出かける家人を送り出してふと壁の時計を見ると、ぼくの腕時計が2時間ほど遅れていることに気づく。いつから遅れていたのだろうと怪しみながら、時刻を合わせる。
見回してみると、ぼくの家は立派な邸宅である。左へ行くと、今まで気づかなかった大きな部屋があり、見知らぬ少女がたたずんでいる。さらに行くとまた新しい部屋があり、そこには出稼ぎにやってきたらしいインド系らしい外国人労働者の男たちがいる。みんな気のよさそうな表情でにこにこしている。
庭に出てみる。庭をはさんで隣家の様子が見える。さっきの少女も隣家の人たちも皆フランス人で、あたりの様子からどうやらぼくの家はフランスにあるらしい。そこからまっすぐ続く土の道路があり、その先の地平線は抜けるような青空につながっている。そこに真っ白な入道雲が幾本か文字通り湧きかえり渦巻いているのが見える。
取って返すと別の隣家がある。隣家はそのまま我が家の庭につながっており、窓のない建物の二階は隣家の住宅だが、一階の茶色い部分は我が家の納屋になっている。