8月31日の夢(職務質問)

 詩人たちの会合から車で戻る途中、警察官に呼び止められる。運転手は外国人で、既に何杯か酒を飲んできたらしい。それだけでアウトだ。ぼくは鞄の中身を警察官に見せる。くしゃくしゃにした紙の束と夢日記、来年用の年賀状を宛名順に輪ゴムでとめたものなどだ。

 ぼくの家に上がり込んだ刑事は、まず年賀状をチェックし、怪しいところはなさそうだという。一枚だけ亡くなった女性詩人のMさん宛のものが混じっていたが、警官は見逃したらしい。次に夢日記をぱらぱらとめくる。目がきちんと覚めないうちに書き込んだものなので、判読できないから持って帰るという。「それならコピーをとらせてほしい」と言って、ぼくは外に出る。しかしちょうど道路工事の真っ最中で向こう側へ渡れそうにない。別のルートを探しているうち、刑事の一人と口論になり、「詩人にとって言葉はいのちより大事なものだ」とぼくは力説する。

 「Kさん、お客様よ」という声がする。Kというのはぼくの知り合いの詩人である。彼がベランダに出ていくと、空からドローンが何か書類を運んできたところだった。

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8月27日の(頭だけの犬)

 土手の下にお菓子の缶が転げ落ちて、見えなくなった。覗き込むとそこに親子なのだろうか、大中小の三匹の犬がいる。頭だけで生きている犬もいる。餌をあげたいのだが、どうしたものかとか考える。

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8月21日の夢(CMの撮影)

 CMの撮影があるので、チームで伊豆あたりの山中に来ている。カワセミなどが飛び交う美しい渓流である。カメラマンのぼく以外は全員他社のスタッフかフリーの人だ。準備をしているうちに夕方になった。うっかりしていたが夜には撮影できないから、一度家に帰るか、ホテルに一泊しなければならないが、どうしたものかと迷う。しかしディレクターは意外なことに、このまま夜間に撮影をするというので、みんなびっくりする。

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8月20日の夢(新しい家と職場)

 新しい家へ引っ越した。ここから新しい職場に通うことになる。各階に二つずつ部屋がある。ぼくと妻は二階の二室をそれぞれの居室とすることにする。だが三階にも四階にもさらに素晴らしい部屋があるので、ちょっと早まったかなと思う。

 下を見ると、庭に立派な物置が建っている。なんだか金目のものがありそうだ。後で探索してみようと思う。

 バスに乗って新しい職場に行く。「10時に出社したら遅いのかな」と呟く。会社支給の弁当が用意されているが、「当社は4時から16時までが勤務時間なので、定時に出社しなかった社員にはお弁当の支給はありません」と通告される。

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8月16日の夢(FM局と煙)

 ぼくと妻とは共同住宅に暮らしていて、その建物の真ん中には四角い井戸がある。住民集会に出席する。管理人は30代ぐらいの男性だが参加者は少ない。二つの部屋を借りて、二つの地域FM局が活動しているが、そのどちらももう営業をやめるという。それならその一つの電波を借りて、ぼくが新しいFM局のオーナーになればどうか、というアイデアが浮かぶ。

 突然、一階の部屋から猛烈な煙が噴き出す。ぼくらはその煙をかきわけるようにして命からがら脱出する。一刻も早く妻にFM局のアイデアを伝えたいと二階の自宅に駆け込むが、妻は畳敷きの部屋で机に向かい集中して原稿を書いているので、ぼくは話しかけるのをあきらめる。

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8月15日の夢(K社長のくれた本)

 ホテルに帰ろうと地下道を歩いていると、S社社長のK氏が反対側から歩いてきたので、すれちがいざま声をかける。「やあ、久しぶり」と語り合ううち、彼がもう故人であることを思い出す。別れ際に彼は袋いっぱいの本をくれる。

 帰宅すると、二階から一階に下りる階段の踊り場に、おもちゃのカラスがいる。カラスの体は黒い球体で、足、耳、翼が外に突き出ている。ちょんとカラスの背中を押すと、カラスは足、耳、翼をそれぞれ足のようにステップにつきながら、ちょんちょんちょんと上手に階段を降りていく。

 K社長から貰った本を取り出そうとして、袋の中身を全部床にぶちまけてしまった。その中にぼくが最近作った記憶のある表紙の詩集があって、変だなと思う。

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8月9日の夢(新連載マンガの企画書)

 ぼくは広告プロダクションでPR誌を編集している。オフィスはとてもゆったりとして、デザイン性の高い室内に座り心地のよいソファーが点在している。

 ぼくの担当する雑誌の新連載マンガの企画書が出来上がってきた。ちょうどクライアントの男性がやってきたので恭しく迎え入れ、打ち合わせのソファーへ案内しようとしたところで、彼に電話がかかってきた。「急いで行かなければならなくなった」と言う。出口に向かう男と並んで歩きながら、ぼくは企画書の概要を説明する。何人かの編集者がそばにいるが、ぼくは一対一で男と対峙する。緊張の一瞬だ。「一番の問題点は、このマンガでは殺人犯がマンガの発注者自身だということです」とぼくは言う。しかし男は動じず、企画にはゴーのサインが出た。ぼくと仲の悪かった前編集長のK女史がなぜか「よかったわね」とにこにこしながら声をかけてくる。

 ぼくはほっとして階段を降り、男を玄関まで送り出す。男の姿が道路の向こう側の舗道に消える。二人を隔てる道路がまるで渡れない川のように見えてくる。

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8月1日の夢(テロリスト)

 ぼくは東京で会社員をしているが実はテロリストだ。仲間たちは東京で集会の準備をしているが、ぼくは一人抜けて名古屋港での集会に参加する。そこでは二人の映画監督がYouTubeとシアター版の二本のドキュメンタリー映画を撮影中だ。ぼくも座り込み等のシーンで画面に登場する。東京の仲間たちに「今日は名古屋の集会に出るので、東京の集会には出られない」と電話をしたいが、自慢して映画出演の話をばらしてしまいそうだ。こういうところから情報がバレていくんだなと自戒する。

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7月25日の夢(年鑑と倒産)

 いよいよ年末である。デスクの上には年鑑号のゲラがある。ぼくは資料を山積みにして、それを校正しようとしている。そこへクライアントから電話があり、「もう校了にしなさい」という命令だ。オフィスを見渡すとF氏をはじめ、既に物故した老詩人たちが多数挨拶に訪れている。印刷所の営業マンもやってきて、さあいよいよ校了だ。社長もやってきて、これで会社は倒産することになったという。

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7月22日の夢(ボタ山とチンチン電車)

 妻から原稿をA新聞社に届けるよう頼まれた。ここは東京から遠く離れているので、銀座まで直通で行ける電車はない。乗り継ぎでもいいからとにかく電車の駅を探そうと、雨の街を歩く。前方からチンチン電車が三台横に並んでぼくの方に向かってくるのを避ける。

 駅は地下にあって真っ暗だ。とても広くて天井も高い。ボタ山のようなものがいくつもそびえている中を一両だけの電車がやってきた。乗客たちが何本もあるホームを右から左へと移動するので、ぼくもそれについていく。すると前方から一人の男が近づいてきて、「奥様の撮られた写真が一等賞をとられました」と言うので驚く。一刻も早く伝えようとやってきたらしい。

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