1月3日の夢(赤い薔薇の音楽会)

 低迷の続く音楽ジャーナリズムにカツを入れようと、少壮男性実業家たちが語らって新しい音楽誌を創刊することになった。

 その創刊記念イベントとして「赤い薔薇の音楽会」を催すことになり、ぼくのところにも招待状が届いた。とても嬉しい気持ちになり、コンサートの名前にちなんで、表紙に真っ赤な薔薇の写真をあしらった本を手に、いそいそと出かける。地下鉄を乗り換えようと地上に出ると、ひとりの女性が近づいてきてぼくの手にした本に目をとめ、「あなたも薔薇の音楽会に行くのですか」と声をかける。

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