4月3日の夢(居場所はどこ?)

 編集部に新しい女性が入ってきた。30代のベテラン編集者である。ぼくが編集長のはずなので、オフィスの模様替えを指示し、二つある部屋の内側の部屋の真ん中に自分のデスクを構える。ところが、その女性がいつのまにかチーフになったらしく、改めて配置換えを指示した。みんな嬉々としてそれに従っている。ぼくは外側の部屋の窓際の席になったらしい。ほかの社員は既に自分のデスクに落ち着くが、ぼくだけどの席だかよく分からない。ぼくは窓際に白いシーツのベッドを置いて、そこに寝転がってだらだらと本を読んでいる。隣の一番隅っこの席に男性社員が窮屈そうに座っている。もしかしたら、ぼくがいるこの席は彼のデスクを置くスペースかもしれないと不安になる。そこへ女性チーフがつかつかと入ってきたので、ぼくは慌ててベッドの上を片づけ、なんとか仕事をしているふうを取り繕おうとするが、間に合わない。

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4月2日の夢(靴を脱いで乗る電車)

 仕事から帰ろうとして井の頭線に乗る。井の頭線は靴を脱いで乗る電車だ。先頭車両だったので、前方の大きな窓から進行方向がよく見える。どういうわけか運転手の姿はなく、電車は無人で走っている。このまま帰宅しようかと思ったが、まだ早すぎる時間なので、いったん会社に戻ろうと上野で降りる。
 歩いていて、何か違和感を覚える。書類をどこかへ忘れてきたみたいだと思うが、探すとちゃんと持っていた。足元を見ると、ぼくは裸足で歩いている。井の頭線に靴を忘れてきたのだ。ここは上野だから、必ず安い靴屋さんがあるはずだと思い、交差点できょろきょろする。右へ行こうかと迷いつつ、左へ行く。ふと足元をもう一度見ると、自分の靴ではないが、誰かの靴をはいている。とりあえず靴を買わなくてすみそうなので、会社に戻ることにする。

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4月1日の夢(700枚のシャツ)

 テレビのヴァラエティ番組。10代の美少年タレント二人がジーンズ姿で出演している。左側の子がナイフで自分のジーンズの腿を切り裂くと、中からもう1枚のジーンズが現れる。今流行の「二枚穿き」というやつだ。二人の間に立っていた女性司会者が右側の少年を促す。彼が同じように腿を切り裂くと、中から700枚のシャツが現れた。

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3月29日の夢(レストランでお弁当)

 アジアのどこかの国にツアーで出かけた。一日目は自分たちのツアーのグループできちんと団体行動がとれた。二日目に自由行動の観光を終えて、グループに戻ると、見知った顔がない。もしかしたら、違うツアーの団体に紛れ込んでしまったのかもしれないと、不安になる。食事の時間になり、ロビーのようなところでみんなで座って待っているうち、トイレに行きたくなって席を外す。
 帰ってみると、ロビーの壁だと思っていた部分は扉で、そこが開け放たれ、向こうは大食堂になっている。グループは既にその中へ入ってしまって、どこにいるのか分からない。ぼく同様に自分の行き先の分からない人が、カウンターの中にいる現地の女性に自分たちのグループのいる場所を尋ねている。ぼくが一番最後になってしまった。照れ笑いしながら彼女の前に立つと、彼女はお弁当をぼくに手渡してくれる。それは崎陽軒のシュウマイ弁当だった。「これを持ってどこへ行けばいいのか」と尋ねると、「どこでも好きな席に座って食べなさい」と言われる。

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3月24日の夢(コート)

 妻と映画館へ行く。ぼくは最前列、妻は一列後ろに座る。映画が終わって席を立つ。円柱の前に置かれていた背もたれのない小さな木の椅子が、後ろから出ようとした男性の邪魔になっているのに気づき、それを片づけてあげる。
 映画館の出口に来て、妻がいないことに気づき、携帯をかけると「まださっきの席にいる」と言う。ぼくは預けておいたコートを探すことにする。壁際にコートが山積みされていて、元社長のSと現社長のUが探してくれる。「黒のコート?」と言われ、「いや、カバ色だよ」と答える。観客たちが次々とコートを取り戻し、全部のコートがなくなってしまったが、ぼくのコートはない。がっかりしてそのまま帰途に着くが、はっと気づいて再び映画館へ引き返す。「大ボケをかましてました。コートは自分で着てました」と言ってみるが、誰も笑ってくれない。

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3月20日の夢(豆笛)

