5月19日の夢(エレベーター)

 妻と旅行の帰り、我が家の墓地のある名古屋に立ち寄る。東山公園あたりのビルにぼくらは上る。エレベーターに乗り、妻に「何階?」と尋ねると、「一番上の階」と答える。でもそれでは何階か分からないので、階数ボタンが押せない。

 ぼくが先にお店を偵察に行く。そこはパン屋で、ショーケースに沢山のおいしそうなパンが並んでいる。「一個2000円のパンを一人三個まで注文していいよ」とぼくは妻に話す。妻は喜ぶが、店に戻ってみると、もう閉店の時間だという。

 再びエレベーターで降りながら、乗り合わせた女性店員たちに「どこか食事ができる店はありますか」と尋ねる。だがエレベーターを降りたとたん、妻はぷいとどこかへ行ってしまう。店に入って妻にメールしようとするが、スマホはイチョウの葉っぱのような形をしていて、待ち受け画面のはるか下方にスクロールすると、豆粒のようなメール画面が出てくるだけで、とてもメールなんて打てない。

 困っていると、妻が再び登場し、その場にいた人たちを引き連れてみんなでまたエレベーターに乗り込む。このメール画面、打ちかけのままどうすればいい? と一瞬ぼくはとまどう。

 エレベーターはロープーウェイのように空中を行く。窓から山林の中に赤い鳥居が見え、その向かい側の広大な森は山本太郎の新しい家だと、男性店員が言う。こんな名古屋の山奥に彼は引っ越してきたんだと、すごいなあとぼくは感嘆する。

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