7月11日の夢(校正を持って出前持ち)

 会社で販促物の校正をしている。文字校をひとわたり終わったところで、ふと見ると、色校も同じ封筒の中に入っている。これを銀座にあるクライアントのところに持っていかなければならないと思う。透明プラスチックの大きな手提げ書類入れを持って銀座に向かう。

 クライアントのオフィスの前に着いた。ぼくは二皿のフランス料理と一つの丼物を抱えている。白衣と白帽に身を包んだどこかの食堂のおやじさんが「大変そうだから持ってあげよう」と丼を持ってくれる。ぼくは皿を二つ持ったままオフィスのドアを開けようとして、スープを少し零してしまう。受付の女性に用件を告げると、女性は「すぐお調べします」と言って、手元の台帳のようなものをめくり始める。「えーと、いつの注文でしたっけ? 最近ですよね」と彼女は言う。ぼくは「いや、かなり前ですよ」と答える。調べがつき、ぼくは品物を彼女に渡すと、代金を貰い、受付に荷物を預けたままトイレを借りに行く。用を足していると、受付で会社の同僚のM氏の声がする。慌てて出ていくと、受付に座っているのは若々しいM氏と新入社員らしい若い男性だ。男性はぼくの会社に電話をかけて「一色さんはこの後どこへ行くと言っていました?」と尋ねている。それを見てM氏は「それなら一色さんのこの鞄の中を見ればいい。請求書が入っているだろう? その宛先に一色さんは行くに決まっている」とアドバイスする。なるほど、その通りだと思う。

 ぼくは「紙を使わないで出てきてしまいましたよ」と冗談を言いながら、男性にさっきの出前の代金を手渡す。彼はそれを自分の財布に仕舞おうとするが、それでは私金と区別がつかないので、ぼくは別にするよう注意をする。彼は百円玉と十円玉を数枚ぼくに渡すが、ぼくは彼の財布にある五百円玉もぼくのものではないかと疑う。

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