10月19日の夢(泥棒にお礼する)

 バスに乗っていて、上着を脱ぐ。窓ガラスに細い割れ目が入っていて、上着はそこから外へ落ちた。そして、道路わきのしもた屋の玄関のガラス戸にガチャンと音を立てて、はさまってしまった。もうすぐバスは停車するので、それから取りに行こうと思っていると、小太りの男が現れて、その上着を着込んで立ち去ろうとする。泥棒だ! ぼくは慌ててバスのガラス窓をこじあけ、男を大声で呼びとめる。男は驚いて、ぼくに服を返してくれた。ぼくは服を拾って、ぼくに届けてくれたのだから、男に感謝しなくてはと思い、住所を尋ねる。だが、ぼくがメモをとろうとしているうちに、男は無言で立ち去る。慌ててもう一度呼び止め、お礼の品物を送りたいからと言って、住所を訊く。今度は素直に教えてくれるが、普通は番地で終わるはずの住所の末尾が、不思議な記号と数字になっている。それは住所ではなく、ある配送システムで使われている彼の家を示す記号らしい。

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