8月12日の夢(火と水とストーブと)

 部屋の中に父親と母親と小さな息子の三人が並んで座っている。しかしそのいずれもぼく自身ではない。夏なのに室内には箱型のストーブが置いてある。その内部に突然、大きな炎が上がる。続いて、ストーブは大量の水を噴き出し始める。家族は悲鳴を上げる。父親は敷かれていた白い布団を慌ててまくり上げるが、既にすっかり水を含んでびしょびしょだ。

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8月9日の夢(音大取材)

 音大から入試の取材依頼が来た。はっきりとした約束をしないまま、入試当日にふらりと音大を訪れる。日曜日だったので、ジーンズを膝までまくりあげたままだ。玄関で慌てて身だしなみを整える。

 入試会場は温泉ホテルのような場所である。ロビーで受験を終えた女子高生たちが数名おしゃべりの最中だ。靴を脱いで上がる座敷の前で強面の男がガードしている。その男を避けて座敷の方に身を乗り出し、「たつみ先生はいますか」と声をかける。なんだか難しい漢字だったので、「たつみ」と読むのかどうか自信がなかったが、正解だったらしい。横にいた女性事務員が「はい」と笑顔で応じてくれる。

 たつみ教授は椅子に座って冷然とした顔をしており、なんだか取りつくしまがない。取材できることになったが、筆記具を持ってきていなかったので、床に転がっていた鉛筆と紙きれをさりげなく拾う。「ピアノ科の受験生は10名もいないのがこのところ毎年なんですよ」と教授が言うので驚く。「では受験者不足を解決するために、ピアノ入試のレベルを下げるか、授業料を値上げするか、どちらかですよね」とぼくは質問する。すると教授は沈黙してしまい、長考に入る。ぼくらが向かい合うテーブルは川の中にあり、メモ用紙は水面下だ。鉛筆を走らせても文字が滲んでうまく書けない。紙の上にメダカのような小さな魚が沢山集まり、ますます書きにくい。メモ用紙がいっぱいになったので、慌てて床に落ちている紙を探すが、どれも裏にも文字が書かれていて、メモ用紙には使えそうにない。

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8月7日の夢(映画出演)

 突然、映画に出ないかと誘われる。もちろんチョイ役だ。撮影現場に行くと、スタッフとキャストが揃ってテーブルを囲んでいるが、台本ももらえない。一枚の大判の紙に殴り書きされた科白を出演者全員が回し読みしていくのだ。自分の番が来たので、カメラの前で両手をアドリブで振り回しながら科白を言うと、監督をはじめ一同が「うまいうまい」と褒めてくる。素直に嬉しい。またオファーが来るかもしれないと胸をときめかせながら帰る。

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7月25日の夢(ジョンについての小説)

 大きなオフィスで働いているぼくは突然、小説を書き始める。広いオフィスを見渡しながら友人たちに次々と電話し、「小説家になる」宣言をする。ボールペンでぼくが執筆しているのはジョン・レノンについての小説だ。

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7月19日の夢(江戸っ子弁をしゃべる猫)

 ぼくは台所で次から次へと料理を作っている。プロメテウスのように無限に料理をする刑罰を受けているらしい。だがそんなぼくの評判を聞きつけて、テレビ番組にゲストとして出演するオファーが来た。

 家は丘の上にあったので、そこから長い石段を降りていく。道には巨大な白猫がいて、ぼくの足にまとわりついてくる。重量級の猫なので、ぼくの足にぶつかる度にすごい衝撃を感じる。しかも江戸っ子弁でたえず独り言を言う猫だ。「そんなら○○すりゃあいいじゃねえか……」などとぼやき続けている。

 斜面の途中に左へ行く小道があり、そこを同じ番組に出演するタレントたちがぞろぞろ歩いていくが、ぼく一人だけは坂を一番下まで降りきり、そこにある少し広い道を同じ方向に歩く。「重い猫でしたね」と上の道を歩く男性タレントの一人がぼくに声をかけてくる。「日本語をしゃべるんですよね」と答えると、「それも江戸っ子弁でね」と男の後ろを歩く別のタレントが応じる。みんなが気軽に話しかけてくれるので、ぼくはとても嬉しい。

 放送局への登りの道に着き、みんなぞろぞろと狭い坂を上がっていく。局の玄関で靴を脱がなければならないが、当然のようにぼくが一番最後になる。みんな青いゴム製のレインシューズを履いてきたので、このままでは見分けがつかないだろうと不安だ。だが脱いでみると、ぼくの靴だけが靴の上部に折り返しのついた長靴で、みんなよりダントツに背が高い。これなら間違えられることはないと安心する。

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7月18日の夢(新幹線会議室)

