2月5日の夢(オホーツクの夜空の下)

 料理屋の幾部屋も借り切って、大きな宴会が開かれている。途中でぼくは中座し、何かの用を伝えに役員を探しに行くが、会場が広すぎて見つからない。ぼくはプリプリしながら戻ってきて、「ちゃんと役員用の部屋を作っておくべきだ。どこにいるか分からないじゃないか」と文句を言う。
 お開きになって、みんな後かたづけを始める。外に出ると、そこは木製の広いデッキになっていて、すぐそばにオホーツクの海が広がっている気配がある。夜空は満天の星だが、かなりの部分が雲に隠されているのが残念だ。じいっと星空を見ているうち、めまいがして海に墜落しそうだ。
 デッキの一カ所に、井戸のような四角い穴があって、そこに水が溜まっている。前社長のSが「ここに溜まっている水を抜くために、誰かおしっこをしろ」と命令する。と、ざあっと水が抜けていった。誰かがおしっこをしたのだろうか。
 みんなを運ぶために、会場前にバスが横付けされた。入り口の売り場でおばさんが「風邪薬と甘いものはいかが?」と声を張り上げている。両方とも買いたいと思う。ルルエースを買おうとするが、天津感冒片もあるので、手にとってみると、よく似たニセモノだった。甘いジュースを買おうと思うが、欲しいものが探し出せない。
 食べ物をトレイにとって、四角いカウンターの空いたところに載せ、食べようと思うと、後から来た二人組にそこを占領されてしまった。やむなく隣の端の席に移る。いやなやつらだ。

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2月1日の夢(映画館とゲームセンター)

 映画館へ行く。指定席なので、席を探して、スクリーンに向かい右側のわりといい席に座る。だが、すぐにその席ではないことに気づき、再び館内をうろうろする。左側のわりと後ろの奥まった席が指定された席だ。通路の側に男子学生が着席しており、奥には何人か子どもを連れた奥さんがいる。そこになんとか、ぼく一人分の席があるようだ。奥さんに「そこ、いいですか」と声をかけると、「あっ、どうぞどうぞ」という返事で、無事座ることができた。
 夜、帰宅して食事をする。実は朝6時に出社しなくてはいけない用があるので、今日は深夜12時前にまた出勤をしなくてはいけないのだが、なかなか妻にそう言い出せない。
 ゲームセンターの店先が、新しいゲームのデモンストレーションコーナーになっている。そのゲームでは敵がいろいろなものに憑依するので、憑依したものを見つけては、攻撃される前に二回以上棒で叩かないといけない。小学生の少年がゲームを始める。「二回以上」というが、叩き出したら何度でも叩き続けるのがコツらしい。ゲームのコーナーには薪のようなものがいっぱい散らばっている。そのどれかがブルブルと震えたりするのかと思うが、そんな様子もないのに、少年は確信を持った様子で、それらのものを片っ端から叩いている。と、突然、少年はガバッと床に伏せて耳を地面に付け、それから驚いた様子でぼくの斜め後ろの空を見る。敵がやってくるのだろうか。ふりかえると、その方向の空に雲がかかっていて、雲をスクリーンがわりに投影されているのだろう。ロボット怪獣がゆっくりと、こちらに近づいてくる。すごい仕掛けだ! と、ぼくは感歎する。

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1月29日の夢(青森で現代詩講演会)

 青森で現代詩の講演会があるというので出かける。学校の運動場のような長方形の敷地の、左端と右端に建物がある。ぼくは右側の建物が会場だと思い、そちらへ向かうが、そちらから他の人たちが何人も歩いてくるので、反対側の建物が会場だとわかり、回れ右をする。
 ぼくのすぐ目の前を、ぼくに気づかず足早にエレベーターに乗り込んだのは女性詩人のHさんだ。ロビーにいたWさんとも目が合い、挨拶を交わす。エレベーターにはS誌編集委員会のN氏とIさんが既に乗り込んでいる。エレベーターが上昇を始めると、揺れたために、ぼくはIさんの足を踏んでしまった。Iさんに「東京の人はすぐ足を踏む!」と怒られる。エレベーターは狭い縦長の空間だ。揺れる度にぼくはよろけて、壁に頭をぶつけ、「あいて!」「あいて!」と言う。それを見て、Iさんは笑っている。
 乗り合わせた農協ふうのおじさんおばさんたちが八階のボタンを押したので、ぼくは会場は八階だと思い込んでいたものの、念のためポケットから案内状を取りだして見る。すると、会場は七階だった! だが、そのときにはエレベーターは既に八階に到着し、農協ふうの人々が続々降りていく。しまった、通り過ぎてしまった! と後悔するが、「エレベーターに乗ったまま、一階下へ降りるだけだから簡単だ」とも思う。ところがエレベーターには「もっと上へ、もっと上へ」という電光表示が点滅し、十一階、十二階とさらに上昇していく。これではなかなか会場にたどりつけないな。
 すると、N氏がぼくに尋ねる。「最近カワキタノリコ(実在しない)は研究会に来ているの?」 ああ、あのおばあさんか。ぼくは「カワキタさんは来ていない」と答える。

