花の降る午後

花の降る午後
花の降る午後
<strong>君の為にしつらえた
此処は楽園
天然極彩の夢の柩
紅は君の爪先に
オレンジはぬばたまの髪飾り
白いパステルで
君の肌を塗り替え
ショッキングピンクの恋をする
鮮やかな薫に酔いどれ
君は永久の眠りに
犯される
ひとひらひとひら舞う花びらに
大輪を歌う花言葉に
僕は【くちづけ】と名付け
甘い毒を君から吸い込む
ぬるい真昼
透き通ってゆく
君と共に
天に召される
花の降る午後

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