7月28日の夢(地下の宗教帝国と三重の扉)

 かつて大事件を起こした巨大な新興宗教が支配する地下帝国の見学が許された。数人の男女が集合し、地下に降りるエレベーターに乗る。副司令官だという人が挨拶に来たが、彼は口がきけないらしく、ひとことも喋らない。

 エレベーターを降りると、眼前に地下の川が流れ、それに沿って丘が続いている。川は遠ざかるにつれて道路に変わり、そこを沢山の車や人が行き交っている。反対側には山があり、一人の女性が「あっ、これ分かる!」と叫んで走り出し、姿が見えなくなる。

 さらに進むと、建物があり、内部に通じる扉を守るように寄りかかったまま、男性の信者が眠っている。信者を起こさずに中に入ろうと、扉を静かに開ける。しかし開いた扉の向こうはまた、襖のような扉だ。それを開けるとまた扉だ。無限に扉が続くのかと不安になるが、三重の扉を開けると部屋に出ることができた。その部屋にもどこかへ続く三重の扉があり、今度は寄りかかって女性信者が眠っている。ぼくはその扉を開けて、地下の帝国のさらに奥にと進んでいく。

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7月22日の夢(バスで大地震に遭う)

 今日は大晦日だが某クラブの集まりがあるので、妻と一緒に出掛ける。会場はスリッパを履き替えて上がる旅館のお座敷だ。だがさすがに年の暮れなので、出席者が5~6人しか集まらないというので、帰ることにする。

 バスに乗ると車内に「大地震です」という緊急アナウンスが流れる。運転手の男性が「訓練だと思いますが」と言いながら、バスを緊急停止させる。乗客たちが「でも実際に揺れていますよ」と口々に言う。本当だ。ゆらゆらと車体が揺れ動くのが感じられる。

 帰宅できないので、ぼくたちは避難先として旅館に戻る。救出を求める電話をしたいが、携帯が見当たらず連絡がとれない。今いるのは狭い長方形のスペースで、左右にそれぞれ昇りの階段がある。だが、どちらを昇っても廊下をふさぐように女性従業員が立ちふさがり、「ここから先は満室です」と言って、通してくれそうにない。

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7月16日の夢(バーへの直通エレベーター)

 会社でいかにも忙しそうに働いているが、本当は暇を持て余している。定時になったのでそそくさと退社する。さあ三連休だと思ったところで、大事な取材の予定が入っていたことを思い出す。連休のちょうど真ん中の日に取材をしなくてはいけない。メモを見ると「L13,12,10」という記号のようなものが書いてある。電話番号ではないだろうか。最近スマホを新しくしたのだが、最新型のスマホでは電話番号がそんなふうに表示される気がする。スマホを取り出すが、ここでは電話ができない。人のいない場所に行こうとエレベーターに乗り、適当に階数ボタンを押す。ドアが開いたので降りると、そこは込み合うバーの中だった。これではますます電話などできない。人々の注視を浴びながら、それに背を向けてもう一度エレベーターに乗る。メモに書いてある番号はオートバイの貸し出し番号だと分かる。それに乗って取材に行くよう、クライアントが手配してくれたのだろう。親切は有り難いが、ぼくは免許を持っていない。運転できるカメラマンを手配して、彼の車に乗せてもらおうと思う。エレベーターを降りると、夜の都心の道路だ。ここなら電話できそうだ。

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7月15日の夢(敵の公演をスパイする)

 ぼくはスパイで、カメラマンのふりをして敵の野外公演の偵察に行く。ぼくも昔は取材記者だったから、こうした偽装は得意なのだ。客席には既に客が半分ほど入っている。ステージではリハーサルが始まっており、カメラマンが何人か取材中だ。中には以前の取材仲間の顔もある。ぼくは大胆にも最前列中央の席に座り、そこから至近距離でMCをしている敵の女性の顔を狙う。パシャッパシャッと小気味よいシャッター音がする。さらに最後方のカメラマン席に移動しようとするが、途中に座席や自転車が何列も置かれていて、邪魔になって行きつけない。しかたなくいったん柵を跨いで外に出て、池を隔てた街路から望遠でステージを狙う。だが今度はシャッター音がおかしい。フィルムがうまく巻き取れず、空回りしているようだ。この撮影は失敗のようだが、さっき会場で出会った知り合いのカメラマンに写真を借りることにしようと思う。

