25時の魔女たちへ

二十五時の魔女たちへ
紅月夜 冷たい指で奏でられ その旋律に桜(はな)は乱れて
温もりを 欲しがる猫にイルバチオ 楽園の香は殺人の味
月の使者 紅き名を持つ魔女の肌  聖痕(キズ)に焼かれて血を流すのみ
恋に酔い サバトに踊る魔女一人 後ろ手に縄 胸元に華
漏らす音 溢れる声も檻の中 肉体(カラダ)すら 心裏切り 主を求め
寒き夜も すきま風すら弾かれて 胸元にキス 下肢に法悦
チョコレート 溶け出した夜に滑り出す 甘い恋こそ 秘め始めなれ
人知れず 25時に咲く桜(はな)の 花弁をエキスに魔女(シトリー)は笑う

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