10月4日の夢(ご馳走だらけの家)

 子供のぼくは一人で大きなお屋敷で留守番をしている。母の帰りを玄関で待ちわびていると、いつのまにか母が庭先で洗濯物を取り込んでいる。もう帰っていたのだと安心する。
 今度はスペインにあるような白亜の家にいる。そこにはD社のT専務がいて、さまざまなご馳走を作っている。それが床一面に並べられ、足の踏み場もない。痩せ細った猫が現れ、空腹に耐えきれずおすしや卵焼きにむしゃぶりつく。ぼくは慌てて猫を追い払う。どうやら食べられずにすんだようだ。
 そこへ荒くれ者の兵士三人が現れ、ガスコンロにかけられた鍋の中の料理を夢中で頬張るが、そのとたん三人とも悲鳴を上げる。ものすごく辛い味付けにしておいたのだ。
ぼくは急いで外に出て、彼らが逃げ出さないよう、外からドアを押さえる。何事も起こらないので、そっと中を覗いてみようとドアをそろそろ開けるが、ドアは三層の板に分かれてしまい、その一層目だけが開き、あとの部分は閉じたままだ。

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10月3日の夢(スター・ウォーズ)

 スター・ウォーズの世界にいる。1人乗りの小型戦闘機が帰還した。パイロットは女性で、疲れたため、基地内の廊下も搭乗したまま、戦闘機で飛行してきたらしい。そのままトイレへ入ろうとして、戦闘機の尾翼がガンッ!と入り口の壁にぶつかる。墜落しそうになるが、女性は搭乗席から伸ばした手で壁につかまり、辛くも機体を支える。
 彼女が手渡してくれた自分についての個人新聞には「そのまま基地内を戦闘機で飛行」というニュースが一面トップで報じられているが、さすがにトイレで壁にぶつかって墜落しかけたことまでは書いてない。

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9月30日の夢(船に乗る)

 会社に勤めていたのだが、外出先でもう元の生活に戻るのがいやになった。放浪の旅に出よう。それにしてもここはどこなのか? 新宿から湘南にかけての海沿いであると思うのだが、目を凝らしても知っているランドマークは見当たらない。
 歩いているうち、なぜか服を脱いでしまい、パンツ1枚になる。その格好で歩き続けると、大きな駅に着いた。線路を越えて、ホームに上がる。すると、ホームに次々とやってくるのは電車ではなく、船だ。ちょうど出発する大きな船には乗り損ねた。次に来たのは小さな船で、船首に立つ船頭は朝鮮の人らしい。駅のマイクが「違反だから船を移動させなさい」と繰り返すが、彼は動じない。乗客も既に数人が乗っている。ぼくも乗り込む。綱にぶら下がって、反動で船内に飛び降りるのだ。マットレスの空いている部分に降下しようとするが、先客の男性の足の上に着地してしまいそうになる。だが、なんとかそれは避けられた。
 ところが先客たちはぼくに、この船に乗るには切符が要ると言う。その切符は船のマストのようなところに吊るされている。空中ダイビングをして、それを手にしないと乗ってはいけないのだ。運動神経のないぼくにはとても無理だ。ぼくはすごすごと船を降り、次に来た別の船に乗る。
 そこには一人の少女が乗っている。少女とぼくは最初、二人掛けの同じシートに仲良く座っているが、途中で彼女は前の席に移る。そこに座っているのは彼女の父親らしい。さらに少女はそこから別の男性のいるシートに移る。
 船が港に着き、全員が降りる。ぼくはあいかわらずパンツ1枚だ。港から続く道をぼくも少女たちの後について、あてもなく歩き始める。

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9月28日の夢(クリップがない)

 会社の中で同僚たちは皆忙しく働いているが、ぼくだけは何の仕事もない。しかし、いかにも仕事をしているように、部屋から部屋へとせわしなく動き回っている。会社はオフィスというより、普通の住宅のような感じだ。
 もうすぐ退職なので、自分のデスクを片付けていると、一番下の引き出しからアーティストの写真を透明ファイルに入れたものが沢山出てきた。これは自分の仕事の記録として、ぜひとも家に持って帰りたいと思う。何枚かまだファイルされていない写真があるので、それを綴じ込むクリップを探すが、引き出しの中はゴミがいっぱいあるのに、クリップは一つもない。

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9月27日の夢(皮がむける)

 四谷あたりの駅で早稲田詩人会の先輩H氏と待ち合わせて飲みに行く。久しぶりの再会だが、一時間ほどでお開きになる。これなら早く帰宅できるなと思う。
 途中でヤマハの元JOCのメンバーと出会い、今度は彼らのコンサートの反省会に出席することになる。ぼくもJOCのOBであるらしい。十代後半らしい男の子が「ソロをとっていた子が失敗した場合、我こそはと思う者がソロを交替する。それが一番いい結果につながる」と意見を述べる。
 会のあと、みんなで沖縄の海に入る。指導者の男性が「ようし。今日はこれからみんなをご褒美にハワイのオアフ島の海に連れて行ってやるぞ」と言う。ぼくは「ええっ!」と思うが、皆ぼくと同意見だったらしく、「ここでいいよ」と反対してくれた。ぼくらはそのまま沖縄の海で一時間ほど遊んでから解散する。
 帰宅して鏡に向かう。首のあたりの皮が一面に白くなってずるっとむけかけている。それをシェーバーで削り落としていく。

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9月27日の夢(原発事故報告)

