7月18日の夢(新幹線会議室)

 オフィスで業務予定表を見ていると、某社からのピアノの宣伝企画案の提出をもう随分放置したままだったことに気づく。さらさらと思いつくことを企画書にまとめ、手近にある他社の似たような販促物を見本として鞄に放り込むと、ぼくは新幹線に乗った。

 浜松に着き、ピアノ営業の担当者と会議室で向き合う。いつもなら簡単に打ち合わせが終わるはずなのに、担当者は難色を示してくる。それどころか同社の全部局の責任者がぐるりとぼくを取り囲み、自分たちの依頼に対して企画案が全く向き合っていないと非難し始める。どうやら担当者からの最初のオファーに問題があり、ぼくはいつもの一部局だけの企画だと思い込んでいたのだが、実は全社的な一大キャンペーンのプレゼンを求められていたらしい。会議はどんどん紛糾し、ぼくは窮地に立たされる。会議室はそのまま新幹線の車両になり、東京への線路を驀進する。ついに東京駅のホームに滑り込んだ。昼時になっても会議は延々と続き、クライアントたちはてんでに注文した料理を食べ始める。ぼく一人が車両の二階席にいて、指をくわえたまま彼らの飲食を眺めている。

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