11月3日の夢(ズボンが見つからない)

 一人の女性が主人のガードマンとして指名された。しかし、お米が不足しているからと、稗飯しか食べさせてもらえない。
 長い螺旋階段を降りて、一番下の床に着く。と、螺旋階段は消えて、階段のあったところに、物資がうずたかく積み上げられている。子供たちのために用意された駄菓子の山だ。思わず「懐かしいなあ」と言う。
 詩人の新川和江さんがぼくの新作について「この詩は頭で書いたわね。以前の詩に比べて、実感がこもってないわ」と批評する。ぼくは「いえ。以前の詩の方が頭で書いたんです。以前の詩で頭で書いてしまった部分を、ありのままの本当のことに書き直したのがこの詩なんです」と反論する。新川さんは「あら、そう」と言う。
 若い女性クライアントとバスに乗ってロケに出かける。終わって、またバスで駅に戻ったが、階段の人混みで彼女を見失ってしまった。挨拶しないでこのまま帰るのはまずいと、必死で彼女を捜し回るが、見つからない。ふと気づくと、ぼくはズボンをはいておらず、パンツ姿になっている。そういえばバスに乗るとき、服を替えたのだった。ズボンは駅のクリーニング店に預けたはずと思い出し、今度はそのクリーニング屋を探し回るが、駅は迷路のようで、やっぱり見つからない。

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