1月14日の夢(月へ行く)

 月へ行くことになった。急がなければならないが、荷物の準備ができていない。家へ戻り、スーツケースの中に衣類や下着などを必死で詰め込む。なんとか間に合ったと思って外へ出ると、道路のはるか先をみんなが荷物を持って歩いていくのが見える。ぼくに遅れて、一人の老人があたふたと追いかけてくる。

 ようやくみんなに追い着いた。月旅行船の発射基地に向かう新幹線のような乗り物のハッチが、ぼくの前で引き上げられていく。ぼくはスーツケースを持ったまま、えいやっと車内に躍り込む。老人はぼくの後ろにいたので、残念ながら乗り遅れてしまった。車内は月旅行者たちで満席だ。ぼくは自分のシートにゆったりと横たわり、基地に到着するまでの二日間でスーツケースの中の下着を何回変えられるかを、頭の中で計算する。

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