、車を降りる。「あの線路の向こうがそうですよ。でも今はナショナルの人たちに封鎖されていて渡れません。でも、ちょうど今はお昼です。この時間に鎖が解かれますから、その間に線路を渡ってください」と運転手は教えてくれる。広場に白いシャツを着たナショナルの社員たちが現れ、境界線に張り渡した鎖をほどいた。ぼくはその間にこっそりと線路を向こう側へ渡った。

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7月19日の夢(都知事になる)

 ぼくは東京都知事になり、自然と共生する都市を目指す。そのシンボルとしてマケピチュを使うことになる。ぼくはそれはネパールの首都の名前だと思っていたのだが、古代マヤの首都の名前だった。
 校正を印刷屋に返す作業をしている。校正は完璧にできたが、大きなカラーイラストを何枚も添えるのを忘れていた。印刷屋が来るまでにそろえることはできたものの、指定も何もしていない。印刷屋任せでそのまま渡してしまったことを後悔する。
 もう夕方で、みんな珍しくさっさと退社しようとしている。ぼくも帰りたいが、クリップのようなものをどこかにしまおうと、両手に抱えてオフィスの中をうろうろする。デスクの引き出しとかあちこち探したあげく、これは紙袋に入れておくんだったと思い出す。その紙袋は壁際の片隅で見つかったが、両手がふさがっているため、袋を引っ張り出そうとしてもうまくいかない。

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7月18日の夢(レストラン)

 大きな通りの舗道を、用を足せる場所を探してうろうろしている。電柱や何かの物陰に隠れてできないかと思うものの、車や人の往来が激しくて無理だ。その間に、前を楽しそうに笑いさざめきながら行く女性たちは、ぼくからどんどん遠ざかっていく。
 あきらめて見知らぬ男性とレストランに入り、テーブルにつく。ぼくと男性はリトルマガジンを作っているのだ。それを一冊150円で隣のテーブルの男性たちに売りつけようとする。そこへウェイターが料理のトレイを持って現れる。ぼくと男性はそれぞれ二品頼んだのだが、一品を各自二つずつ頼んだらしい。そのためテーブルの上が八つの料理でいっぱいになる。不器用なぼくは、料理の皿から出た液体で、雑誌の表紙を濡らしてしまった。男性は隣の男性たちに「あーあ、しょうがないな。お前たち、こいつを一冊150円で買え」と、さらに強要する。そして、「まずは俺が買うか」と言って、テーブルにコインを置く。しかたがない。ぼくも自分で買おうと思って、小銭入れをポケットから出す。たっぷりコインが入っている手触りがしたのに、開けてみると中から出てきたのは英単語カードのようなものばかりで、小銭は1枚もない。

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7月16日の夢(総ガラス張りトイレ)

 お屋敷の寝室の大きなベッドで寝ようとしている。同じベッドの隣に清楚な少女が寝ていて、話しているうちとてもいい雰囲気になる。だけど、その前にトイレに行きたい。
 最初に行ったトイレは一人で満員である。別の大きなトイレに行く。ちょうどIくんが用を足して出てきた。ぼくは彼のスリッパとぼくのスリッパを交換しようとするが、彼はぼくにとりあわない。グランドピアノの下で、ぼくと彼は無言のままスリッパをとりあうが、結局ぼくは元のスリッパのままトイレに入る。
 トイレは四方の壁が総ガラス張りだ。おまけに便器がない。壁の下の方に水たまりがあるのは、さっきIくんが用を足した場所なのだろう。トイレの外は笹がいっぱいに繁った山道で、そこを通勤通学から帰宅する男女が忙しそうに歩いている。壁に向かって用を足そうとするが、彼らの目の前でそれをするのは恥ずかしい。あちこち場所を変えてみるが、そのたびに目の前の道はますます人通りが激しくなる。ついに山道の一本がトイレの中に通じ、トイレの中も人々の交通が激しくなる。

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