 詩人の集まりで毎回連続で研究発表をしている。今回もみんなにレジュメを配り、つつがなく発表が進む。レジュメの最後のページは今回のフクシマ第一の原発事故についてだ。そのページについて話そうとしたとたん、舌はもつれ、頭の中が真っ白になる。一体、ぼくは何を話そうとしていたのだろう? ぼくは混乱して長い間沈黙してしまう。ようやくなんとかごまかして、「次回はその対策について発表したいと思います」と言って、席に戻ろうとするが、立っていられなくなり、床に膝をついてしまう。片足の靴下が脱げてひっかかっていたのだ。席の丸椅子に座り、靴下を引っ張り上げて直す。

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9月19日の夢(撮影所)

 撮影所を見学に行く。スタジオではテレビドラマの撮影中だ。最近の新機軸として、ドラマの本番中にセットの中で、出演者のすぐそばで自由に見学できるようになっている。当然、自分も画面に映るわけで、いつもはテレビなど見ないぼくだが、これは見ないわけにいかないなと思う。そんなスタジオのひとすみでじっと座っていたら、出演していた猫がぼくにおしっこをかけた。でも床に水たまりができただけで、ぼくのズボンは無事だ。出演者たちに失笑されてしまった。そのうち、ぼくも出演者の中に混じり、演技を始める。ここは研究所で、来客の外国人に上司がぼくのことを「イッシキ・マコト」と紹介してくれたのに、ぼくは上がってしまい、「マイ・ネーム・イズ・ミスター・マコト・イッシキ」と言って、握手する。そのあと、何と言って挨拶したらいいか分からず、日本語で「どうぞよろしく」と言う。
 撮影後、帰途につく。みんなが殆ど垂直に近く、足がかりのない白い岸壁をつたっていくので、ぼくも後に続く。しかし、潮が満ちてきて、ぼくは途中で進退窮まってしまう。前方を行く人たちは海水の中にもぐって、洞窟の中に難を逃れ、脱出方法を話し合っている。女性詩人Wさんの顔も見える。みんな涼しい顔だ。ぼくはとてもそんな真似はできないので、じりじりと崖を後退しようとする。

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9月17日の夢(乳房)

 遠方の出張から帰るため、列車に乗る。列車は新宿止まりだ。そこからまた京王線に乗りかえるので、10時までにはとても帰宅できないなと思う。
 ぼくは昔の女友達のMとその彼氏といっしょに狭いビュッフェにいる。真ん中のテーブルの両側に丸椅子があり、ぼくらは手前に3人並んでいる。反対側には一人の男がいて、あとは空席だが、とても窮屈そうだ。
 視線を戻すと、さっきまでいたMたちがいない。探しにいこうかと一瞬思うが、きっと二人だけでいたいのだろう。ここで一人で飲むことに決める。
 Mが戻ってきた。いつのまにか別の女友達に顔が変わっていて、はだけた胸元から見える乳房が赤く帯状にただれている。驚いてそのことを指摘すると、彼女は黙ったまま悲しそうに笑うばかりだ。
 ぼくは列車の一番先頭の車両に通じるドアを開ける。さっきまで満員だったそこは無人のように見えたが、真ん中にでんと据えられたベッドの中に一人の男が寝ているのに気づき、ぼくは無言のままドアを閉める。

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9月16日の夢(左右の長さが違う足)

 修学旅行で四国へ行く。バスで東京へ戻ろうとすると、引率の教師だろうか、シルクハットに黒い燕尾服の男が「忘れ物をしたから取りに帰る」とホテルに引き返す。とほほ・・。これでは今日中に帰れそうにない。
 最後にお別れパーティーをする。あんなに沢山仲間がいたのに、参加者は男性四人だけだ。なんともわびしい。とにかく料理を食べようと、紙の取り皿を手にする。すると、どれも使い古しで、食べ物の残りかすがついている。「使わない方がいいですよ」と横から老人が訳知り顔に言う。そこで、取り皿を使わず、テーブルの大皿料理を手で直接つかんで食べる。
 このホテルのオーナーでデザイナーでもある老人について、そのマネージャーらしい男と話す。いつのまにかぼくはもう高校生ではなく、一人前の社会人だ。「いやあ、我々は世界が狭くて、ああいうデザイナーのような方とは最もつきあいが遠いのですよ」と、ぼくはお世辞を言う。相手はこびとで、突然床にうずくまるとどう見ても一匹の黒犬である。異界の存在なのだろう。ところが、ぼく自身もどうやらまともではない。右足が妙に長くて、左足が妙に短いのだ。

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9月12日の夢(9.11 10周年)

 郊外のホールでオウム真理教の講演会に来ている。既に故人のはずの有名詩人A氏がオウムと提携して開いたものだ。ロビーは総ガラス張りで外の風景がすっかり見える。少ししか建物のない丘陵に、突然むくむくと巨大なビルが風船が膨らむように立ち上がる。すごい。オウムの起こした奇蹟の力らしい。
 講演会が始まる前に、オウムの幹部がA氏に言う。「講演会のあとは文学紀行のツアーですね」。A氏は顔色を変え、「講演会のことは聞いているが、その後の予定なんか聞いていない」と抗議するが、幹部は取り合わず、ぼくたちは講演会場に押し込まれる。
 そのとたん、今度は周りのビル群が風船がしぼむように一斉に縮み始める。気がつくと、ぼくはビルの床に一人倒れていた。みんなビルの崩壊で死んでしまったのか。足元にIカメラマンの姿がある。「どうやらこのビルだけはオウムの幻影ではなく、本物だったみたいですね」と彼は言う。

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