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2011年06月23日

訂正です

上橋奈穂子さんの奈穂子を奈緒子としてしまいました。ご指摘ありがとうございます。変換しただけで、見直さなかった私でした。ファンの方ごめんなさい。
今日の詩は昭和41年に発行された詩集からです。初めて読んだ日の衝撃は今でも忘れられません。無意識領域がひっかきまわされた感じでした。今でも鼻のあたりにじーんときます。
小柳玲子さんの第一詩集『見えているもの』の冒頭の詩です。
  
    たびだち     
              小柳玲子

   海があれて
   舟はみんな遠かった
   島はねむり
   その果に夜がいくつも星を灯した
   誰かたびに行ったと、私は思い
   誰かたびに行ったと、話した
   母は
   すきとおった魚をやいた
   父や妹に黒っぽい皿を並べた
   みんな いるよ と答えた
   だけど
   海の声があんなにさびしいもの
   誰かたびに行ったと 私は話した
   昔 母が留守だと
   海はあんな声でひびいた
   犬が殺された朝もそうだった
   みんな いるよ と母は言った
   たびに行くのは
   いつもお前の中の家族さ
   海があれて
   おもい夜更
   家族とやさしい食事をおわると
   遠い土地へたびだった私の
   頼りない声をきいた
   おやすみのあいさつを送るらしい
   幼い声をきいたと思った
   海があれて
   母はおやすみと言った

  (「ひびいた」の「び」が本文と同じものが打てませんでした)       

投稿者 eiko : 2011年06月23日 11:35

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