7月4日の夢(不機嫌な印刷屋)

 朝、会社に出勤する前に、ぼくが編集委員をしている「S誌」の編集部に立ち寄り、同誌の割付原稿を印刷所に入稿しようとしている。印刷屋の営業担当者は中年の男で、ぼくの写真のキャプションの入れ方が気にくわないらしい。ぼくは横組みで、キャプションの左右に余白を作るようにしているのだが、それは旧式なやり方で、今は縦組みで、しかも一切余白を作らないのが主流になっているという。「なぜかというとですね」と、彼は不機嫌な声で言い、デスクの上に自説を立証するための資料を無言で並べ始める。編集部の人たちはみんな、しーんとしてしまい、あたりに冷ややかな空気が流れる。壁の掛け時計の針がどんどん8時へと近づいていき、ぼくは焦り出す。書棚から適当に2,3冊本を抜き取って、横組みのキャプションの例をみんなに見せようとするが、なぜか手にした本のキャプションは全部縦組みだ。しかたなく、ぼくは自分の感情を精一杯抑えて、「あなたの思うようにやっていいよ。でも、できる限りぼくの希望も入れてくれないかな」と、声を絞り出すようにして言う。そして、相手の返事を待たずに、隣の部屋へのドアを開ける。
 隣の部屋は「S誌」編集委員会の部屋で、真ん中に大きなデスクがあり、それに向かって数人の編集委員がやはり黙々と仕事をしている。一番奥に座っているのは編集長のM氏だ。ぼくは自分の椅子にどっかりと腰を下ろす。この部屋はトイレでもあるので、この椅子に座ったまま、用を足してもよいのだ。ごそごそと用を足すぼくを編集委員のみんなは、見て見ぬふりをしてくれる。

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7月3日の夢(海の幸弁当)

 今日はお正月休み明け、最初の出勤日だ。町田の玉川学園(この場合は地名)に住む英語の先生に原稿依頼をしようと、電話に手を伸ばすが、電話帳には同じ名前の人物が二人いて、どちらが目指す相手なのかはっきりしない。引き出しから自分の手帖の住所録を取りだし、確認しようとするが、そこにはその名前は載っていなかった。当惑するが、時計を見ると、もう12時15分過ぎだ。とにかくお弁当を食べてしまおうと思う。
 お弁当は年末の休み前に買い込んでおいたもので、新鮮な海の幸だ。ナマコのような海底に棲む生き物が、生きたままパックに入っている。10センチから15センチくらいの大きさのものを2匹取り出し、小皿に入れてお醤油をかける。長い休みがあったのに、よく生きていたものだ。それにしても、いくら新鮮とはいえ、よくこんな食材を買い込んだものだと、自分に呆れる。一匹は上半身を振り回して、盛んに暴れる。包丁かナイフがあれば、小さく切って食べられるのだが、こんなに暴れるものをデスクの上で食いちぎるのは無謀だ。そちらを食べるのはあきらめて、おとなしい方を口に入れ、なんとか噛みちぎろうとするが、そいつはお餅のように長く伸びて、とても噛み切れそうにない。

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7月2日の夢(コウモリ男)

 バットマンのようにコウモリの翼をつけて、大空を飛行している。だが、これは未来の自分の姿で、ぼくはそれにチャネリングしているだけだ。同じような翼をつけたコウモリ男が、空を滑走してきて、ぴたりとぼくの傍らに並んで飛ぶ。やつは男のくせに、ぼくに懸想しているらしく、ぼくが空を飛ぶといつも現れて、一緒に飛ぶのだ。体を寄せてくる男がぼくはとても気持ち悪いので、チャネリングを切って、現在の自分に戻る。現在の自分は部屋のベッドの上だ。だが、うっかり掛け布団の中に腕を突っ込むと、見えなくなった腕の先だけが未来にチャネリングして、すっぽりコウモリ男の唇におおわれてしまったのを感じる。うえーっ、気持ちが悪い! ぼくはオカマ・コウモリ男の口から腕をもぎはなそうと振り回すが、タコに吸い付かれたみたいで、ぼくの腕を男の口から抜くことができない。