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7月14日の夢(掘り出し物の本)

 学校の横手にある地面の中に、誰かが沢山の本を埋めていった。掘り出してみると、どれもがまさに「掘り出し物」といえる宝物のような書籍ばかりだ。その中に戯曲があり、ぼくはそれを使って今度卒業公演をしようと、自信満々で準備を進めている。会場の控室にはパソコン通信時代の旧友の顔もあり、ぼくは掘り出し物の本について彼らと談笑する。

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7月11日の夢(校正を持って出前持ち)

 会社で販促物の校正をしている。文字校をひとわたり終わったところで、ふと見ると、色校も同じ封筒の中に入っている。これを銀座にあるクライアントのところに持っていかなければならないと思う。透明プラスチックの大きな手提げ書類入れを持って銀座に向かう。

 クライアントのオフィスの前に着いた。ぼくは二皿のフランス料理と一つの丼物を抱えている。白衣と白帽に身を包んだどこかの食堂のおやじさんが「大変そうだから持ってあげよう」と丼を持ってくれる。ぼくは皿を二つ持ったままオフィスのドアを開けようとして、スープを少し零してしまう。受付の女性に用件を告げると、女性は「すぐお調べします」と言って、手元の台帳のようなものをめくり始める。「えーと、いつの注文でしたっけ? 最近ですよね」と彼女は言う。ぼくは「いや、かなり前ですよ」と答える。調べがつき、ぼくは品物を彼女に渡すと、代金を貰い、受付に荷物を預けたままトイレを借りに行く。用を足していると、受付で会社の同僚のM氏の声がする。慌てて出ていくと、受付に座っているのは若々しいM氏と新入社員らしい若い男性だ。男性はぼくの会社に電話をかけて「一色さんはこの後どこへ行くと言っていました?」と尋ねている。それを見てM氏は「それなら一色さんのこの鞄の中を見ればいい。請求書が入っているだろう? その宛先に一色さんは行くに決まっている」とアドバイスする。なるほど、その通りだと思う。

 ぼくは「紙を使わないで出てきてしまいましたよ」と冗談を言いながら、男性にさっきの出前の代金を手渡す。彼はそれを自分の財布に仕舞おうとするが、それでは私金と区別がつかないので、ぼくは別にするよう注意をする。彼は百円玉と十円玉を数枚ぼくに渡すが、ぼくは彼の財布にある五百円玉もぼくのものではないかと疑う。

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7月10日の夢(仲間外れのエレベーター)

 都心の道をN氏と歩いている。この裏道にN氏の紹介してくれたアパートがあり、そこに上京する知人の家族を住まわせることになったので、アパートの下見をするのだ。部屋に入ってみると、畳が波打ち、隙間から床下が見えたりしているものの、やや手狭とはいえ、まあまあの物件である。大家に挨拶をしてから外に出る。

 外は冷たい雨が降っている。傘を差して歩きながら、ぼくはN氏に「この立地でこの値段ならいいね」と話しかける。N氏は小走りに街路の反対側に行ってしまうので、ぼくも遅れないよう殆ど全力疾走で彼に追いつく。そこにN氏の妹二人が待っている。まだ小学生でブラジル人だ。薄着で、日本語はあまり話せない様子だ。そうか、N氏がエキゾチックな顔立ちをしているのは、ブラジルにルーツがあったからだと思う。二人に近づこうとすると、両手を交差させて「来るな」という合図をするので、ぼくは立ち止まる。

 かたわらの建物に入り、N氏とエレベーターに乗る。あとから眼鏡をかけたいかにも日本人の典型的なエリートといったタイプの若者たちが何人かやってくるが、みんなエレベーターの中のぼくらを見て乗ろうとしない。N氏は「ちっ。そういうことか!」と吐き捨てるように言い、「閉」のボタンを押そうとする。さらに後からやってくる若者たちを見て、ぼくは「待って! ほかにも来る人がいるよ」と言うが、彼らもエレベーターに乗ろうとはしない。

