3月7日の夢(ボードゲーム)

 ぼくは高校生でボードゲームの代表選手として砂漠に連れて行かれる。ここで体育会系の教師の号令のもと、将棋盤のようなボードゲームのトーナメントをするのだ。しかしぼくはそんなゲームなどやったこともなく、もちろんルールも知らない。猛者たちに立ち向かってもとても勝ち目はないと思うが、とりあえずやるだけのことはやりたい。対戦が始まったとたん、「ここは眩しい。日陰に行こう」と言って、場所を移動する。単なる時間稼ぎだ。そんなぼくのためにチームメイトたちがぼくに駒の動かし方を教えてくれる。気がつくと、いつのまにか時間が過ぎ、対戦相手がひとりで盤上を見つめている。はて、ぼくは勝ったのだろうか、負けたのだろうか?

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3月6日の夢(バルーン・シューズ)

今日は短歌の先生のところへ行く日だ。妻が買ってくれた新品の靴をはいていく。教室ではとてもファッショナブルな若者たちが車座になって座っている。先生の講話を聴き、いざ帰ろうとすると、ぼくの靴がない。玄関にあるのはとてもユニークな靴ばかり。妻が買ってくれたのはもしかしたらこれだったかと、1足の靴に足を通す。青いビニールの四角いバルーンみたいなシューズだ。とりあえずこの靴をはいて会社に帰ることにする。

会社に着くと引っ越しの最中だ。こんな靴はふさわしくないなと思う。地面に長四角なプランターがいくつも並んでおり、それを力をこめてひっくり返す。

 

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3月4日の夢(お母さんは熊)

 田舎の大きな屋敷に住んでいる。今日は若い男女が集まり、ホームパーティーだ。「ギターを弾いて」と言われ、まんざらでもない気持ちになる。「もう何年も手にしてないんだけどね」と言いつつ、買ったばかりの新しいギターに弦を巻き始める。しかし弦にはガムテープのようなものがいっぱい付いていて、なかなかうまくいかない。それにキイを合わせようにも、ピアノがないじゃないか。誰かが「あそこにピアノがあるよ」と言う。しかし黒い布の下に隠されているのは箪笥か何かだ。突然「おかあさんが大変だ」という声が庭から聞こえる。慌てて駆け付けると庭の黒土にあいた大きな穴の中に、ぬいぐるみの熊がいて、ギクシャクとぎこちなく動いている。お母さん、どうしたの?

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3月2日の夢(上野駅のコインロッカー)

 出張から帰ってきたばかりなのに、もう新しい仕事が入った。神田の古本屋街の歴史を本にする仕事だ。これはぼくにしかできない仕事だと思う。早速取材のため古本屋で店主のおばさんと話していると、同僚のMくんとFくんがやってきた。もう夕方なので後の取材を二人に任せ、ぼくは一度会社に戻ろうと思う。

 上野駅のレンガ造りの駅舎の階段を上る途中で、コインロッカーに荷物を預けたままだったことに気づく。ポケットから157番のロッカーの鍵が出てきた。だがそのロッカーに荷物を預けたのはFくんなので、ぼくは157番のロッカーがどこにあるのか分からない。広い上野駅の中をJR、地下鉄、私鉄と探し回る。

 真っ暗で誰もいない一本だけの地下ホームに迷い込んだ。線路を越えるために、崩れそうな土砂の上を渡っていかなければならないのが、とても恐ろしい。向こうから除雪車のようなものがやってきた。だがグワーッという轟音とともに黒い車体から吐き出したのは雪ではなく土砂だった。古い窓ガラスすれすれまで土砂が堆積する。それでもガラスが割れないのが不思議だ。

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3月1日の夢(新しい劇場)

 地方の街に新しく大きな劇場ができたというので取材に行く。ホワイエがロココ調で純白の配色。美しいだけでなく、驚くほどの広さだ。ベッドのようなソファーが何台も置かれており、観客は寝転がってくつろぐことができる。集まった人たちの中に懐かしい顔があった。会社で同僚だったグラフィックデザイナーのSくんだ。「一度タイムレコーダーを押してから来たの?」と尋ねると「そうだよ」と言う。勤めを終えてから来たのか。ぼくは直行で来たのに、あいかわらず真面目だなと感心する。

