12月18日の夢(ゴキブリと女スリ)

 おいしいプリンのデザートを食べようと、皿をテーブルに置いたところへ二匹の大きなゴキブリが現れた。ぼくは慌てて体に巻き付けた毛布の中にプリンを入れた皿を隠す。一匹のゴキブリはそのまま逃げたが、もう一匹はブーンと飛んで、ぼくの体に巻いた毛布の中に入ってしまう。もぞもぞとゴキブリが動くのが皮膚の感覚で分かる。もしかしたらゴキブリはプリンを食べているのかもしれない。それでも、ぼくはこのプリンを絶対食べてやるぞと、固く決意をする。
 自宅マンションの近くの安売り家電店にいる。突然、和服を着たおばさんがぼくに、どしんとぶつかる。はっとしてポケットを探ると、財布がない。女スリだ。ぼくは一瞬躊躇するが、すぐに振り返って追いかけると、女は逃げ出した。いつのまにか若い女に変身している。「どろぼう! どろぼう!」と叫ぶが、誰もつかまえてくれない。どんどん追いかけていく。「どろぼう」と言ったのでは怖がって捕まえてくれないかもしれないと、「スリだ! 捕まえて!」と叫び方を変えてみる。それでも誰も女を止めようとしない。ぼくらは店外に走り出て、信号を渡る。ぼくは女の足をなんとか止めようと、口から出任せに「おまわりさーん!」と叫ぶが効果がない。そのとき信号の向こうに青い制服を着た、がっしりとした警備員の姿が見える。「警備員さん! 捕まえて!」と叫ぶと、やっとその男のおかげで女スリは逃げるのをあきらめる。だが警備員は「ちゃんと説明してくれないと、捕まえられないじゃないか」と、ぼくにブツブツ文句を言う。そんなの、捕まえる方が先だろう。
 夜中に下宿に帰り、サッシから入ろうとすると、サッシは開け放されていて、カーテンが揺れている。変だなと思い、玄関から入り直す。中は真っ暗だが、どうやら(亡くなった)母が来ているらしい。「ぼくだよ」と言って部屋に入ると、やっぱり母だった。でも、すぐ次の新幹線で帰らなければならないと言う。ひとこと言ってから来てくれればよかったのにと思う。

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