1月12日の夢(クリニック卒業)

 クリニックへ行くが患者が多く、待合室で長時間待たされる。忘れられてしまったのかと不安になる。受付の女性が待合室の患者たちに「帰りは入り口と違い、隣のビルへの坂になった通路を上がって、そこから階下へ降りてください」と、図を示しながら説明している。
 ようやく診察室に呼び入れられると、医師は「もうあなたは卒業」と宣告する。なんのことか分からないまま、言われたままに別のビルの出口から降りると、後からついてきた女性がぼくに花束を渡してくれる。つきそいの妻といっしょにタクシーに乗り込む。目的地に着くと、ぼくは運転手にさっきの医者の領収書など三種類の書類を見せる。それを見せると、運賃が割引になるらしい。運転手は「確かリアウィンドウに印鑑があるはずなんですが」とぼくに言う。手探りして、ぼくはそれらしい短筒状の物の入った袋を手渡すが、運転手は「それじゃない」と否定し、ぼくは慌ててそれを落としてしまう。そしてそれはそのまま見つけることができなくなる。運転手は「ああ、印鑑はありました」と言って書類に捺印し、「そういえばYさんは衆議院にいるんですよね」と話しかけてくる。Yさんは詩壇の要職を歴任している詩人だ。ぼくが「えっ、Yさんは衆議院議員になったの?」と驚くと、運転手は「いや、そういうわけじゃないんですが、都庁を辞めて……」と言葉を濁す。

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