3月28日の夢(ステージに打ち寄せる波)

*寝入りばな、ぼくが夢を見ている様子だったので、家人が「夢を見た?」と問いかけると、ぼくは次のように答えたという。ぼく自身はその夢も、家人に問いかけられて夢の話をしたことも全く覚えていない。

 大きなコンサートで、ぼくにしか弾けないギターを演奏したら、拍手喝采だった。客席にはぼくの父と母もいた。

*以下は、翌朝目覚めて、ぼく自身が夢日記に記録した夢。

 広大な屋外ステージで行われたイベントを観に行く。ぱらぱらとしか観客がいない。最初真ん中あたりの席に座っていたが、もっと前に行こうと立ち上がると、おりしも司会者もスタンドマイクで「空席が多いので、皆さま前にお詰めください」とアナウンスしたところだった。ステージ前の上手側の席についたが、それでも客席はガラガラである。ただ、そこからはさっきは見えないものが見えた。ステージはそのまま天然の渚になっていて、沖から押し寄せてくる波が激しく砕け散るのである。それと並行してステージ上で行われているスポーツイベントの様子も見える。しかしカメラを向けても、そのどちらか一方は撮影できても、両方を同時に収めることはできなかった。

 段ボール箱があり、中に80年代の古新聞をまとめた冊子が入っている。めくると一ページ目にぼくのことが大きく掲載されている。翌日また同じ場所に行くと、何人かの男女が来ていて、一人がぼくに「あなたのことが出ているのを知ってますか?」と言うので、「知っていますよ。昨日もここに来ましたから」と答えると、相手は驚く。

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3月27日の夢(10本の傘)

 ある使命を帯びて高層ビルに上る。白い傘を10本持ってきてほしいと言われたので、10本持っていくと、先に来た人が既に4本用意してくれていた。ぼくの6本とその人の4本を持って、さらに上階へ行こうとするが、その人の傘に迷惑がかかっては申し訳ないと思い直し、その人の4本を置いて、ぼくの10本全部を持っていくことにする。

 合言葉に電話番号を言えと言われる。XXX-XXXXと答えると、ハイフンの部分に3文字を入れろと指示される。慌てて「エレベーター」と言うと、「それは6文字だ」と失笑される。

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3月23日の夢(屋上の幽霊少女)

 旅先で海辺の町家に滞在している。窓から瀬戸内海の灰色の海が見え、岬のそばには島がある。明日は久しぶりの取材だ。今どき大きなカセットレコーダーを回すのは格好悪い。だけどデジタルレコーダーは持ってこなかったから、ノートにメモをすれば大丈夫だろう。

 汚れた体を布で拭いている。ゴミ箱のような容器の中から新しい布切れをつまみだす。それは最初、ぼくのTシャツに見えた。しかも穴があいている。傍らにいる母に「穴があいたから捨ててもいい?」と尋ねると、「いいよ」と答える。しかし引っ張り出してみると、それは母親が昨日買ったばかりの服だった。上が花模様を散らした白で、下が赤いスカートのワンピースである。これは捨てるわけにはいかないと思う。

 その家には小学生の姉と弟がいる。姉は明日遠足なのに水筒がないというので、ぼくの水筒を貸してやる。すると明日取材でぼくの持っていく水筒がなくなる。どこか売っている商店がないだろうか。玄関から首だけ出して四方を見回す。しかしあちこちに雑貨屋があるものの、水筒は売っていそうにない。

 姉が「屋上に行けば、この家の秘密が分かるわ」と言うので、弟と共に二階へ上がる。姉は登るための足がかりに窓を開ける。そして、壁に取り付けられた手すりをつたってするすると屋上へ登っていく。弟も猿のように姉のあとを追う。そういえばぼくも一度屋上に上がったことがあった。けれど、今は掌にハンドクリームを塗ったばかりで、手すりがすべりそうだ。それにもう夕方である。逢魔が時になると、怖いことが起こりそうだ。ぼくは夕方の橙色の光に照らされた二階でひとり逡巡する。その光が不自然に強くなったと思うと、見知らぬ小学生くらいの女の子が忽然と、ぼくの前に立っている。ディズニーの3Dアニメに出てくるような顔だ。彼女はぼくを「どうして屋上に来てくれなかったの?」となじる。ぼくは「これから行こうとしていたところなんだ」と弁明する。だが怖いので、一階へ続く階段を降りようとする。しかし女の子の怒りに顔を歪めた顔がすぐ目の前に迫り、ぼくを突き落とそうとする。ぼくは「お化け!」と恐怖の叫び声をあげる。

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3月17日の夢(菱形のスペース)

 街の舗道に菱形に区切られた、50㎝四方程度の小さな一区画がある。そこに立ったら、沢山のやるべきことがあるので、立つにはなかなかの覚悟がいる。それらのやるべきことを一つ一つクリアした後、ほっとしたとたんトイレに行きたくなった。けれどもこんな小さなスペースで用を足すことはできそうにない。

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3月1日の夢(三人の訪問者)

 三人の訪問者があった。三人のうち、一人が踊り出す。ぼくの師匠である詩人のA氏でなければ踊れないと思っていた踊りだ。だが、この踊りならぼくにも踊れると思う。

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2月21日の夢(道に迷う)

