6月1日の夢(特殊詐欺)

 自分の職場であるピアノ音楽誌編集部のデスク。ピアノの先生への特殊詐欺が最近多発しており、それに使われないよう、ぼくは詩人名簿を机の下に厳重にしまい込む。手口としては「詩人のA氏が作った楽曲が琴や三味線など和楽器で演奏するのに適しているので、ぜひあなたに演奏してほしい。ついては著作権料をあなたの方で負担してほしい」と騙して振り込ませるというものだ。

 ぼくの向かい側にそのA氏が座っていて、「そんな詐欺にみんな簡単に引っかかるものかね」と疑わしそうに言う。ぼくは「この名簿にも数百人はいると思う。でも、ぼく自身を含めて、みんな2年もすると引っ越してしまう人が多いから、名簿はすぐ役に立たなくなってしまうんだけどね」と答える。

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5月28日の別の夢(アフリカ)

 妻とアフリカ旅行に行く。宿泊したのは日本人の経営する中華料理屋の二階。一階の店舗では中年の男が料理を作り、若い娘がレジに座っている。ぼくらはその傍らを過ぎて二階に上がる。客室は畳敷きの和室である。

 お櫃を見ると、お米の中に巨大な軟体動物が二匹のたくっている。驚いて階下の二人に「これは何?」と尋ねる。二人は「それはカタツムリだ」と言う。他の容器に移そうとすると、その中もまた巨大カタツムリでいっぱいだ。窓の外からは青光りするイグアナが室内に飛び込もうと待ち構えている。だがそれより早く窓から大きなサルが飛び込んできた。ぼくの足の上に座り込み、ぼくを見つめて「ほっほっほーっ!」と言いながら胸を叩き出す。話を通じさせるにはこれしかないらしい。ぼくも真似をして自分の胸を叩く。猿のくせに、その胸には小さなテレビモニターがついていて、それが身分証になっているらしい。ぼくらはいつアフリカから日本へ帰れるのだろうか。

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5月28日の夢(豪華客船のようなビル)

 夜、クライアントを訪ねて、スタジオに行く。すると「ここに残って私たちの仲間にならないか」と声をかけられ、そのままレコーディング・スタッフの一員となる。そこは三階建てのビル全体がスタジオになっていて、有名なミュージシャンの姿も見える。

 一階と二階の間は螺旋階段になっていて、ステップの隙間から階下が覗ける。ステップには何冊もの本が置かれていたが、ぼくはそれに気づかず、隙間から本を落としてしまった。階下から女性の「きゃーっ!」という悲鳴が上がる。幸い、階下にいた男性が「ごめんなさい。ぼくが本をそんなところに置きっぱなしにしたからだ」と言ってくれたので、ぼくは責任を問われずに済んだ。芸能界は先輩後輩の関係が厳しい。一番後輩であるぼくは何かと厳しい立場にあり、危ういところだったなと胸を撫でおろす。レコーディングはそのまま夜を徹して未明まで続いた。私たちの働くビルはまるで大きな豪華客船のように輝いて見える。

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5月14日の夢(テヘランの日本書店)

 仕事仲間のT氏とぼくの妻ともうひとりの若い男と四人でテヘランにボランティアに行く。集会をしている間にも砲弾が飛び交い、とても危険な雰囲気だ。T氏が「ニュースの時間はちゃんとテレビをつけた方がいい」と言って、テレビをつける。彼はもうテヘランに移住するつもりで、家まで買ってしまったという。なるほど、傍らに石造りの家があり、木製のドアがしっかりと施錠されているのが見える。その隣は大きな本屋だ。なんと日本で刊行された本のみを扱う専門書店ではないか。店内にはたくさん現地の人がいて賑わっている。「ドラえもん」を立読みして笑っている少女もいる。妻が「ねえ、私たち、これから二時間はここで何か書くことにしましょうよ」と提案する。

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5月13日の夢()

クライアントの事務所に行く。そこは海のそばである。同社には何か悪しき組織とのかかわりがあり、不正な取り引きが行われているらしい。報道によればこれでもう同社も終わりだろう。

茫然として電車に乗る。目的地に向けて何度も乗り継いでいるうちに、本来の行き先を忘れ、別の方向へ向かっている。ここは一体どこで、ぼくはどこへ行こうとしていたのだろう? 当惑していると妻から電話がかかってきた。明るい声で「ごめん。私、これから一時間半かかるけどいい?」と言う。どうやらぼくは彼女と待ち合わせていたらしい。ほっとして「うん。いいよ。でもどこで待ち合わせしていたんだっけ?」と聞き返すと「町田」と言う。これでぼくの行き先も決まった。でもここはどこで、どうやって町田へ向かえばいいのだろう。

