5月24日の夢(朗読会で歌う)

 朗読会に招かれたので出演することにする。会場の入り口近くに座った男性が「やあ、早く来ようと思ったんだけど、なかなか出れなくてね」と挨拶してくる。誰だったろう? そうだ。若き日の小田さんだと気づく。

 ぼくの番が来て、ステージに上がり、ひとしきり前振りのMCをした後で、さて詩を読もうと手元を見ると、用意してきたはずのテキストがない。事情を聴衆に説明し、客席の荷物の中を探すが見つからない。ままよ、と心を決めてステージに戻る。もう一度事情を話した上で「涙をこらえて」(ダーク・ダックスのトップテナー、パクさんがリードボーカルで歌っていたロシア民謡)を歌い始める。一番、二番……。客席はしんとしている。果たして受けているのかどうか。

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