クロスロード

クロスロード
頬に涙を流し
缶ビール二杯じゃ酔えない
恋にこだわり続けました
骨になってゆく
僕らの想い出は美しいまま
明日の廃品回収のゴミ袋に
捨てられます
貴女にはしたいことが
塵のようにつもり
僕はやりたいことを
シュレッダーにはかけれない
色褪せた明日は
透明な未来に続くのでしょうか
光射す窓辺
白いカーテンの朝の熱風
朝顔柄の紺の浴衣に
お水をこくりと飲み干す
貴女の喉越しに
僕は何味でしがみついているのですか
きっちり髪を切ったはずなのに
「貴女の為に生きたい」

そんな黒髪の子供が駄駄をこねた言葉を
撫でながら
また
未来像に缶ビール二杯で
酔える夢を
貴女の頭のつむじ風が
教えてくれそうです
今度のクロスロードで
お互い独り歩きをしていたなら
さよならのない
一本道に二人の影をおとしてみませんか
決して冷めない
缶ビール二杯で
酔える
恋と夢と
語り継がれるような
お伽噺を

tukiyomi について

著作権は為平澪に帰属しています。 無断転写等、お断ります。
カテゴリー: 02_詩 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。