12月24日の夢(江ノ電で行く研究会)

 研究会の会場に早めに着くと、二階の受付には誰もいない。白亜の瀟洒なビルである。デスクを覗き込むと、鍵束が無造作にかけてある。その態勢でいるところに、階下から上ってきたおばさんに「何ですか」と声をかけられてしまう。慌てて身を起こし、「いやいや……」と誤魔化す。おばさんは「階下にお一人来ていらっしゃいますよ」と言う。なんだそうか。ぼくも下へ行ってみることにする。

 一階に降りると、そこはさびしく松林が続く砂浜にぽつんと建つ、さびれたしもた屋だった。ちょうどもう一人メンバーが来て、三人で江ノ電のような海岸を走る電車に乗る。会場は砂浜のこの線路の果てにあるのだ。

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