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1月28日の夢(しゃべる紙片とみみず)

 三角形に近い紙切れが一枚ひらひらと目の前を飛んでいく。見えなくなったと思ったら、赤い郵便ポストのお腹が開いていて、その中から紙切れの一部が見えた。こんなところに隠れていたのだ。紙切れは突然女の子の声でぼくに注意をする。
 見ると、ぼくの靴の片方にヒモが絡まっていて、そのヒモの先端に黒いみみずのような虫がくっついている。慌ててヒモをもう一方の靴で踏みつけ、ヒモを取ろうとするが、なかなか取れない。やっと取ることができて、ほっとするが、紙切れの女の子の声がさらにぼくを呼ぶ。どうやら〆切についての質問らしい。

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1月27日の夢(電車で暴動)

 息子が帰宅するというので、成城学園の駅まで迎えに行く。成城学園の駅は山のてっぺんにある。電車が着いたと思ったら、突然電車の中で喧嘩が始まり、電車中が暴動になる。暴徒はホームにも押し出してきた。中に学習院初等科ふうの制服を着た女生徒三人がいて、電車の前に来て、「せーの!」とかけ声をかけ、三人の力で電車を後ろに押し戻そうとするが、さすがにぴくりとも動かない。

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1月20日の夢(また新居)

 札幌の街角にいる。妻に使いを頼まれ、そこからの帰途、道路工事に遭遇する。ちょうど頭のあたりの高さにガスバーナーのようなものが半円形に立ち並んでいる。そこを頭を下げて潜り抜けるのだが、頭を下げているために方向を見失ってしまった。うろうろしていると、工事現場の交通整理をしていたガードマンのおじさんが、ぼくに向こうを指さしている。見ると、一人の女性がぼくにおいでおいでをしている。その女性の誘導で、無事に妻のいるところに戻ることができた。
 
 ぼくの自宅は大きな木造の一軒家だ。朝、玄関の土間で身支度をしているのだが、なかなかパンツがはけず、足にからまって立ち上がれずにいる。同居人の男性詩人Hくんが、裸のままこっちを伺っている。と思ったら、すぐに彼はネクタイ・スーツ姿で玄関に現れた。これから出勤するらしい。そこに倒れたままのぼくに遠慮しているふうなので、「ぼくに構わず、踏み越えていけ」と言う。
 やっと立ち上がり、裏庭を回って、自分の部屋の方へ行こうとする。途中にご用聞きのお兄ちゃんがいて、あまりに家が片づいていないことに同情し、ぼくに手を貸して、何かを運んでくれる。家へ上がり、妻の寝室へ行く。掃除をしてやろうと思ったのに、逆に棚の上に載っていた汚い土の塊を彼女のベッドの上に落としてしまう。それを片付けるのに、また時間をとられてしまった。

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1月19日の夢(広い新居)

