2月1日の夢(自転車少女)

 若くてスリムな女性が自転車に乗り、そこからロープが張られて、ぼくの自転車を引っ張り、さらに後ろに妻とS誌編集委員のN氏の自転車を順番に引っ張る形で、街路を走っている。女性なのにとても力持ちらしく、すいすいと走っていく。一度停止の場所ではちゃんと停止し、そこからぼくらを引っ張ってまたペダルをこぎ出すのだから、さぞかし大変だろう。カーブでは大きな円を描いて巧みに曲がっていくが、ぼくの自転車が中年の主婦の自転車と交差点で接触しそうになり、ぼくは主婦に「すみません」と謝罪する。
 やがて、ぼくらは中野駅前に着いた。自転車便のスタッフが出迎えてくれる。女性はそれだけ走った後でも全く涼しい顔だ。荷物の発送台帳にはいくつもぼくらの名前が出ているので、お得意さんと判断したらしく、若い男性スタッフがぼくらを見回し、「今日は皆さんお揃いですね」とお世辞を言う。

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