1月27日の夢(王様に面会する)

 ネパールのような高い山に囲まれた王国。ぼくはその国民で、王様に拝謁できる権利を持つ17人のうちの一人に初めて選ばれた。

 今日はその拝謁の日だ。王宮の二階の廊下にはバーのカウンターのような長いテーブルが窓に面してしつらえられており、その前に17脚の椅子が並んでいる。ぼくが到着すると既に先輩詩人のG氏も到着している。ぼくは右端から二番目の席に座る。しかし、そこにいる選ばれた17人は誰も金持ちや王侯貴族には見えない。みんな普通の人たちだ。

 執事の男性がやってきて、「皆さんは17枚の紙をお持ちですか」と尋ねる。17枚もの紙は手元に用意してこなかったが、手帖かノートを破ればなんとかなりそうだ。だが執事はぼくを制して、「お持ちでないなら結構です。私の方でご用意いたします」と言って、奥へ引っ込む。さぞや高貴な紙を持ってくるかと思ったが、彼が手にしていたのは意外にも使用済みの裏紙だった。

 王の部屋に入ると、王はもっさりとした男性だった。執事は何か大切なものを遠くの山の麓にある塔に取りに行ったという。窓からその塔が見える。そのてっぺんから彼が鳥のように飛び立つのがわかる。彼は豊かな髭をたくわえた男性の姿のまま、大きな翼を肩に生やしている。その彼が威風堂々滑空する姿はまるで爆撃機のようだ。だが彼は途中で失速し、墜落してしまう。

 それを見届けて、ぼくはひとりさっきの廊下に戻る。そして周りを見渡して、誰もいないのを確かめると、急いで窓を開け、夜の暗い地面に蓋のない白い箱を投げ捨てる。

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1月25日の夢(フランスの大邸宅)

 出かける家人を送り出してふと壁の時計を見ると、ぼくの腕時計が2時間ほど遅れていることに気づく。いつから遅れていたのだろうと怪しみながら、時刻を合わせる。

 見回してみると、ぼくの家は立派な邸宅である。左へ行くと、今まで気づかなかった大きな部屋があり、見知らぬ少女がたたずんでいる。さらに行くとまた新しい部屋があり、そこには出稼ぎにやってきたらしいインド系らしい外国人労働者の男たちがいる。みんな気のよさそうな表情でにこにこしている。

 庭に出てみる。庭をはさんで隣家の様子が見える。さっきの少女も隣家の人たちも皆フランス人で、あたりの様子からどうやらぼくの家はフランスにあるらしい。そこからまっすぐ続く土の道路があり、その先の地平線は抜けるような青空につながっている。そこに真っ白な入道雲が幾本か文字通り湧きかえり渦巻いているのが見える。

 取って返すと別の隣家がある。隣家はそのまま我が家の庭につながっており、窓のない建物の二階は隣家の住宅だが、一階の茶色い部分は我が家の納屋になっている。

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1月20日の夢(三枚目のカード)

 約束の時間に遅れて部屋に入ると、テーブルの上に何枚かのカードが置かれており、かたわらに二人の男女が立っている。カードはきれいな写真か絵と文章を組み合わせたもので、かたわらの男女が作ったものらしい。その中から良いと思う三枚を選んで赤丸をつけろと言われる。既に何人かがぼくのように三枚を選び、ぼくが最後の選者だという。一つ、二つと赤丸をすぐに付けるが、三枚目のカードがなかなか決められない。

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2026年1月7日の夢(水に向かう火の夢)

 ぼくは時代劇映画に出演している。今日の演技空間はなんだかおかしい。俳優仲間に「実験してみよう」と言う。さらにもう一度「実験してみよう」と言う。目の前には昔風の鉄鍋があり、水が満々と入っている。その水面にぼくは火をつけた蠟燭を立てる。やはりおかしい。蝋燭の火は普通とは反対に水面に向かって引き込まれるように下方に向かっていく。

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12月26日の夢(取材を忘れていた)

 今日は日曜日である。そろそろランチの時間だと思う。だがその瞬間、今日は高円寺の楽器店にY社の人と一緒に取材に行くんだったと思い出す。本当はもっと前に行く予定だったが、ぼくのスケジュールが詰まっていたため、日曜の取材に延期してもらっていたのだ。しかし取材開始まで三十分しかない。

 そこへ別居している兄(現実にはぼくは一人っ子)から電話がかかってきた。丸顔で眼鏡をかけた兄は明るくてとても面倒見がいい。今日も取材に一緒に行ってやろうと言ってくれる。

 デスクの引き出しを開けて名刺を探す。だがあいにく会社の名刺は持ってきていない。個人の名刺で間に合わせることにする。だが枚数が足りない。足りないときは「切らしています」と言えばいいと腹をくくる。妻と母にランチは食べられないからと断りを入れ、そのまま駅に向かう。

 駅は木造で、階段を三段上ったところに改札鋏を持った駅員が一人立っている。小さな自販機では高円寺行きの切符を買うのが面倒だ。いっそ交通系電子カードを買おうと思うが、自販機にはそれらしい表示が見当たらない。取材時刻が迫るばかりなのに。