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6月29日の夢(宙に浮く洋服)

 街で洋服屋を開業した。見渡す限りの空間に、商品のジャケットが無数に浮かんでいる。吊り下げられているのではなく、文字通り空中に浮いているのだ。

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6月27日の夢(南米のタクシードライバー)

 ぼくは南米のようなどこかの国の街で、タクシーを運転している。無線で仲間の運転手と交信する。「俺のクライアントはこの道をバックで逆送しろと言うんだよ」。ぼくは正体不明のクライアントに操られているのだ。とりあえず命じられた通りバックで進み、それから前進して、ほかの車の反応を探る。無関係の車ならぼくがバックをやめたことで、安心して走り出すはずだ。それとかかわりなく猛スピードで直進してくる車があれば、それがクライアントの乗った車に違いないと、ぼくは考える。
 気がつくと、ぼくの前をカップルが手を取り合って歩いている。それを危うくかわして前進したが、ぼくの車のタイヤが女性のスカートを踏んでしまった。その女性があげた叫び声を、ぼくの車の後部座席に乗った女が聞きとがめる。彼女の言葉が、クライアントの言葉とそっくりだと言うのだ。それを聞いたぼくは、車を反転させ、さっきの女を猛然と跳ねとばす。その衝撃で、ぼくの車は道路脇の店の中に突っ込み、後部座席の女は衝撃で車から放り出されてしまった。ぼくは動かなくなった女を夢中で抱きしめる。その女は実はぼくの母だったのだ。

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6月26日の夢(四谷の米軍基地)

 ぼくの所属する草野球のチームに、元ジャイアンツのクロマティ選手に加わってもらおうと思い、勧誘に出かける。彼が住んでするのは四谷にあるアメリカ軍の広大な基地の中だ。基地に入ると、丸太でできた小さな小屋がちくさんある。窓ガラスさえない、原始的な小屋だが、これはみんな独身のアメリカ兵のものだ。原始的でも、全員が個人の家を持っているのは、さすが個人主義のアメリカだと感心する。クロマティ選手は快くぼくの誘いに応じて、草野球チームに入ってくれるという。
 
 ビルのワンフロアが仕切られて、急ごしらえの舞台のようになっている。明日から劇団の地方公演が始まるので、そのリハーサルをやっているのだ。ぼくはその裏方なので、舞台の裏で俳優たちの科白に耳を傾けていると、総務のS氏がやってきて、「明日の航空券は大丈夫でしょうか?」と尋ねる。そういえば明日の飛行機は朝8時半の早朝便なのだ。地方公演を取り仕切っている中年の女性が、いつものように航空券の手配をぬかりなくやってくれているとは思うが、今日は彼女が病欠なので、ぼくにもはっきり分からないと、S氏に答える。
 そこへぼくが講師をしている某詩の研究会メンバーのH氏がモバイルのコンピューターを携えてやってきた。研究会では超問題児だったH氏だが、その後コンピューターを使ったデザインの世界で才能を発揮し、うちの会社でも彼にいろいろ仕事を依頼しているのだ。コンピューターを立ち上げて、彼の作品を見せてもらう。H氏もつくずく変わったものだと思う。

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6月24日の夢(大雪)

 ぼくは船で海に出ていた。夜、「これから帰宅する」と家にカエルコールをする。ぼくも、電話に出た妻も簡単に帰宅できると信じていたのだが、突然大雪になってしまった。浜に着いたものの、交通機関は止まってしまうし、歩き出してもものすごい積雪で這うようにしか進めない。それでも、ぼくがこんなところで雪に埋もれていることは、妻も誰も気づいていないのだ。ぼくは死にものぐるいで、もがきながらなんとか家に向かおうとする。
 真夜中、家にいると、外から女が呼ぶ声がする。好色家として知られていた、ぼくの叔父(実在しない)を呼んでいるのだ。しかし、叔父はもうとっくに死んで、この世にはいない。

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6月20日の夢(人類絶滅間近)

