9月15日の夢(誕生パーティーとUFO)

 東京の代々木上原あたりの街路を歩いていると、前を歩く中年男性がいきなりぼくの帽子を掴んでくる。脱帽しろということかと思い、帽子を脱ぐ。かたわらの洋館から外国人の夫婦らしきカップルが現れ、周囲に挨拶する。そこへ一台の車がやってくる。降りてきたのはぼくの妻がファンである男性ミュージシャンだ。今日は自分の誕生パーティーだから参加してくれるよう、ぼくらに勧めて去っていく。そこへさっきの洋館から別の若い男性が現れ、「ではここで皆さんにお話を伺います」と言って、順番にマイクを向け始める。ぼくは三番目に並ぶ。ところが彼はぼくを抜かして、四番目にいた妻にインタビューをする。あれっ?と思っていると、「では一色さん」と名前を呼ばれ、マイクを向けられる。生まれてからの簡単な来歴を話すと、彼は「では最後にUFOの話を……」と言う。なぜぼくが昔UFO研究者だったことを知っているのだろうと戸惑うが、「それを話したいと思っていました」と自分の目撃談などを話すと、「ぜひその話をあの洋館でお話しください」と言われる。ぼくは妻を彼に紹介しようと、彼に「あっ、こちらが妻で」と手で指し示そうとする。だが、ぼくの示した先の石のベンチに座っているのは妻ではなく、二人の老婆だった。妻は少し離れた街路の舗石に腰を下ろしていたが、急いでぼくの方に戻ってきて、「さっきのミュージシャンのパーティーに行きたいんだけど、あの調子であちこちで人集めに回っているから、パーティーが始まるのはどうせ深夜過ぎね」と言う。

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