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5月3日の夢(謎の手帖)

 会場に着いた。何の会場だか分からないが、楕円形のまあまあ広いホールである。真ん中に白い椅子が数十置かれているのは観客席だろうか。両端に小高く盛り上がった場所があり、ゴミの山のような感じだ。左右に休憩所のような場所があり、そこには別の色の椅子が置かれ、軽食も売っているようだ。ぼくは左の休憩所の椅子に座っているが、女性職員が椅子を片付けだしたので、自発的に退去することにする。

 会場をひとめぐりしたところでお腹が減ったので、ランチを食べようと思うが、先ほどまであった休憩所も軽食の施設も片付けられてしまっている。どこかに座りたいので、しかたなくゴミの山の上に登る。先客の女性もそこに座っているので、ぼくも少し離れたところに腰をかける。

 ふと気づくと文庫版くらいの手帖がゴミの中にある。開いてみると、誰かの手書きによる重要文書らしい。そっとポケットに入れて外に出て、タクシーを拾う。乗り込むとタクシーは屋根も車体もほとんどなく、シートも左端の部分だけだ。しかもバー(棒)を乗り越えないと席につけない。ようやく跨ぎ越えて席に着き、運転手に「最近、足が上がらなくてね」と言い訳をする。

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4月18日の夢(一両だけの地下鉄)

 ランチをとろうと会社を出て、地下鉄の明治神宮駅の階段を降りる。ここから千代田線で一駅、表参道駅まで乗るつもりである。ホームを歩いていると「やあ、Hくん」という声がするので、そちらを振り向く。ホームには一人掛けの椅子が何列も置かれていて、その一つに詩人のHが腰かけ、声の主に顔を向けて挨拶している。彼とは旧知の仲だが、どうせぼくと同じ詩の集まりに行くところだろう。それなら同じ電車に乗るはずだから、そこで挨拶すればいいと、素知らぬ顔をして通り過ぎる。

 待っていた列車が到着した。だがやってきたのはたった一両編成の地下鉄だった。しかも隣の表参道まで一駅だけしか走らないという。そういえば駅のトンネルはなんだかうす暗く、裸電球や裸の電線がむきだしになっている。

 乗り込んでみたが、不思議なことにHを含め、見知った詩人は誰も乗っていない。ただ、神宮前のホームで見かけた青い服の中年女性が乗ってきただけだ。自分がHよりも年上なのにまだフルタイムで働いていることに強烈な不満と違和感を覚える。

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4月15日の夢(詩の教室)

 会社に出勤すると、職場は学校になっていて、三つの教室が並んでいる。教室の中では自主講座が開かれている。真ん中の教室は詩の講座で、生徒の一人が自主的に教卓にあがり、にこやかに講義中だ。ぼくの席は一番後ろの右端である。

 その机の上に原稿が置いてある。開けてみると、誰かの拙い詩の原稿である。誰が置いたのか分からないが、合評用に提出されたものだろう。ぼくはそれを手に取り、急いで事務室にコピーを取りに戻る。ところがコピーをとろうとして、A4判の紙を縦に置くべきか横に置くべきか、どの線に合わせるべきかが全く分からない。さんざん迷ったあげくヤマカンで、なんとか10枚ほどのコピーをとる。コピー機の隣に一人の男がいて、刷り上がったコピー紙を無言のままにこやかにぼくに差し出してくれる。「ありがとうございます」とぼくは礼を言い、ホッチキスで止めるのもそこそこに事務室を飛び出す。原稿には表紙があって、菜の花のイラストが描かれており、全体に黄色のイメージである。

 一番左の教室に飛び込む。そこは満員だったが、ぼくの所属する詩の教室ではない。真ん中の教室に戻るが、ぼくの席は中央の列の真ん中あたりで、しかも隙間なくぎゅうぎゅう詰めにデスクが並んでいるので、ほかの生徒の机を飛び超えていかなければならない。しかも、もう詩の講座は終わっており、ほかの授業が始まっていた。

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4月9日の夢(天気予報の時間)

 家で妻とラジオを聴いている。ちょうど天気予報の時間だった。アナウンサーは今夜からの天候についてひとしきり述べたあと、「これは一色さんのいる地域ではないんですけどね」と言う。ぼくも妻もびっくりする。

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4月5日の夢(ブライト先生着任)

 遠い地方の町にあるぼくの仕事先にブライト先生が着任した。それを確かめると、ぼくは新幹線をはるばる乗り継ぎ急いで家に帰ってきた。妻に先生が無事に着任したことと、新幹線が少し遅れたことを報告する。ぼくに子供はいないのに、家には一人の息子がいた。

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