3月1日の夢(大腸のようなバス)

 クラスの女子たちが雨の日、ぼくを家に招待してくれた。訪問者にはレインシューズを用意してくれたのだが、玄関で脱いだ自分の靴を見ると、緑色のかわいい模様が描かれていて、とても男の子の履物に見えない。でも周囲の靴と比べると、ぼくのだけひときわ大きい。手を尽くしてくれたものの、男子用の靴を用意することができなかったのだろう。部屋に上がるが、女子たちが現れないので外に出る。

 四角い田圃を囲んで女子たちが畝に座っており、食事の支度がされている。右側に女子とおとなの女性とが並んで座り、人生相談をしている様子。それを見てぼくは不愉快になり、「いつもこんなところにぼくを案内して、ぼくを人生相談に引き込もうとするんだろう」と詰る。

 まだ少年のОくん(ぼくに文芸の面白さを教えてくれた歌人)がぼくを案内して、小さなバスに乗せてくれる。しかし手に持った小さな白い紙片を示し、「ゴミを捨ててくる」とバスから降りる。彼を外に残したままバスは発車してしまった。バスの壁は不透明で、外は見えないが、バタバタとОくんが走って追いかけてくる気配がする。運転手が「こっちこっち」とマイクで叫んでいる。バスはさっきまで小型で、乗客なんていなかったはずなのに、今は大型バスになり、高齢者の乗客が何人も乗っている。しかしバスというより、そこは大腸の中のようだ。白いひだひだの壁が曲がりくねっており、ぼくの席からは運転席の方を見通すことができない。

カテゴリー: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。