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7月1日の夢(袋)

 会社のデスクを整理し、デスクの抽斗の荷物を全部リュックに入れて持ち帰る。殆どが汗の染み込んだ服で洗濯しなければならないが、まだ買ったばかりの新品の服もある。

 自宅でそれらをリュックから取り出し、洗うものと新品とに分別しようとする。大きな紙袋二つに分類して詰め込んでいくが、一方が少しだけ入りきらない。そういえば妻の部屋に紙袋が沢山あったと思い出し、借りに行く途中、廊下に円筒形のごみ箱があるのを見つけた。ゴミ箱の上にちょうどいい紙袋がいくつも置いてあるが、どれも何か不用品が入っている。ちょうどやってきた妻に、その袋の一つを分けてもらえないかと尋ねる。

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6月20日の夢(市役所)

 夕闇が降りてくる頃、軽井沢のような山道を歩いている。向こうから馬車やサイクリングの外国人たちがやっきて擦れ違う。早く目的地に着かないと日が暮れてしまうと焦り、ぼくも急いで彼らの後を追う。

 着いたのは市役所だった。狭い室内はゴミ屋敷のようで足の踏み場もない。男性職員が一人だけ席に座って仕事しているが、ぼくには目もくれない。市長室に入ったぼくは市長の椅子にしばらく腰かけてみる。しかしあまりに敬意を欠いた行為だと思い、立ち上がって部屋から出る。瓦礫をよけながら数段階段を降り、玄関を出ようとする。エントランスの地面には一面に毛虫や芋虫が這っている。ぼくは地面すれすれに体を傾けながら、そこを擦り抜けようとするが、今にも虫たちのいる地面に体が触れてしまいそうだ。

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6月16日の夢(パフォーマンス・コンテスト)

 ぼくは学校で二つのクラスに席がある。一つのクラスでは実際に出席するが、もう一つのクラスでは自分の席に古着を山のように積み上げて、自分の代わりにする。

 今日はパフォーマンスのコンテストを観に行く日だ。仲間の男性と街に行き、まずランチの食材を買い込む。彼が買い物した店にぼくも入り、プラスティックのケースに食材を詰め込んでもらう。空腹なので三つも四つも買い込む。それを持って歩いていくと、トイレがあるので入る。出入口には分厚いカーテンがかかっている。ところがドアを閉めようとすると、鍵がかからない。これでは用を足せないので出ようとすると、女性二人がおしゃべりしながら中に入ってきてしまう。「入ってます」と声をかけるのだが間に合わない。しかたなく彼女たちに鍵が壊れていることを説明し、「あなたたちなら一人がドアの外で見張っていれば、用を足せるだろう」とアドバイスする。さらに街を歩くと、食器を店頭に並べているお店がある。ぼくはそこから器を一つ失敬し、それにさっき買った食材から飲み物を注ぐ。ちょっと借りるだけなら大丈夫だろう。そのときどこかから騒然とした声が聞こえてくる。ぼくの連れの男性が街の人を巻き込んでパフォーマンスをしているという。慌てて駆け付けると、街の一角に深く四角い穴のような場所があり。中が地下広場になっている。そこで連れがパフォーマンスをしているらしいのだが、いくら身を乗り出して眺めても見つけることができない。

 コンテストの会場に着いた。ぼくは最前列に着席する。客席真ん中の仕切られたスペースがパフォーマンスの舞台になっている。予選では2,3人のコンビで演じるのだが、今日は決勝なので1チームが十数人である。その大人数が息を合わせて演技をするので大変そうだ。ふと気づくと客席のぼくの周りに三名の男女の有名人の姿がある。そのうち一人は竹中直人だ。彼らはもともと知り合いなのか楽しそうに談笑しながら、演技の批評をしており、ぼくも彼らの仲間に加わって談笑する。

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