9月7日の夢(天才詩人出現)

 今日から確定申告が始まる。税務署は陸軍と海軍に分かれていて、陸軍確定申告の出陣式の模様がテレビ中継されている。よし、ぼくは海軍確定申告の出陣式に出よう。

 会場に着いた。壇上では首席らしき男が宣誓をしている。一段下がった床で、何人かの男が直立不動でそれを見守っている。トップに並んでいるのはぼくだ。海軍税務署長から申告書類を恭しく受け取る。ぼくに続いて七名の男が書類を受け取る。七人しかいないのはどうやら予算をケチったためらしい。それでバックで演奏するバンドも一流とはいえないメンバーになったのだろう。

 会社に戻る。同僚たちは誰もぼくがテレビ中継に出たことを知らないらしい。といってわざわざ言うのもはばかられるので、退社するとき自分のデスクの下の床に、泥靴でそのことを落書きする。隣の女性社員はそれに気づいて「あっ」と声に出すが、ぼくのテレビ出演という意味までは伝わらなかったようだ。残念。

 翌日、仙台出張を前に編集会議に出る。いがぐり頭の編集長が製本された原稿を見せてくれる。無名の少年が書いたものだというが、ドラマの脚本の形式でありながら見事な長編詩になっている。一読してその才能に驚愕する。「編集長! この詩集の編集はぜひぼくに担当させてください!」と直訴する。原稿は仙台出張に持っていこう。忙しくなるけど、頑張ろう。

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