NEKD  WOMAN

NEKD  WOMAN

出会いの始まりは メールの口説き文句
下心を読みとると 泣きたいほど愉快だった
顔の見えない王子様にでも縋り付きたかったし
永遠に淋しさと「さよなら」出来るなら
終わらない夢を白昼夢に添えられたのに
目が覚めたら 下着ごと放り出された
  (私は一つの煙草の吸い殻)
これが現実というやつか
慣れないことはするもんじゃないよ

響く警笛も時の暦に流されて
思い出のリングに指を通せば
まだ薬指に面影が通過するから
部屋の片隅に投げ捨てたのに
泣きながら
指輪の行方を下着姿で捜し回る/私
  (私 なにやってんの?)
居場所がほしいの
たった一人でさまよった街
泣いたって泣いたって
この声が誰にも届かないくらい大声でないたのよ
  (なのに ネオンが高笑い)
好きだったから 好きだったから なんでもできたの
涙より血を流すことの方が楽だったわ
  (壊れちゃったの オモチャのウサギ)
さよなら あなたが大好きだった
今は あなたが大嫌い
私は私が大嫌い
そんな私が大好きで そんな私が愛したあなた
  (ゲームー/オーバーな恋)
男運の悪さに泣いたとしても
私は私を止められない
嫌でも私と向き合って
嫉妬と愛をまるめこみ 
生きてゆく
 「女」

tukiyomi について

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