 未来の地球。人類は既に絶滅しかかっており、テレビ局は残り少なくなった家庭一軒一軒を顧客として大切にしている。ある家庭でお手伝いさんをしている少女は、毎年のように勤め先の家を替わり、家から家へと渡り歩いている。テレビ局では、この少女が働く家庭を主人公とするテレビドラマを制作した。それはその家族が一家全滅してしまう物語だ。番組が放映されたとき、彼女の姿が見えない。また家を替わったのかと思ったが、ひょっと顔を出した。まだいたのだ。

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6月19日の夢(自動改札)

 何かのパーティーに出席するため、新宿駅まで来た。改札を抜けようとして、胸ポケットにあるカードを次々と取りだしてみるが、どれで出発駅の改札をくぐったのか、分からなくなってしまった。カードの裏の印字を見れば、出発駅が刻印されているので分かるはずだと思い、1枚1枚丁寧にチェックしてみるが、該当するものがない。改札口の向こうには同じパーティーに出るらしい和服の女性たちがもう集まっている。でも、まだ始まるまで時間があるはずだから、落ち着いてゆっくり調べようと自分に言い聞かせ、もう一度1枚1枚見ていくが、やはり見あたらない。
 たまたまポケットに1枚の乗車券が入っていた。いつどこで買ったものか分からないが、これを精算機にかけて不足額を精算すればよいと思いつく。しかし、精算機が見あたらない。改札の駅員に「精算機はどこですか」と尋ねると、駅員はあいまいに駅の外を指さして、「あそこにあることはあるんですが、実はあまり正確じゃないんですよ」と苦笑いをする。それなら、この駅員に精算してもらおうと思い、ポケットから適当に1枚のカードを渡すと、駅員は不審そうに顔をしかめる。なんと、そのカードは1997年に使って以来、一度も使用されていないというのだ。ぼくは駅員にすっかり不審者扱いされてしまい、容易には改札を抜けられそうにない。

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6月18日の夢(テロップ係)

 ぼくはテレビ局に勤めていて、番組の画面にテロップを入れる役目をしている。次々といろいろな場面が出てくる度に、それに合わせて画面の下に、数行でいかに気の利いた字幕を流すかが腕の見せ所だ。
 それは音楽番組で、画面では新人の女性クラシックピアニストが演奏を始めた。あれは音楽ライターとして、ぼくと一緒に苦労していたIではないか。成功したのだ。良かったなあと思う。彼女の名前をテロップで流そうとして、手元の資料を見ると、彼女の本名が書いてある。あれっ、彼女の芸名は別の名前ではなかったっけ? 思わず声に出してしまったらしく、番組の出演者としてぼくの傍で待機していたベテランの女性ピアニスト(小川典子さんだった)が「そうよ。クラシックのピアニストが芸名を使うときは、本名とは全く違う名前にするのが普通よ。よーし、あたし絶対言ってやるからねー」と言う。名前を間違えたアシスタントディレクターのことを、番組のプロデューサーに訴えてやると息巻いているのだ。
 場面が変わって、この番組の女性司会者が画面に登場した。彼女の前のテーブルには緑色をしたミニチュアの小山のようなセットが置かれている。彼女は緊張してあがっているらしく、「坂本龍一さんから7月になったら、きっと貰えると思ったら、やっぱり送られてきました」と、なんだか意味の分からないことを言うと、緑色の半球形に先のとがった長い柄の突いたもの(柄の長い蝙蝠傘のようなもの)を何本も持ってきて、それを小山にブスリブスリと刺していく(ミニチュアの小山に樹木の模型をいくつも植えたような感じ)。すると、かたわらにいた何人かの女性がそれを小山からまた引き抜く。それで、その緑色をした半球形のものは針山であることが分かる。彼女たちはそこから糸のついた針を抜いて、一斉に縫い物を始める。
 この場面は女性司会者があがって、しどろもどろになり、あまりにも意味不明になってしまったので、司会者グループの一人である若い男性が彼女に、「ぼくは頭が熱くなり過ぎて、よく分からなかったんですけど、今の場面はこういうことだったんですかねー」と助け船を出して、懸命のフォローをする。

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