sugar

sugar
甘い声で囁いて
あなたは私を溶かすつもりね
銀のスプーンで愛憎喜劇をかき混ぜて
コップの底に残っているのは
あなたの寛容すぎる真心だけ
あなたが飲み干してくれたのは
先走る私を
零れないように
癒してくれる
薄いくちづけ
午後三時の
マグカップの中にはレモンティー
ちょぴり酸っぱい世間から
すくい上げてくれたのは
いつだって
喉に染み付く甘さとゆとり
柔らかな日差し
指先二本の恋に
掻き回されて
私は素直に溶けてゆくけれど
いつかあなたが
疲れたときには
甘やかして笑わせて
眠らせてあげれる
私になると誓うわ

tukiyomi について

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