4月20日の夢(精神科医)

社長といっしょに精神科のクリニックに仕事で行く。ここは「何かあってかかりつけのクリニックより上級の診断が求められるときのための専門クリニック」だ。社長が「こんなに流行っているクリニックは珍しいね」と言う。受付で支払いを待つ間、社長は携帯でどこかに電話をかけている。ぼくがふっと右を見ると、そこには広い投薬窓口のカウンターと、ゆったりと長いソファーがあるが、誰も患者はいない。ぼくはそのソファーの端にちょこんと腰掛けて、待つことにする。
詩人で精神科医のS先生の新しい著書をぼくの編集で出すことになった。既にその本は原稿が揃い、レイアウトした校正も出来上がっている。ぼくは上司の編集者といっしょに、それをS先生に届けに行く。そこにはS先生の先輩学者による「まえがき」と、S先生自身によるその本のテーマについての短い解説コラムはあるが、「著者あとがき」がない。なくてもいいのだろうか? と疑問に思う。ぼくはこの本をこれからのんびり作ればいいやと思っているのだが、上司の編集者はS先生に「ぼくらは徹夜して一生懸命やればすむことだけれど、問題はそちらの方ですね。今、表紙のデザインのために、先生の顔写真が要るとか言って、みんな大騒ぎしてますよ。問題は昼間の時間だな」と言う。S先生は「じゃあ、明日の朝までにやっちゃおうか」と軽く言う。のんびりしていたぼくは、そんな短期決戦なのかと、びっくりする。

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