 オフィスで業務予定表を見ていると、某社からのピアノの宣伝企画案の提出をもう随分放置したままだったことに気づく。さらさらと思いつくことを企画書にまとめ、手近にある他社の似たような販促物を見本として鞄に放り込むと、ぼくは新幹線に乗った。

 浜松に着き、ピアノ営業の担当者と会議室で向き合う。いつもなら簡単に打ち合わせが終わるはずなのに、担当者は難色を示してくる。それどころか同社の全部局の責任者がぐるりとぼくを取り囲み、自分たちの依頼に対して企画案が全く向き合っていないと非難し始める。どうやら担当者からの最初のオファーに問題があり、ぼくはいつもの一部局だけの企画だと思い込んでいたのだが、実は全社的な一大キャンペーンのプレゼンを求められていたらしい。会議はどんどん紛糾し、ぼくは窮地に立たされる。会議室はそのまま新幹線の車両になり、東京への線路を驀進する。ついに東京駅のホームに滑り込んだ。昼時になっても会議は延々と続き、クライアントたちはてんでに注文した料理を食べ始める。ぼく一人が車両の二階席にいて、指をくわえたまま彼らの飲食を眺めている。

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7月11日の夢(チャンネルの合わないテレビ)

 外出から帰ると、玄関から小さな息子が迎えに顔を出し、妻は「帰ってきた?」と声をかけてくれる。狭いが幸せなマイホーム。壁掛けテレビを観ながら、夕食を始める。妻は「京都テレビで、自分の馴染みの劇場をテーマにしたドキュメンタリーをしているので、チャンネルを合わせて」と、ぼくに頼んでくる。リモコンを操作するが、チャンネルが何十、何百もあり、どれが京都テレビか分からない。既に妻の観たい番組はテレビに映ってはいるが、どこか地方の系列局らしく、電波が届かないので映像が悪い。チャンネルを変える度に少しずつ画面は鮮明になっていくが、どうしても京都テレビを見つけることができない。

 観ているテレビ番組はかつて関西に存在したYテレビという放送局についてのドキュメンタリーだ。元社員が証言をしている。自分たちが違反を起こしたので、同局は廃止になり、威容を誇った局の建物は今は巨大な廃墟になっているという。ヘリから見下ろすその廃墟は山肌に頂上までべったりと貼り付いた巨大な山城のようだ。ぼくは現役時代にそこへ取材に行ったはずだが、当時もこんな建物だったっけ? と思う。カメラは上空から地上に降り立ち、局の前の大きなマーケットをなめるようにして、道路を隔てた公園にパンしていく。土砂降りの雨の中、一人の若い男性(元局員)が腹ばいの姿勢で、道路をツイーッツイーッと滑走していく。時々サーフボードにも乗っているが、よくそんなことができるものだと感嘆する。

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7月10日の夢(小人の医者)

 畳の部屋で男たちとごろ寝して共同生活している。外へ出ると、隣のビルでテレビ映画の撮影中だ。戦隊ものとかそんな感じのドラマらしい。ぼくは段ボールを手にしているが、中に入っているのは小型のキーボード(楽器)だ。ロケに参加している少年を見ると、ほとんど全裸である。隣がクリニックでそこで診てもらいたいと言うので、連れていってやる。さすがに少年は下半身にズボン下のようなものをつけている。

 診察室に入ると、医師は頭の禿げた小人で、椅子に座らずデスクの上に座っている。そうしないと患者と視線の高さが合わないのだ。診察料を払おうとすると、もう医師の姿はない。ぼくの段ボールの中のキーボードもなくなっている。こんな危険な場所は今日中に引き払って帰ろうと思う。

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7月6日の夢(電車に忘れ物)

 電車に乗っていて、自分が何か忘れものをしたことに気づく。ワンマンカーなので運転席に行き、運転手にそのことを告げる。運転手はそれなら書類が必要だと言うので、詳しく事情を書き込んで手渡す。書き込みに長い時間がかかったので、その間電車は駅に停車したままだ。自分が運行遅延の原因になっていることに罪の意識にかられる。ポケットに手を入れると、多量の黒い砂が詰まっている。砂を運転手に渡そうとするが、さすがに「仕事中ですから」と断られる。

 ランチの時間に会社の外に出る。舗道にパン屋のテントがいくつも出店している。見て回ると、高い棚においしそうなパンがある。台を探して、それに乗って手を伸ばすと、そのパンがない。台を探しているうちに誰かに買われてしまったらしい。しかたがないので別の店でひとつながりのパンから二個を切り離そうとするが、なかなかうまくいかない。

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6月27日の夢(虫入りケーキ)

 ショートケーキをプレゼントされたが、クリームの中に虫がいるのに気づく。よく見ると大小のミミズのような虫が塗りこめられている。最初は取って食べようとしたが、あまりに大きな虫が入っているので、食べるのをあきらめる。

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