10月8日の夢(長い坂)

 六本木の坂道を登っている。目を上げると、急な長い坂が続いている。果てしなくまっすぐに続く、赤い色をした坂道だ。ようやく坂の上に着いたが、誰かの郵便物を坂の下から持ってきてしまってきたことに気づく。返しに行かなければならないが、その前にまずは食事をしよう。上品なおかみのいる割烹屋を覗く。どこにもメニューが掲示してない。ようやく見つけたお品書きには「昼定食 三千円」とある。とてもそんな贅沢はできないので、また長い下り坂を引き返す。泥が泡状に噴き出して固まったようなぼこぼこした急坂だ。降りる途中で、手にしていたお弁当を落としてしまう。色のついたご飯が地面に零れ落ちたが、もったいないので拾って食べる。ぼくのかたわらで女子高生たちもお弁当を食べている。

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