 会社がすぐ傍にある別の建物に引っ越した。近くなので移転も簡単だ。仕事が終わってから、夜のうちにあっという間に荷物を運び終わることができた。

 翌朝、新しいオフィスに電車で出勤する。そろそろ降車駅だと思ってふと外を見ると、全く見慣れない風景だ。路線を乗り間違えたのだ。これでは引っ越し初日から遅刻してしまう。慌ててホームへ降り、出口に向かう。出口に向かうホームには小さな棒のようなものが立っており、その前に紳士が二人並んでいる。彼らは何をしているのだろう? 電車を待つルールが変わったのだろうかと思うが、遅刻が気になるので、傍を駆け抜ける。

 出口の外は鬱蒼とした森の中の住宅街である。バスやタクシーも走っているが、駅のような建物は見当たらない。一体どっちへ行けば正しい路線の電車に乗り換えられるのだろうかと途方に暮れる。

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2月19日の夢(ギターと空を覆うムクドリ)

 会社なのだが外観は学校の校舎のようだ。教室のように分かれた部屋で皆仕事に熱中しているが、ぼくだけは仕事もないので、愛用のギターを抱えて部屋から部屋へと歩き回っている。部屋の隅にそのギターを立てかけようとして、ふと見るとそばに水を湛えた器がある。濡らしては大変だ。慌てて他の場所に置こうとするが、そこにも水がある。しかたなくまたギターを抱えて校庭のような場所でベンチに座り、何度もギターのコードを鳴らす。しかしフレットの押さえ方が曖昧だし、冴えない音しか出すことができない。

 電車に乗って南洋のジャングルのような場所に行く。日没後の明かりが地平線に残る空に、空を真っ黒におおうほどのムクドリの大群が鳴きわめきながら飛び立った。ぼくは彼らをカメラに収めようと頑張る。

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2月9日の夢(お医者さんがいつぱい)

 医者へ行く。診察室でおばさんが二人診てもらっているところなので、順番を待つ間いったん外に出て、近くの喫茶店に入る。本に夢中になり時間を忘れてしまう。慌てて路地を一本回ったクリニックに駆け付ける。間口のとても狭い、小さな診療所だ。ドアを開けると、ちょうど男性医師が大きな口を開けて、ぼくの名前を呼んだところだった。診察室に入ると、そこは広大なスペースで、上下二段にたくさんの医師がずらりと並び、どんどん患者を診ているところだった。

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2月7日の夢(学校の先生になる)

 ぼくは学校に教師として勤めている。個室居酒屋のような狭い部屋で、男性がぼくに印刷した小さな紙片の束を渡す。そして物語を始める。それに合わせてぼくに、その紙片で紙吹雪を空中に散らす演技をしろと言うが、恥ずかしくてそんなことできない。

 外に出ると、五匹の真っ白い犬がいる。大きい犬、小さい犬、いろいろだ。女生徒がマイクで朗読しながら、犬たちを指揮する。終わって昼休みになると、犬たちはぼくが気に入ったらしく、走り寄ってきて愛想を振りまく。

 松山からぼくの旧友のHくんが同僚教師として赴任してきた。しかし彼は昔とは性格が変わっていて、とても意地悪だ。そのため校長をはじめ他の同僚たちから無視のいじめを受ける。だが自分の担任する生徒のことで「あの生徒には実はこんな事情があって……」と打ち明けてくれたことで、ぼくも校長も彼に対する考えが変わる。

 朝、まだ生徒たちが登校する前、校長からぼくにある指示が出た。それを聞くや、ぼくは大喜びで駆け出し、校門前の街角に立つと、恥ずかしさを振り払って叫ぶ。「9時から議場閉鎖!」 そう叫び続けながら、生徒たちに登校を急がせる。貼り紙をしようと白紙を探すが、どの紙も両面に印刷されていて、白紙は一枚も見つからない。

 全校会議が高速道路の脇で始まった。校長がとてもいいスピーチをするが、車の通過音がうるさくて生徒たちに聞こえていないのではないか。すると少し離れて草の上に腰を下ろしていた女生徒が立ち上がって、校長に的確な質問をする。よかった、みんなに聞こえていたのだと、ぼくはほっとする。

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2月5日の夢(前衛劇を観に行く)

 会社が早退できたので、午前中から前衛劇を観に行く。白亜の映画館が会場だ。二階のホールの床いっぱいに若者たちが寝転がったり、さまざまな作業をしている。これらの行為全体が演劇なのだ。足の踏み場もないホールの一角に小さなスペースを見つけて座り、ぼくも劇に参加する。

 お昼休みに外に出ると、街の広場を数十人の若者たちがデモのように行進していく。これも演劇の一部らしい。彼らは全員頭に緑色のヘルメットや頭巾をかぶっている。

 午後の部を観るために再び館内に入る。今度は午前中とは別のスロープを登って二階に行く。途中で階段がひどく急になり、ぼくの左足が上がらなくなる。知人の女性は階段一段ごとに寝袋のような袋にくるまって登っていき、「こっちの方がいい」と言う。だが、それでは途中で体勢がさかさまになってしまうので、「ぼくは遠慮します」と答える。

 やっと二階にたどりつく。フロアはますます足の踏み場がなく、しかも足元にちろちろと炎が燃えている。ようやく火のない場所を見つけて立つが、腰を下ろすこともできない。

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