02_詩」カテゴリーアーカイブ

くりかえしの水

真夜中の台所で 小さく座っている 仄暗い灯りの下で湯を沸かし続けている人 今日は … 続きを読む

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玉葱

玄関を出るときいつも気になっていた 軒先に干されていた玉葱たち 錆びた脚立の三段 … 続きを読む

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四トントラック

四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた 製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して … 続きを読む

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最もよき者は攫われてしまった* よき者の言葉は封じられ 足並みをそろえる、その旋 … 続きを読む

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洗濯物

家族がぶら下がっている洗濯竿 洗濯槽の中で  腕を組んだり 蹴り飛ばしたり しが … 続きを読む

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日課

冷蔵庫から子供の頭部とおくるみを 毎日切り刻みながら 君だけに盛り上がった 低学 … 続きを読む

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めんどり

挨拶から始まる朝は来ない 顔を見たなら悉く突き合うまで さして時間はかからない … 続きを読む

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極楽

「お前の願いを叶えてやろう」 伏見稲荷大社で大きな鍵を咥えた巨大なキツネが 私を … 続きを読む

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単細胞

本能だけで生きている あられもない自分のこと以外知る由もない けれど真ん中に込み … 続きを読む

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転がる

差点で行きかう人を 市バスから眺める 私には気付かずに けれど 確実に交差してい … 続きを読む

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