 大きな邸宅に引っ越した。自室で長い時間、ひとりで本を読んでいる。もう夜遅い時間ではないかと思うのだが、窓のカーテンの僅かな隙間から陽光がもれているところを見ると、昼間なのかもしれない。ずっとこんなことをしていていいのだろうか。妻の家事を手伝わなくてはいけないのではないかと気になる。
 廊下に出てみると、廊下の反対側に、屋外へ張り出したガラス張りの小さな長方形の部屋がある。ぼくの子ども時代から実家で使われていた黒塗りのタンスが置かれている。ガラス越しに隣家が見え、そこでご主人がデッキチェアでくつろいでおられる姿も見える。とてもいい感じだ。この部屋を小書斎として使ってもいいなと思う。
 トイレを覗いてみる。まるでイスラム教のモスクのような豪華なインテリアのトイレだ。
 廊下の反対側のドアを開けると、広いリビングで、妻ではなく母がアイロンがけなどの家事をしている。いつのまにか後ろに姉(女性詩人のAさん)がいて、「お母さん、あたしがやるからいいわよ。まだご飯食べてないんでしょ」と言う。母は「父は何かで遅くなっているらしいわね。でも、父を待っているわけじゃないの。これを片付けたら食べるから大丈夫よ」と答える。なんだかよぼよぼした感じだ。母も年とってしまったなあと思う。

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1月17日の夢(たどり着けない)

 駅を出て、街の向こう側へ出ようとする。街の向こう側では巨大な宇宙怪獣がウルトラマンのような正義の味方と死闘を繰り広げているのが街並みの上に見えている。早く、ぼくもそこへ行きたいと思うがたどり着けず、駅へ戻った。
 別の日、もう一度街の「裏」へ出ようとして歩いていくが、道を間違えたと思い、駅の方へ戻る。途中、やはり街の裏へ出ようとしている人といっしょになり、二人で歩いていくが、どうにも向こう側へ出る道が見つからない。途中、道がカーブしているところに学校がある。その人ともう一人の人は学校の建物に上がっていく。窓から向こうを見渡して、道を発見しようとするのだ。ぼくが彼らと別れて、その道をずんずん進んでいくと、後から二人も追いついてきた。やっぱり学校からは道を発見できなかったという。三人で歩いていくが、結局街の裏に出る道は見つからない。

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1月12日の夢(昭和天皇の息子)

 遊覧船に乗せてやるといって、父がぼくを港に連れてきてくれて、乗船券売り場でチケットまで買ってくれた。ぼくはすっかり大人で、父は死んでから30年以上も経っているというのに、父の前に出ると、ぼくはやっぱり子供のようになすがままになってしまう。
 遊覧船が出るまでの間、ここで待っていなさい・・・と言って、父はぼくをレストランに置き去りにして、どこかへ行ってしまった。ぼくの座っているのは、レストランの屋外に置かれたテーブル。屋内のテーブルには次々と料理が運ばれてくるのに、屋外のテーブルにはちっとも料理が来ない。ほかの客が女性従業員に文句を言うと、彼女は喧嘩腰で「ここは中の店とは全く別で、自転車で料理を運んで来るのよ」と言われる。やっと料理が来たが、それは冷たい駅弁だった。
 それにしても出航時間が迫っているのに、父は遅いなあ。やっと父が戻ってきた。戻ってきた父を見ると、ぼくの父は昭和天皇その人だった。

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1月11日の夢(168万光年の出張)

 168万光年の彼方へ出張に行った。すごく遠いが、あっという間に帰ってくることができた。だが、向こうでは自分の荷物を度々奪われたり、自分の居場所さえなかったり、大変な苦労をした。
 無事、会社に帰り着き、デスクにつく。壁に向かって並んでいるいくつかのデスクの、左から二番目に座る。一番左端に座っているKくんが足下の荷物を別の場所に移動したりして、なんだか窮屈そうだ。そういえば、出張に行く前は、ぼくはこの室内ではなく、左側にある広いオープンスペースに置かれたデスクで仕事をしていたのだったと気づく。ぼくの右のデスクは空席だが、そこに外注先の業者が二人やってきた。一人は空席のデスクにつくが、一人は立ったままだ。きっと出張中はぼくの今座っている席についていたのだろう。ここにぼくが座ってしまって、気の毒なことをしたなと思う。
 そこへ、部屋の反対側の壁に向かうデスクにMさんがついた。Mさんは今から20年も前、ぼくと同僚だった女性だ。彼女もぼくが168万光年の彼方からの帰還者であることを知っていて、ぼくににこやかに挨拶をする。ぼくも挨拶を返しながら、相手の名前を呼んであげようとするが、一瞬その名前をど忘れしてしまい、不自然な沈黙をしてしまう。だが、すぐ思い出して、名前を呼ぶことができた。

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