 これから総会がある。ぼくは自分の担当する2つの部門の報告のため、2冊のファイルを作り終わった。さあ、これで準備万端。そこへK社長と秘書の男が帰ってきた。社長は今、癌を患っていて、既に死期が迫っている。彼は社長室にそのまま籠ってしまうが、秘書が出てきて、オフィスの真ん中に立って話し出す。オフィスの中心には土俵のように円形のフロアが一段低くなっている場所がある。左奥が玄関に通じる廊下で、右奥にも別の廊下がある。その廊下の向こうに会議スペースがあり、廊下の右側は社長室になっている。
 秘書の周りに、居合わせた社員が次々と集まってきて、円形に彼を取り巻いて、話を聞く。秘書は「男手はいるのか?」と尋ねる。社員たちは「いますよ」と答える。すると玄関から屈強な若い男たちが次々と入ってきて、社員たちの円陣を取り巻いて立つ。とても心強い感じだ。
 秘書は話し出す。「私と社長はこれまでシベリアを旅してきた。そこで社長は演劇をやり、それはロシアの人たちに感動を広く与えた」。ぼくは目頭が熱くなる。最初はウソ泣きのつもりだったが、だんだん感情が高まって、社員たちと共に大泣きを始める。
 それからぼくたちは会議スペースの方に移動する。社員たちも資料もとっちらかってしまい、せっかく用意した2冊のファイルもどこかへ行ってしまった。ぼくはそれならそれでいい、と覚悟を決める。と、1人のメガネをかけた痩せて若い男が人垣の外からぼくを手招く。ぼくが近寄ると、男は「これは女性から預かったおみやげだ。きみが待っていたものだよ」と、ぼくに何かを手渡す。見ると、それは一個の小さな豆である。そして豆には真ん中に小さな穴があけられていて、唇にあてて息を吹き込むとピーっと音が出る。皆が秘書の話に感動してピーピー口笛を鳴らしているので、ぼくも小さな音で豆笛を吹いてみる。
 やがて、ぼくは体が動かなくなり、床に腹ばいになって、僅かに動かせる手で近くにあるものを叩いて、リズムをとる。社員全員がさまざまな音を出し、それはまとまって一つの音楽へと高まっていく。

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3月18日の夢(車消失)

 いい詩を書いた人や、いい企画を出した人はコーヒーがただになるらしい。だが、ぼくはそんなものは欲しくない。断ると、随分前に自殺した友人のAが社長のSと一緒に出てきて、「時間があるなら、これから軽井沢へ行こう」とぼくを誘う。ぼくは妻と一緒なので、行きたくない。これも断ると、Sだけが軽井沢へ行ってしまう。何かいい企画がそこであるらしい。
 実は、ぼくの乗ってきた車が交差点で動かなくなったのだ。しかたなく乗り捨てて、ここへ来たのだが、交差点に戻るとその車が見当たらない。そのことをAに話そうと、彼の家へ向かうが、綱が張り巡らされていて、中に入れない。綱を乗り越えて、よじ登って入ろうとするが、足元の床を危うく踏み破りそうになる。

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3月10日の夢(券売機)

 妻とバスで静岡へ行く。ランチは路上にパラソルを立てたカフェでコース料理を食べる。途中までスムーズに料理が出てきたのに、最後のデザートがなかなか来ない。時間がもったいないので、店を出ることにする。ところがテーブルの上に伝票がない。ビルの中に入ってレジ係を探すことにする。
 立ち上がって歩きだし、ふと後ろを振り返ると、何人かの青い制服姿の男性作業員がさっきまでぼくらの座っていた椅子を積み重ねて片づけている。まるでぼくらを追いたてているみたいだ。しかもビルの中は人でいっぱいで、どこにレジがあるのかさえ分からない。
 帰京しようと思うが、帰りのバス停が見当たらない。電車の駅に行くと、二両連結のかわいい電車がちょうど出発しようとするところだ、急いで券売機に向かうが五台ある券売機の四台は灯が消えていて、停止中だ。唯一あいている券売機で買おうとして、コインと間違えて札を入れてしまう。慌ててコインを入れ直すが、なぜかサイズが合わず詰まってしまう。その間に電車は発車してしまった。これでは東京に帰れるかどうか分からない。

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3月4日の夢(避難バス)

 皆、地下などにてんでに避難している。怪獣が襲ってくるという者もいれば、いや津波だという者もいる。バスがぼくらを迎えにきた。ぼくは13号車と14号車の指揮をとることになる。ぼくは運転手に「これが14号車? じゃあ、前にいるのが13号車だね」と呼びかける。

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3月2日の夢(母燃える)

 母が火事で死んだ。その直前で母が録音したというテープを聞かされる。何度か断片的な声が記録され、その後で空気中に消し忘れたように小さな声で「しんちゃん」とぼくの名前が呼ばれる。

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