投稿者「tukiyomi」のアーカイブ

tukiyomi について

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井戸のふた

雨天が続き狭い古井戸に 水嵩が増す。 私の仕事は、モノクロの写真を陽に透かして、 … 続きを読む

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彼岸と語る

耳の隙間から浸水してきた水圧に 古家と私の身体はただ錆びついて 歯車の音は止む … 続きを読む

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あかんたれの国

あかんたれや、くらい ゆわしたれや。 おれ、あかんたれやから、くらいの コトバ  … 続きを読む

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休憩室

食堂の経営者を失った病室の一角は 病人と看護師と来客を 一緒くたに呑み込み 巨大 … 続きを読む

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鍵っ子

両親から持たされて鞄の奥に仕舞っていた 親の言いつけだったのか 知り合いの噂話だ … 続きを読む

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父のことなど(短歌)

父の日に孝行するはずの父はなし仏間で独り呟けば闇 言葉なく言葉失い向き合えば 遺 … 続きを読む

カテゴリー: 06_短歌 | コメントする

西日

一日の終わりに西日を拝める者と 西日と沈む者 上り坂を登り終えて病院に辿り着く者 … 続きを読む

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ウイルス・スキャン

真夜中にウイルス・スキャンを実行して モニターを見ながら怯えている ブロックされ … 続きを読む

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春祭り

父親の肩にしがみつく幼子の瞳に  映る、黄金の御神輿 何台もの金の神輿が練り歩く … 続きを読む

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コト、たりない

たくさんの本棚に囲まれた部屋に 一つのテーブルと 一脚の椅子 灰皿には薬の抜け殻 … 続きを読む

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