泣く花

泣く花
どんなに綺麗な言葉を並べても
それは私の言いたい事じゃない
どんなに綺麗に言葉を選んでも
暗闇が深くなるだけでした
どんなに綺麗な言葉を重ねても
花は必ず無常の風に舞い散るでしょう
あなたと語り合う言葉
笑顔と光に揺さぶられ
花はポンと咲く
けれど
落ちるその瞬間に
あなたのてのひらの中で
死ねたらいいな
(魂が振り向いて少し泣いた)
命或る限り
言葉を並べて選んで重ねて
紡いで逝く
命或る限り
あなたを慈しみ
生きて逝く
自然に零れた涙が
ひとつぶ
生死の狭間を
歌い続けていた

tukiyomi について

著作権は為平澪に帰属しています。 無断転写等、お断ります。
カテゴリー: 02_詩 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。