「個展のお知らせ」

2026.3.9Mon―3.14Sat  11:30―19:00
コバヤシ画廊

〒104-0061 東京都中央区銀座3−8−12 ヤマトビルB1 TEL 03-3561-0515

コバヤシ画廊は、銀座大通りの、松屋の正面から見て右の角を曲がり、王子ホールの斜め前、coffee shop の一軒おいて隣、レンガ作りのビルの地下1階 です。

「それでも我らは星を見るA」   2025 1940×3240  Acrylic on canvas

 年末に「クォヴァディス」と今の美術の状況について勝手な私見を書かせていただきました。
一応初個展から43年、現代美術の隅っこに居る者として北脇昇さんのように「現代」を眺めてみた場合どうなるのか、これが今回の私のテーマでした。そして今の私達の風景の向こうに星空が欲しくなりました。
空を見上げる時、星の光はシリウスで8.6年前、リゲルで850年前に発せられたものだそうです。ということは、私達が見ている瞬間にこれらの星を出発した光が地球に届くのは、シリウスで8.6年後、リゲルで850年後ということになります。その時地球と私達はどうなっているのでしょう。そんなことを考えながら新作3点を描きました。ご案内させていただきます。

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PS.1983年に出た女性詩誌「ラ・メール」創刊号の冒頭の詩で、私達に衝撃を与えて下さった岡島弘子さんが12月17日に旅立たれました。謹んで哀悼の意を表します。

                「あ や と り」

岡島弘子

空が水平線をつんとひっぱる
ぬれた手をふきふき
海が注意深くそれを胸のあたりにうつす

最初は日の出

空が水色というので
海は水色の糸を渡す


波  波  波


赤ん坊のゆりかご
それから  昼
オーストラリアのカヌー

今ではこんなにからみ合って  水平線
でも一本ももつれることなく
胸から胸へいききするはずだったのに

空が空色といい
海も空色と答え
だけど本当は何色といったとたん
一本の糸をかけそこなって

目じりのしわ
空がつぶやいたので
かける指をまちがえて

たつまき
海がさけんだので
カヌーがきりもみ
波が北斗七星をずぶぬれにして

あとは一人あやとり

胸の糸からゆがんだあやばかりを
つぎつぎ指でとり出す
闇をとり出すように

もう夜にしましょう

けれどおもい糸闇の中
やさしい指が
水平線をまたそっとほどく気配

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