12月26日の夢(取材を忘れていた)

 今日は日曜日である。そろそろランチの時間だと思う。だがその瞬間、今日は高円寺の楽器店にY社の人と一緒に取材に行くんだったと思い出す。本当はもっと前に行く予定だったが、ぼくのスケジュールが詰まっていたため、日曜の取材に延期してもらっていたのだ。しかし取材開始まで三十分しかない。

 そこへ別居している兄(現実にはぼくは一人っ子)から電話がかかってきた。丸顔で眼鏡をかけた兄は明るくてとても面倒見がいい。今日も取材に一緒に行ってやろうと言ってくれる。

 デスクの引き出しを開けて名刺を探す。だがあいにく会社の名刺は持ってきていない。個人の名刺で間に合わせることにする。だが枚数が足りない。足りないときは「切らしています」と言えばいいと腹をくくる。妻と母にランチは食べられないからと断りを入れ、そのまま駅に向かう。

 駅は木造で、階段を三段上ったところに改札鋏を持った駅員が一人立っている。小さな自販機では高円寺行きの切符を買うのが面倒だ。いっそ交通系電子カードを買おうと思うが、自販機にはそれらしい表示が見当たらない。取材時刻が迫るばかりなのに。

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