狂態

狂態
鏡から狂態晒す 私の身 辱めてよ 視線の矛先
愛してる 愛してなくても 抱けるなら 理屈はいらない それだけでいい
まだ胸に 花びらの痕も 無いままで 乳輪だけが 赤く泣く夜
首だるく 髪を散らして くねる腰 夏の夜は 女の薫り
溜め息と 吐息を吐いて 足して割る 方程式は 答えを持たず
独り寝の そばに君が居たならば なにもいらない 言葉を封じて
濡れた髪 手櫛で上げて また上げて 溜め息の分 時計は進む
汗ばんだ 肌が絡まる オーガズム 顔がみたくて 細目をあける
淋しいの 体じゃなくて 心かい 問うあなたは 何も知らない
日曜の 夜は早くも 眠り往く 男の闇が 女を揺さぶる
刺青を 施すように 愛撫した あなたが描いた 般若の仮面

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