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12月24日の夢(江ノ電で行く研究会)

 研究会の会場に早めに着くと、二階の受付には誰もいない。白亜の瀟洒なビルである。デスクを覗き込むと、鍵束が無造作にかけてある。その態勢でいるところに、階下から上ってきたおばさんに「何ですか」と声をかけられてしまう。慌てて身を起こし、「いやいや……」と誤魔化す。おばさんは「階下にお一人来ていらっしゃいますよ」と言う。なんだそうか。ぼくも下へ行ってみることにする。

 一階に降りると、そこはさびしく松林が続く砂浜にぽつんと建つ、さびれたしもた屋だった。ちょうどもう一人メンバーが来て、三人で江ノ電のような海岸を走る電車に乗る。会場は砂浜のこの線路の果てにあるのだ。

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12月20日の夢(78人の強盗団)

 ぼくはマンションで妻と暮らしているが、もう一人家族ではない同室者がいる。詩人のA氏である。家の真ん中にはまっすぐな廊下が伸びていて、その両側にいくつか部屋がある。

 その一番奥右手の部屋の中に来客がいつのまにか入り込んでいる。若い生保レディだ。保険の担当者として訪問に来たと言い、それらしく新しい保険の宣伝をする。「うちには必要ないから」と追い返す。台所に行くと妻が「これから用があって外出する」と言う。振り返るとAがさっきの女性と勝手に話し込んでいる。怒って「出て行かないと不法侵入で110番するぞ」と怒鳴る。すると廊下の反対側の部屋から彼女の母親だという老女が忽然と現れ、二人でぼくを威嚇し始める。やむなくぼくは妻のいる台所に逃げ込み、スマホで110番に電話しようとする。だがぼくの操作ミスなのか、スマホからはYouTubeの陽気な音楽が流れだすだけだ。「110番して!」とぼくは妻に救いを求める。女性二人は勝ち誇ったように玄関に移動し、「外には私たちの家族が全員来ているの。78人よ」と言う。それと同時に強盗団全員がドアからなだれ込んできた。中の一人に見覚えがある。二枚目で知られるトニーだ。トニーはポケットからオレンジ色の注射器を取り出し、細い針でぼくの胸をあっという間に刺してしまう。「えっ、ぼく、刺されちゃったの?!」と驚愕するが、痛くもないし、毒が回るでもない。ただ、強盗団の狼藉ぶりをあっけにとられて眺めるばかりだ。

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12月18日の夢(納戸の中の編集部)

 ぼくの勤務先の会社のデスクはよく国際会議で見るような大きな長円形になっていて、その円の外側にすべての編集部員が内側を向いて座っている。だが最近、ごちゃごちゃして部署が分かりにくく、デスクの周りはゴミでいっぱいになった。

 外出先から戻ってみると、デスクの円がぐんと小さくなり、部署も分かりやすく整頓されている。感心して若い社長に「コンパクトになっていいですね」と声をかける。社長も満足そうだ。だが突然ぼくに近づいてきて、「女性社員の〇〇がハラスメントと言ったの?」と問いかける。ぼくは意味が分からず、「えっ、ハラスメントって、ぼくがですか? それとも〇〇が?」と聞き返す。

 編集部員全員が席について昼食になる。この会社は平等主義だから、全社員が持ち寄ったランチを人数分で割って、平等に分けるのだという。ぼくが持参した好物のパンもみんなに等分に分けられてしまい、自分では少ししか食べられないし、食事の量全体もぼくには物足りない。

 持ち場である「Pの本」編集部のデスクに戻ろうとすると、それはデスクの円の中にはなかった。汚い木製の納戸のような場所にあり、ぼく以外は全員運動部系のいかつい男たちばかりだ。おまけに入り口の戸の建付けが悪くてうまくはまらない。電話機もなければ資料を置く棚もない。席を即刻変えてもらおうと、社長を探してぼくは納戸の外に飛び出す。

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12月17日の夢(横断歩道の白い壺)

 横断歩道の白線の上に白い壺を四つ置いて立ち去る。しばらくして振り返るとそのうちの一つがなくなっている。一番大切な白い壺だ。後ろ姿で遠ざかっていく初老の女性に「待って!」と叫ぶ。戻ってきたのは白いスーツを着た老女だった。何十年も前に紅白の舞台に立ったことのある歌手だ。その壺の中には彼女についての秘密が入っているのだという。

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12月16日の夢(じゃんけんと母親)

 ご飯を食べようとすると、母親が「じゃんけんをして、買ったものから食べ物を選ぼう」と言う。家族みんなで何度もじゃんけんをする。最初にグーというのに似ているが、母親独特の不思議なじゃんけんである。ぼくはギョーザにそっくりの食べ物三個を手にできた。だが食べてみると、それはギョーザではなかった。

 満員バスの中に老人が一人乗ってきた。誰か一人が席を立たねばならないので、乗客全員でじゃんけんをする。負けたのはさっきの母親である。だが彼女は両手に重い荷物を山ほど抱えていて、とても立てそうにない。

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