革命

革命
嘆きと苦しみの手紙を柩に入れて記憶の河に流す
忘却の彼方で
永久に歌い続ける小鳥は
空の孤独に愛されながら流星となる
愛は残酷な仕打ち
孤独こそ永遠の味方
誰にも奪われず
美しく妖しく咲く薔薇の棘
理解されない棘
それこそがもうひとりの私を護る武器
手紙が褪せて燃やされてゆくように
小鳥が囀りながら消えて逝くように
誰にもかかわらず
誰からも抹殺されてゆく
私の存在価値
大地から
世界に向かって燃え上がる
哀しみの茨の弓矢を解き放つ
時をすり抜け
最期の女王の胸を射抜いた痛みが
ショパンのピアノの旋律と共に
激しく鼓動を打ち鳴らし群集は踊り出す
アントワネットのように
ギロチン台で
愛し合いましょう
絶望と新生の淵の間から
甘く笑っては
舌を出すために
孤独が恐怖より
退屈な一生だったと
言わんばかりに

tukiyomi について

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