 見て回るうち、トイレはどこにあるのだろう?と気になりだす。ふと見上げると、通路の壁の高いところに木製のドアがいくつも並んでおり、そこがトイレだと気が付く。斜めにつけられた階段を登り、無理な態勢でよじのぼるように個室に入る。ここでは食事をすることもでき、オーダーをするとウェイターが届けてくれるのだ。ウェイターは「こんなものおいしくないですよ」と言いながらも、巨大なトレー二枚を思いきり反動をつけて部屋に寄越してくる。しかし食べてみると、卵チャーハンもケーキもとてもおいしい。

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2月21日の夢(Sさんの家)

 友人のマンガ家Sさんがぼくのためにアパートを借りてくれた。昭和の木賃アパートの二階で、住んでいるのは貧しくて荒々しい若者たちばかりだ。公務員がやってきて、台風の被害はどうだったかと聞くので、気がついたことを教える。

 今日はSさんが昔暮らしていた家に行く。その家はがらんとして狭く、室内には何もない。さらに行くと、公園のようなところに出る。その先に大きなホールのような建物があり、ここもSさんの家だ。いや、このホールのためにこそ彼女は家を借りたのだ。ホールはガラス張りで、若者から中年までの男女が熱心にステージを見つめている。左手のドアをあけて中に入る。皆不審そうにぼくを見る。「Sさんの友だちです」と言うと、フレンドリーにぼくを通してくれる。けれど、ぼくのいる場所からは彼らの見つめているステージを見ることができない。

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2月20日の夢(種が芽吹いた)

 家の裏の公園にどこかから飛んできた種子が芽吹いて、草藪ができた。それはこの街に今までなかった貴重な植物なのだという。その右にもそっくりな草藪がある。でもそれはそっくりだけれどちょっと違う偽物だ。市の役人がやってきて、偽物だという草の株を白菜のように剝いて捨てようとする。ぼくはその破片のいくつかを家に貰って帰り、風呂場の洗面器に二つ折りにして仕舞った。

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2月11日の夢(名前の忘失)

 放送局のスタジオでクルーと番組がうまく制作できたのを喜んでいると、ぼくと中学時代同級だったという男が突然来訪した。「やあ、懐かしいね」と言って戸口に立った男の名前をぼくはどうしても思い出せない。男の顔はスタジオのドアに彫刻のように立体的に貼り付き、顔を歪め大口をあけて歯を剥き出すと、「ぼくのことを思い出せないのか!」と怒りで絶叫する。ぼくは彼との思い出を探しに電車に乗って故郷に向かった。

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2月4日の夢(空中の字幕)

 国連の代表団に選ばれ、パリへ行く。団員の一人が何かを英語で叫ぶ。するとその日本語訳がテレビ画面のように空中に字幕となって現れる。便利な時代になったものだ。これなら外国語のできないぼくでも国連代表団に入れるわけだ。

 パリの暗い夜道を団員たちと歩いていくと、反対側から同人誌「S」の一行がぞろぞろとやってくる。彼らも何かの代表団に選ばれたらしい。

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2月1日の夢(合わせ鏡のような店)

 いつもの居酒屋で集会があるという。店の入り口の壁全体が銭湯の脱衣所のようになっており、その扉の一つを開けて鞄を入れる。すると女店員たちが口々に「この店はもう閉店です。あちらの店でどうぞ」と言う。指さす方を見ると、フロアの真向かいに合わせ鏡に写ったようにそっくりな店がある。そこは深夜営業もしているらしい。その店の暖簾をくぐると、真ん中に囲炉裏のようなものがある。そこに鞄を置けという。そこにはたくさんのカードも差し込まれている。見ると、参加者たちの心の中にあったクレームがきれいに印刷されているので驚く。

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