二つの短い夢

1月29日の夢(電話機)
 ぼくはある男を殺した。このままではそのことがバレてしまう。でも、黒い電話機の下部にあめボタンを押すと、そのことが秘密にできる。
1月30日の夢(詩と現実)
 詩人の詩と現実生活は結びついている。だから詩を直せば、現実も改められる。だが、この男性詩人の場合は、その一部分がどうしても直せないなと、女性詩人は思う。

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1月28日の夢(研究会)

 山手線に乗って鶯谷駅に向かう。今日はそこでぼくが講師を務める研究会があるのだ。山手線は超満員である。一番前の車両に乗ってしまったため、停車した駅で「ここはどこ?」と言いながら駅名表示を探すが、ホームには駅名を示す表示は見当たらないので、またぎゅう詰めの車内に戻る。窓からは緑の丘陵が見える。もしかして、ここが鶯谷ではなかったかと不安になる。
 研究会の会場であるらしい喫茶店に着いた。オレンジ色の服を着た中年女性がいるので、研究会のメンバーかと思って声をかけそうになるが、それはこの店の女主人であった。メンバーは誰もやってこない。女主人は奥の個室を会場として貸してくれるという。嬉しい。
 やっとメンバーが集まり出した。けれど、テーブル席の手前でみんな女主人と話していて、奥の個室へ入ろうとしない。早く会場に入るよう言おうと思っていると、それはすべて幻覚だったらしく、やはり店内には誰もいない。何時間も待つが、やはり今日も研究会には誰もやってきてくれないようだ。

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1月27日の夢(侵入者)

 ぼくは西部開拓時代のような草原を木の柵で囲った広い庭のある家に住んでいる。窓を開けると、一人の男が左から侵入してきて、庭を横切り、右端の柵まで歩いて行く。ぼくの所有地であるそこを誰かに売るために見せようとしているらしい。ぼくは男に「住居不法侵入罪で訴えるぞ」と大声で叫ぶ。しかし、相手が応じないので、携帯を取り上げ、119番(夢のまま)を押す。低い声の男が応答したので、「こちらは……」と自分の電話番号を名乗るが、すぐに間違いに気づき「こちらは……」と住所を告げる。

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1月26日の夢(コンサート)

 ある男性アーティストがステージでギターの弾き語りの公演中だ。聴衆は椅子とデスクが一体になった移動式の椅子で聴いている。ぼくの後にいた女性詩人のAさんが大きな声で私語をすると、アーティストは怒って舞台を降りてしまった。だが、また思い直したのか、戻って弾き語りを始めた。そのとき、ぼくは舞台に背を向けて座っていたので、慌てて向き直る。
 ぼくに向かって誰かが関西弁で「よう大臣になられた……」と声をかけてくる。

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1月25日の夢(プレゼン)

 ぼくは看護師である。仕事は東京オリンピックの標語を作ること。そのプレゼンテーションを同僚と二人で、終電後のメトロの駅でしている。持っていたカバンを開けると、中から消防団員の制服が出てきた。これは宮沢賢治が昔着ていたものだ。
 いつのまにかみんなとはぐれ、控室でひとりで待っている。そこへ店員が呼びにきて、またみんなと合流して、プレゼンの続きをする。

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1月24日の夢(美しい世界)

 車に乗っている。宵闇の空が窓から見える。桜の花びらが群青色の空に舞い散り、雲と花弁で日本画のように美しい世界をぼくは進んでいく。
 賑やかな街の橋のたもとで車を降り、白くて瀟洒な一軒家にぼくは入っていく。そこには世界中から集まった沢山の若者たちが共同生活している。みんなさまざまなジャンルのアーティストの卵らしく、ぼくもその中に加えてもらう。部屋の窓からは水辺の対岸に立つ、美しい仏塔か神殿のようなものが見える。絵のように美しい風景に見とれる。

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1月23日の夢(100個のアート)

 個展に備えて、会社のデスクを三つほど占領して、100個の小さなオブジェを並べている。オブジェといっても殆どガラクタに近い。並べ終わって、本当に100個あるかチェックしようとしたが、作品を包んだ透明袋に黄色のマジックでナンバーを書いたため、老眼のぼくには数字がよく読み取れない。本当に100個あるのかどうか確認できなくなってしまった。
 スマホの画面に炎が燃える動画を再生しておいたら、その炎で現実にスマホが燃えて、その熱でスマホが焼けただれてしまった。会社の後輩のIくんが驚いているので、その経緯を説明し、他の社員にもスマホを見せる。スマホは社員たちの手から手へと渡り、どこへ行ったのか分からなくなってしまった。

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1月22日の夢(高速バス)

 高速バスに乗る。ぼくはどこへ行こうとしているのだろうか。すぐにバスは発車した。車内の座席は、窓際の両側にベンチ式に並んでいる。空いているとおぼしい場所に行ってみるが、どこも荷物や衣類が置いてあり、ふさがっている。ぼくひとり吊革を握って、車内で立ったままだ。

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1月14日の夢(アトリエ新幹線)

 新幹線の一号車の一番前の座席に座る。列車の壁は額装された沢山の絵画でいっぱいだ。ぼくもこの新幹線の中で絵を描いているのだ。

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1月13日の夢(西安の写真)

 NHKの書道の番組に研究生として出演している男性に、詩人のK氏を通して筆の先の破片をプレゼントした者がいるという。実はそれはぼくなのだ。そのことを伝えにNHK本部のそばの小さなビルに詩人のK氏を訪ねる。ふと見ると、外は雪だ。
 K氏の部屋にいると、外からコツコツという靴音が近づいてきて、ドアをノックする。出てみると、ピアニストのМさんである。Мさんが室内に入ると、K氏は女性に変身している。Мさんは一枚の写真を取り出し、「これは西安でのコンサートの写真だけれど、うまく現像できていないのはきっと慌ててやったんでしょうね」と、女性になったK氏に言う。ぼくはそれを見ながら、「西安は昔は長安という都だったんだよ」という知識を披露したくてたまらない。

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