1月21日の夢(恐怖の食卓)

 妻とまだ小さな息子(現在はもう30代半ば)と三人で夕食をとる。いつも仕事が忙しくて帰りが遅いので、ぼくが早く帰宅して三人で食卓を囲むのは久しぶりだ。息子が食卓のどこにそれぞれが座るかを決める。ぼくの真向かいが息子で、その隣が妻だ。
 途中で来客があり、妻がどこかへ行ってしまった。とたんに部屋は薄暗くなり、不気味な雰囲気になる。ぼくがかじっているのは、黒い竹で編んだ笊のようなもので、よく見るとその笊には竹そっくりの黒い真田紐のような虫が何匹かとりついて、鎌首をもたげている。妻に助けを求めるが、妻は戻ってこない。「助けてーっ!」 ぼくの声はどんどん高くなり、悲鳴に変わる。食卓には息子の姿もなく、変わって見知らぬ男が座っている。
 「詩と思想」誌の昔の経営者F氏と、同誌の仲間が作った映画を見ている。ぼくは会場を出たり入ったりして、その全部を見ているわけではないが、映画にはとても象徴的な映像が多く、思った以上に面白くて引き込まれる。特に交差点で、ゴジラの縫いぐるみがもだえて転げ回るシーンは秀逸だ。映画は殆どその交差点に面したお店の中が舞台だったのだが、映画の終わりでは、その交差点の俯瞰のシーンから、そのお店だけが夢のようにふわーっと消滅してしまう。これは意外な終わり方だ。この物語は実は現実ではなかったという暗示だろうか。

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1月21日の夢(恐怖の食卓) への1件のフィードバック

  1. 一色真理 のコメント:

    実はこの夢は「18禁」の続きがあります。この後、舗道で映画を見ていたぼくのところへ一匹の山羊が突進してきて、ぼくのズボンのチャックを口であけて、大事なものを引っ張り出してしまうのです。みんなが見ているので、慌てて隠そうとするのですが、なかなか隠せなくて、焦りました。

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