重ねる

重ねる
紅蓮の炎に燃え立つ
昼間の怒りを
黒い夜で鎮める
乾いた瞳に涙
汲み上げた水で
朝 顔を洗う
日が昇り太陽が
身体を焼き焦がす
日が沈み
濡れた風に身を晒す
囲まれた枠の中で
人生模様が
重ね塗りされて
濃さを増す
昨日より今日
今日より明日
怒り 悲しみを塗りつぶし
喜びを笑顔で照らしだし
一喜一憂の彩りの
重ねながら
人は
自分だけの絵を
完成させてゆく

tukiyomi について

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