6月13日の夢(ホテルと教会付きの家)

 息子とその嫁と、彼女の友人らしいもう一人の女性が、ぼくらの家に向かうため、満員の地下鉄に乗り込もうとしている。嫁は息子に「お腹が減った」と訴える。息子は「じゃあ、俺が何か買ってくる」と言って、電車を降り、女性たちには「乗ってて」と言う。
 ぼくは自宅の玄関のドアをそっと開ける。自宅といっても、今の自宅とも、昔の実家とも全く違う。家の隣は我が家に付属するホテルになっていて、その前に嫁と連れの女性が立っているのが見える。二人は息子を待っているのだが、なかなか現れないので、二人はホテルに入る。
 ぼくの部屋とホテルの彼女たちの部屋とは隣り合わせで、カーテンをかけたガラスの壁一枚で隔てられているので、二人の影がカーテンに写る。ぼくはその影に向かって、「よかったら今、校正を持っていくよ」と声をかける。しかし、彼女たちは今着替え中らしい。「じゃあ、後でロビーに持っていくから、声をかけて」と、もう一度呼びかける。
 息子が嫁たちに「うちが教会を経営してたなんてなー。裏にあった建物が教会だったとは知らなかった」と言っている。そうなのだ。我が家はおんぼろホテルとおんぼろ教会を敷地の中に持っているのだ。トイレに入ると、窓から隣接する教会が見える。今にも倒れそうな、なんともみすぼらしい、木造の建物だ。その縁の下から、先端に水色の光が灯った細いチューブのようなものが出てきて、くねくねと動きながら、こちらを偵察している感じだ。

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